中国GDPは25年ぶり低成長、悪材料出尽くしへ一歩前進?
更新日:2016年01月19日(火)
中国の国家統計局が発表した10-12月期GDPは前年比+6.9%の予想を下回り、+6.8%となりました。2015年通年では予想通りの6.9%で1990年以来25年ぶりの低成長。2016年もさらに低下が見込まれ、中国経済の減速傾向は鮮明となってきた様子です。
同時に発表された12月鉱工業生産も前年比+6.0%予想に対して+5.9%、小売売上高も前年比+11.3%予想を下回る+11.1%。
数字の信ぴょう性にやや疑問も持たれる国家統計局発表値としては、下振れ懸念が高まる状況で変に好結果が出るよりは、潔く市場予想を下回る数値が並んだことで若干の安心感も。
本来ならもっと悪い?との疑念は残るとしても、李克強首相も下振れ圧力の高まりを既に認め、改革を進めることを表明していました。内需拡大、サービス業へのシフトが進めば、中国経済下振れ懸念も徐々に緩和されていく可能性も高まります。
指標発表後の日本株と為替は乱高下の後、やや株安・円高方向への流れとなり、再び戻り売りの展開という様相も呈してきました。この流れがある程度の水準で踏みとどまることができれば、中国経済下振れ懸念の市場織り込みも進行し、中国関連での悪材料出尽くしに向けては一歩前進、という状況にもなりそうですが・・・。
18日のNY市場はキング牧師生誕記念日の祝日で休場。時間外の金は先週末からやや軟調気味で1090ドル割れ水準。プラチナも安値更新となる820ドル近辺へ。
為替市場、ドル円は0.24%のドル高円安。東京市場では先週末のリスク回避からのショートカバーで117円30銭台まで上昇、欧州市場ではやや上下にふれながらも概ね横ばい推移、NY時間はほぼ動意無し。短期的には115円前後までの下落余地を抱えつつ、116円台半ばの安値を2度つけて反発、ダブルボトム形成に向けての動きも。118円台前半のネックライン超えが出来ればいったんは円高リスク回避で119円超えも。
19日の国内金価格は0.3%の小幅続伸。円安サポートを受けての節目水準4400円台回復も反発力はまだ弱々しい。下値メド4300円付近までの下落余地を抱えながら下落圧力も徐々に緩和傾向。安値圏での揉み合い状態が続き、フラットボトム形成から徐々に反発傾向へ、という中期シナリオが成り立つ為には15日の4385円を下回らないことが重要に。
国内プラチナ価格はわずかに4円の下落で3日続落。2日連続の年初来安値更新で、2009年2月以来6年11カ月ぶりの安値水準をさらに更新。これで昨年安値3507円を下回る水準での今年安値更新は4回め。目先の抵抗水準3420円台を超えられなければ、多少の上下動をはさみながらも、下値目標3110円台方向へとゆっくりと近づいていく流れが継続することに。金との価格差が過去最大となる1071円へと拡大してきたことも地合いの弱さを示す。
※参考:
金プラチナ国内価格1/19とチャート
2016年01月19日(火)時点の相場
国内金:4,405 円 1/19(火)
▲13(
0.30%)
国内プラチナ:3,334 円 1/19(火)
▼4(
0.12%)
NY金:1,090.7 ドル 1/18(月) +-0.0(0.00%)
NYプラチナ:827.5 ドル 1/18(月) +-0.0(0.00%)
ドル円:117.28 円 1/18(月)
▲0.29(
0.24%)
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