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★金プラチナ短期相場観★

低金利を追い風に中古住宅販売件数は9年ぶり高水準でさらに加速
更新日:2016年07月22日(金)
米・中古住宅販売件数 2016年6月全米不動産業者協会(リアルター協会【NAR:The National Association of Realtors】)が21日発表した米6月の中古住宅販売件数は市場予想の548万件を大幅に上回り、557万件。前月比では-0.9%予想に対して+1.1%。2007年以来、9年ぶりの高水準となっていた5月から予想外の大幅増。その5月分は553万件(前月比+1.8%)から551万件(前月比+1.5%)へと下方修正。
前年比では+3.0%となり、昨年11月(-3.6%)を除くと2014年10月以降は毎月前年比2-3%超の堅調推移。

住宅着工件数では失速の可能性もありそうな状況となっていましたが、新築住宅販売の規模を上回る中古住宅販売の状況は好調そのもので、9年ぶり高水準に到達した現在も加速傾向すら見られる状況となっています。

低金利の追い風を受けて加速する中古住宅販売件数の伸びに、今後翳りが見られ始めた場合、同様に低金利を追い風として堅調に推移する金相場の勢いも失速することになりそうです。

NY金・日足チャート 2016/6/21 - 7/2121日のNY市場では、続伸記録9日、過去最高値更新は7営業日連続で途切れたダウが10営業日ぶりに反落VIX指数の年初来安値更新も6営業日連続でストップし、7日ぶりの反発。リスクオン相場一服でドル安に債券高で金利低下。この流れを受けてNY金相場は0.89%の反発。時間外に1310ドルの下値目標水準まで再度しっかりと下落した後は調整一服となり、NY市場にかけて反発の勢いを強める展開。しかし上値は1330ドル台半ばの節目を超えられず、1320ドル近辺から1330ドル台までの小幅保ち合い状態に。次週までは現状の保ち合い傾向継続の可能性も。上抜けなら1360ドル付近、下抜けなら1290ドル前後までの変動余地。

NYプラチナ・日足チャート 2016/6/21 - 7/21NYプラチナ相場は3日ぶりの反発で1.51%の大幅高。前日の1070ドル割れで調整局面を終えた形としてNY市場にかけては金とともに反発の勢いを強め、高値でも終値でも今年高値とほぼ同水準まで上昇、今朝の時間外でも高値圏を維持。調整幅拡大の可能性もあった状態から急反発へと動き出しの兆し。高値圏でのやや軟調気味の保ち合いを上抜けた形となり、上値トライの流れが強まる可能性、当面の目標水準は1140ドル台。ただし、1090ドルの節目を再度割り込んだ場合には改めて調整局面再加速となり、下値目標1040ドル台も。

ドル円・日足チャート 2016/6/22 - 7/21ドル円は1%の大幅反落。ロンドン市場での黒田日銀総裁の「ヘリコプターマネーの必要性も可能性もない」発言報道をきっかけに106円台後半から105円台前半まで急落後、その発言は6月17日収録分とのBBC報道で買い戻し。しかし反発も106円台半ばどまり、その後NY市場にかけても軟調推移となって再び106円割れへ。10日で7円の急騰と行き過ぎた円安の流れは、わずかなきっかけで大幅反落の危うさを抱える状態であることが証明された様子。今年1月末高値121円60銭台と5月末高値111円40銭台を結ぶ右肩下がりの抵抗線の延長線上に(ほぼ連動する90日移動平均線にも)当たる107円40銭台でちょうど跳ね返された形となり、年初から続く下落トレンド脱出トライに失敗。日米金融政策・見通しなどが期待以上となればあらためて上値トライ再加速の可能性も残しながら、期待を裏切られた場合には円高リスク再燃へ。下方向への節目104円台後半でサポートされなければ、103円割れも視野に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場7/21終値とチャート

22日の国内金価格は0.21%の小反発。短期上昇トレンド一服状態となり、中期的には90日移動平均線がわずかに下落基調、長期的には200日移動平均線がゆるやかに上昇の兆し。月末にかけて動き出す可能性も高まる短期トレンドの方向性が中長期トレンドの方向性も左右することに。4860円の節目を突破出来れば上方向優勢の展開となり、目標水準4900円台へ。下方向には90日移動平均線が位置する4714円から4720円の水準を下回らないことが重要。
週間ベースでは+12円(0.25%)の小幅高となり、4週続伸。

プラチナ価格は0.3%の小幅反発。15日、20日に続いての今年高値3974円。間の日の下落幅も限定的となり、ほぼ調整レスでの高止まり状態。200日移動平均線をゴールデンクロスしたばかりの90日移動平均線はゆるやかな上昇軌道を描き、200日移動平均線はようやく下げ止まった状態。長期下落トレンドの完全終了をかけた攻防はここからスタート。
週間ベースでは+-0円、ここでも4週続伸後の高止まり状態。
※参考:金プラチナ国内価格7/22とチャート

2016年07月22日(金)時点の相場
国内金:4,837 円 7/22(金) ▲10(0.21%)
国内プラチナ:3,974 円 7/22(金) ▲12(0.30%)
NY金:1,331.0 ドル 7/21(木) ▲11.7(0.89%)
NYプラチナ:1,108.0 ドル 7/21(木) ▲16.5(1.51%)
ドル円:105.81 円 7/21(木) ▼1.08(1.01%)
→7/21(木)のその他主要マーケット指標

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