金プラチナ相場情報
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★金プラチナ短期相場観★

行き過ぎた相場の警戒水準
更新日:2016年02月11日(木)
中国不安に原油安で始まった年初からのリスク回避の流れは、マイナス金利の悪影響やドイツ銀行の経営難への懸念から始まる欧州銀行不安、金融システム不安に信用不安へと拡大する形で加速。イエレンFRB議長の議会証言でもこの流れが変わることはなく、株安ドル安、そして円高の流れが続き、その間隙を縫う形で金が買い続けられています。
日本の祝日で東京市場が休場となる日には、仕掛け的な売りも発生しやすく、昨年は軟調推移となっていた金が売られて急落する場面も見られましたが、今はドル売り円買いがターゲットとなっているようです。

買われ過ぎの金やプラチナ、売られ過ぎ状態となりつつあり急落状態が止まらないドル円相場の行き過ぎ状態が続いた場合の警戒水準をチェックしておきます。
<NY金相場>
昨年高値1307.8ドルから安値1045.4ドルまでの下落幅に対する61.8%戻し=1207.6ドル。
今朝の時点で一時的にはこの水準を超え、次の行き過ぎ警戒水準の目安は76.4%戻しとなる1245.9ドル。
なお、早々にこの水準付近へと到達するようなことがあれば、巻戻しの急反落に警戒することになります。

<NYプラチナ>
昨年10月高値1026.8ドルから今年1月安値811.4ドルまでの下落幅に対する61.8%戻し=944.5ドル。
現状、940ドルラインが抵抗線化しつつあり、今朝時点でもこの水準は超えられず。
今後、この水準を突破して行き過ぎ状態が続いた場合の警戒水準は76.4%戻しとなる976ドル。
1000ドルの大台ライン復活への道のりは、まだまだ険しそうな状況です。

<ドル円>
2013年前半の長期保ち合い底辺100円70銭台から2015年高値125円80銭台までの50%戻し=113円30銭。
10日終値で到達し、今朝には113円割れ、次の警戒水準目安は61.8%戻しとなる110円30銭台。
株安円高の流れが当分収束しないような展開となった場合には、76.4%戻しとなる106円60銭台も。

NY金・日足チャート 2016/1/11 - 2/1010日のNY金相場は0.33%の小幅安で6日ぶりの反落。米エネルギー省の週間在庫統計が予想外の減少となったことを受けて一時原油相場急伸、と同時に株高ドル高に合わせて金は1181ドルまで急反落。しかし、イエレン米FRB議長の議会証言進行とともに流れが逆流すると1190ドル台へと反発。買われ過ぎの調整も1180ドルまで、しかも一時的にとどまり、過熱感をさらに強めながらの堅調推移継続、今朝時点では1200ドル超え。12月安値から2月8日高値までの23.6%戻しとなる1160ドル台半ばまでが調整の目安に、しかし1180ドル台での底堅さが目立ち始めてきた様子。

NYプラチナ・日足チャート 2016/1/11 - 2/10NYプラチナ相場は3日ぶりの反落で0.55%の小幅安。1月末にはリスク資産との連動性が高まっていた状態から、2月に入ると急速に金との縒りを戻す形で過熱気味の堅調推移状態に。調整らしい調整もなく940ドルの高値更新トライへと向かう兆し。1月安値から2月9日高値939.9ドルまでの23.6%戻し(909.6)から90日移動平均(898.7)辺りまで、900ドル前後までの調整はいつ入ってもおかしくない状況だが。

ドル円・日足チャート 2016/1/12 - 2/10ドル円は1.55%の大幅ドル安円高で3日続落。一時的な原油急騰で115円20銭付近まで反発したのが格好の戻り売りポイントとなった形で円高の流れが再加速。「緩やかな利上げに限って正当化」され、「これまでより支援的でなくなった」米金融状況を危惧するイエレン証言の進行とともに株安ドル安の流れでドル円は113.10銭台まで下落。終値では2014年10月末以来の安値水準となり、当面の下値警戒水準と見られた113円30銭に早くも到達。
今朝には112円台半ばへと一段安。市場参加者が少ない時間帯とドル円相場の真空地帯を狙った売りが強まった様子で、サポートラインが見当たらない現状では61.8%戻しの110円30銭台までの円高進行か、当局が動き出すか、どちらが先かという状況に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/10終値とチャート

2016年02月11日(木)時点の相場
国内金:4,709 円 2/10(水) ▼25(0.53%)
国内プラチナ:3,691 円 2/10(水) ▲2(0.05%)
NY金:1,194.6 ドル 2/10(水) ▼4.0(0.33%)
NYプラチナ:934.2 ドル 2/10(水) ▼5.2(0.55%)
ドル円:113.32 円 2/10(水) ▼1.78(1.55%)
→2/10(水)のその他主要マーケット指標

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