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2015年国債格付け変動ベスト10カ国とワースト10カ国
更新日:2015年12月22日(火)
2015年に国債格付けが変更された国のランキング。1段階の変動を1ポイント、見通し変動を0.3ポイントとして年間合計ポイントを集計。
<ベスト10>
8位:エジプト、スペイン、スロバキア、ラトビア、リトアニア(1p)1段階の格上げ。
リトアニアは今年からのユーロ導入がプラス効果、さらなる格上げ期待のスペインは総選挙での与党過半数割れが懸念材料に。
6位:オランダ、ポルトガル(1.3p)1段階引き上げと見通し引き上げ1回。
かつての財政破綻国ポルトガルも景気回復進行、オランダはS&P格上げで2年ぶりの3社ともトリプルAの最上級返り咲き。

3位:アイルランド、スロベニア、ハンガリー(1.6p)1段階格上げと見通し引き上げ2回。
アイルランドも財政破綻からの再建が進行。
2位:韓国(2.3p)S&P「A+」→「AA-」、ムーディース見通し引き上げ後「Aa3」→「Aa2」。
ムーディーズは、韓国の経済と財政は同格付けの他国よりも強く、外需弱含みにも力強さを維持するとの見方。
1位:キプロス(5.3p)S&P1段階+見通し引き上げ、フィッチ・ムーディーズ2段階引き上げ。
2013年のデフォルト危機からの回復で財政再建進行中。

<ワースト10>
10位:英国(-0.3p)S&P見通し引き下げ。EU離脱懸念。
9位:クロアチア(-0.6p)S&P・フィッチ見通し引き下げ。財政改革の遅れ。
8位:フィンランド(-0.9p)3社とも見通し引き下げ。低成長、財政悪化。
7位:オーストリア(-1.3p)フィッチ格下げ、ムーディーズ見通し引き下げ。債務状況悪化、経済成長見通し鈍化。
5位:南アフリカ・サウジアラビア(-1.6p)1段階格下げと見通し引き下げ2社。
資源安の影響も受ける南アは長期に渡る経済成長率低迷、財政悪化懸念が継続、政局不安で通貨も急落。
原油安で財政悪化のサウジはと中東の地政学リスク対応で軍事費も増大。

4位:日本(-2p)フィッチ「A+」→「A」、S&P「AA-」→「A+」。
財政再建見通し後退。経済成長見通しもそれほど上向かず。
3位:ロシア(-3.7p)ムーディーズ2段階格下げ後見通し引き上げ。フィッチ・S&P格下げ。
ウクライナ問題、経済制裁、原油安、通貨安、年末にはやや緩和か。
2位:ブラジル(-4.6p)ムーディーズ1段階格下げ、S&P1段階とフィッチ2段階格下げで2社が投資不適格へ。
経済低迷、スタグフレーション、財政悪化、通貨安、汚職、政局不信。ルセフ政権不支持率70%。
1位:ギリシャ(-7p)S&P4段階格下げ後2段階格上げ、フィッチ5段階引き下げ後2段階引き上げ、ムーディーズ2段階引き下げ後、見通し引き上げ。
ギリシャ破綻危機からの回復途上。

NY金・日足チャート 2015/11/19 - 12/2121日のNY金相場は1.46%の大幅続伸。米11月のシカゴ連銀全米活動指数が予想に反してマイナス圏へと落ち込んだことをきっかけにドル売りユーロ買い、円買い進行とともに金買いの流れが強まると、12月4日以来2週間ぶりに1080ドル台到達。今朝にかけては1070ドル台へとやや押し戻された状態も、一時的に安値揉み合いレンジ上限1080ドルを突破したことで、上方視界が開けた可能性。クリスマス休暇に向けてのポジション解消の買い戻しも予想され、早々に1080ドル台乗せできれば年末年始に向けての短期上昇トレンドスタート、目標水準は1100ドル台へ。

NYプラチナ・日足チャート 2015/11/19 - 12/21NYプラチナ相場も2.38%の大幅続伸。安値圏での乱高下状態が続くなかで終値時点ではレンジ上限880ドルを超えて引け後に反落。11月11日以来6週間ぶりの高値水準が一時的でなければ上昇トレンド加速へ。当面の上値目標として930ドル台を目指す流れとなる可能性。金も含めて今年何度も見られた閑散期を狙った仕掛け的な売りがなければ、買い戻しの勢いで急騰局面形成も。

ドル円・日足チャート 2015/11/20 - 12/21ドル円相場は0.07%の小幅続落でドル安円高基調が継続。米株が軟調推移となったNY時間には4日ぶりに121円を割り込む場面もあり、原油安・株安警戒状態が続く状況。アトランタ連銀ロックハート総裁の年4回利上げペース示唆もドル買い材料とはならず。120円台後半から122円台半ばのレンジ下限付近でなんとか持ち堪えている現状、120円80銭台を割り込んだ場合には120円割れも見込まれる円高の流れへ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/21終値とチャート

22日の国内金価格は1.15%の大幅反発。日銀会合後の諦めムードの円高優勢地合いと反発へのそぶりを見せるNY金とのせめぎ合いの狭間で、ことし安値圏からの反発方向へと傾斜。しかし、いずれも明確なトレンド発生には至らず、安値圏での乱高下揉み合い状態が継続。上限4510円台を明確に上抜けできればクリスマスラリーで上昇基調へ、その場合の目標水準は4630円台辺り。円高急進など閑散期の予期せぬ事態で下限4440円割れなら大幅下落の可能性、最大4300円付近までの下方リスクも。

国内プラチナ価格は1.78%の大幅続伸。反発地合い本格化に向けて加速し始めた状態か、安値圏での乱高下状態の一環かの判断は難しい状況、12月半ばまでのRSIダイバージェンス傾向は上昇を示唆。縮小傾向のレンジ上限3690円台を上抜けて3700円台到達なら上昇基調継続の可能性アップ、3760円台辺りまでの上値余地。反落で3570円割れなら安値更新で3480円台辺りが下値メドに。
※参考:金プラチナ国内価格12/22とチャート

2015年12月22日(火)時点の相場
国内金:4,492 円 12/22(火) ▲51(1.15%)
国内プラチナ:3,650 円 12/22(火) ▲64(1.78%)
NY金:1,080.6 ドル 12/21(月) ▲15.6(1.46%)
NYプラチナ:881.3 ドル 12/21(月) ▲20.5(2.38%)
ドル円:121.17 円 12/21(月) ▼0.08(0.07%)
→12/21(月)のその他主要マーケット指標

←2015年 主要国の政策金利変動状況一覧 12/23(水)
→国内金プラチナ価格の年末安値予想と現状 12/21(月)
→またもサプライズ!日銀は閑散期へ向かうマーケットへの補完措置? 12/19(土)
→利上げ開始の12月は原油安による低インフレ懸念に製造業低迷継続 12/18(金)

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