更新日：2016年07月20日(水)
米商務省が19日発表した6月の住宅着工件数118.9万件となり、2月（121.3）以来4カ月ぶりの水準へと増加。市場予想の116.6万件程度を大きく上回ったこともあり、これを好感してドル買いが進行する場面も見られました。しかし、5月分は116.4万件から113.5万件へ、4月分も116.7万件から115.5万件へと下方修正。6カ月平均では8カ月連続の114-115万件台で横ばい推移、2008年来の高水準には達しているものの頭打ちの状態。前月比増減率も+4.76％となり、前月の-1.73％から反発したものの、12カ月平均で見ると0.00％となり、2015年2月（-0.03％）以来、1年4カ月ぶりの低水準へと減速傾向。先行指標となる建設許可件数も115.0万件の予想を小幅に上回る115.3万件と好調ながらも6月の着工件数ほどの伸びはなく、逆に目先の着工件数の伸びが限定的となる可能性を示唆。
また、先月発表された5月の中古住宅販売件数では9年ぶりの高水準となる553万件と好調ぶりを示していましたが、明日発表される6月分では若干の減速も予想されます。ケースシラー住宅価格指数も堅調推移は続いていますが、前年比伸び率では鈍化傾向が示され始めています。
労働市場が好調を維持し、賃金上昇の兆しもあり、何より低金利の状態が米国の住宅需要を支え、住宅市場の適度な好調さが景気を支えてはいますが、利上げが必要なほど価格上昇の勢いはなく、むしろ好調さの陰に失速状態も見え隠れする状況となっています。
※参考：金プラチナ相場とドル円 NY市場7/19終値とチャート
20日の国内金価格は0.35％上昇し、昨年3月以来1年4カ月ぶりの7日続伸。3月17日（4898）以来4カ月ぶりの高値水準となり、ダブルボトムからの反発目安4850円台にもしっかり到達。ここから今年高値圏へとさらなる上値トライに向かうためには過熱感解消かそれなりの調整局面も必要に。
プラチナ価格は0.18％の小幅反発。調整とは言えないほどの小幅下落をはさんで今年高値へと再上昇。通常なら95％台のRSI異常水準を維持したままの状況では、目先の上値はかなり限定的に。3850円程度までの調整局面はいつでもありうる状況。
※参考：金プラチナ国内価格7/20とチャート
2016年07月20日(水)時点の相場
国内金：4,856 円 7/20(水) ▲17(0.35％)
国内ﾌﾟﾗﾁﾅ：3,974 円 7/20(水) ▲7(0.18％)
NY金：1,332.3 ﾄﾞﾙ 7/19(火) ▲3.0(0.23％)
NYﾌﾟﾗﾁﾅ：1,098.6 ﾄﾞﾙ 7/19(火) ▼3.0(0.27％)
ﾄﾞﾙ円：106.11 円 7/19(火) ▼0.03(0.03％)
7/19(火)のその他主要マーケット指標
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