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★金プラチナ短期相場観★

求人件数も、ヒラリー・クリントン氏も伸び悩み
更新日:2016年11月09日(水)
月次求人労働異動調査(JOLTS)求人件数 2016年9月米労働省が8日発表した9月の月次求人労働異動調査(JOLTS:Job Openings and Labor Turnover Survey)で、求人件数は548.6万件。市場予想の548.8万件をわずかに下回り、8月の545.3万件からは増加。
過去最大となった今年4月の584.5万件をピークに2015年7月の578.8万件、今年7月の583.1万件と合わせてトリプルトップを形成し、8月以降はやや伸び悩みの状態となってきました。
ネックラインは2015年11月の519.8万件、この水準を割り込むようだと減速傾向が強まる可能性もありそうです。

その他の指標では求人率が前月の3.6%から3.7%へと改善、退職率は2.1%で横ばい推移、解雇率は1.2%から1.0%へと改善。これら3指標は既に回復目安水準を達成済の状況。採用率は3.6%から3.5%へと後退し、回復目安となる3.8%にはもう少し。
全体的には、好調が続く労働市場にも伸び悩みの状況も見られ始めた状態となり、労働市場情勢指数の低迷状態から好転への兆しとは逆の展開となり、今後の動向が注目されるところです。

今朝の米大統領選挙の開票速報でも、ヒラリー・クリントン氏の得票数も伸び悩みの状態が続きます。
ある程度の接戦は予想されたものの、序盤はトランプ氏との抜きつ抜かれつの状態で株安円高も進行する状況に。
短期的にはクリントン氏ならリスクオンでトランプ氏ならリスクオフの構図が予想されますが、中期的にはその逆の展開も予想され、金市場への影響も同様の影響を受けるものと思われます。クリントン氏なら財務長官はハト派のブレイナード理事、との噂もあり緩和的な政策が金市場にとってのサポート材料にはなりそうです。

そうこうしている間に日本時間11時半過ぎ、トランプ氏136、クリントン氏104、スイングステートのフロリダは49.2%対47.7%、バージニア州でも、いずれもトランプ氏リード。隠れトランプの数は想定以上だった可能性も・・・。
ドル円102円台まで急落でNY金は1310ドル台へと急騰、選挙戦も市場もまだ序盤ですが、激しい攻防が続きます。

NY金・日足チャート 2016/10/10 - 11/88日のNY金相場は0.38%の小幅続落。NY序盤までは米大統領選への警戒感から市場全般に膠着気味の展開となり、NY金も一時1290ドルまで反発する場面もあったものの、クリントン氏優勢との見方が強まると米株先導の株高ドル高に債券安・金利上昇、リスクオンの流れとなってNY金は10月31日(1273.1)以来8日ぶりの安値水準へ。今朝時点では1260ドルから1310ドルの広めのレンジ下限付近での推移、開票進行とともに上下に振られる展開も予想される。下方向には1240ドル近辺までは下げやすく、1310ドル超えへと反発するようなら1330ドル付近までが視野に。

NYプラチナ・日足チャート 2016/10/10 - 11/8NYプラチナ相場は0.72%の反発。NY市場午前には株高の流れにも連れるように一時1017ドルまで上昇し、上値目安1020ドル前後に到達。その後は軟調推移の金に連れて反落の展開も1000ドルの大台をなんとか維持する底堅さ。上方向には1020ドル前後までは再上昇の可能性、大台割れなら970ドル前後までは急落の可能性も。

ドル円・日足チャート 2016/10/10 - 11/8ドル円は0.65%のドル高円安で3日続伸、10月27日(105.28)以来の高値水準で105円台へ。東京市場スタート時点で105円20銭台まで上昇し、開票スタートとともに節目水準にぶつかった形で反落、一部の州の速報だけに反応し、一時104円40銭台まで急反落する場面も。乱高下を経ても波乱なく終了なら105円台前半の節目トライへ、突破できれば107円台後半が次の目標水準に。円高方向には102円台後半がサポート水準、波乱の結果なら下抜けで100円割れへの警戒感も高まる展開も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/8終値とチャート

9日の国内金価格は0.07%の小幅続落。開票速報とともに朝から為替も株価も乱高下状態となり、予断を許さない展開に。それでも最終的にはクリントン優勢か、4630円の節目突破で4670円付近までが上昇目安、下値は10月安値圏4480円までではサポートされやすい状況か。

プラチナ価格は0.72%高、横ばい推移をはさんで10営業日続伸となり、9月26日(3677)以来1カ月半ぶりの高値水準。7月末以降の下落幅の38.2%戻しも達成し、水準的には落ち着きやすいところ。しかし、タイミング的にはそうはいかず、波乱の展開も。大勢的にはNYプラチナの底堅さが続けば円安サポートでさらに水準を切り上げるような展開も。半値戻しと90日移動平均線の水準4710-20円近辺トライが次の目安にも。
※参考:金プラチナ国内価格11/9とチャート

2016年11月09日(水)時点の相場
国内金:4,607 円 11/9(水) ▼3(0.07%)
国内プラチナ:3,629 円 11/9(水) ▲26(0.72%)
NY金:1,274.5 ドル 11/8(火) ▼4.9(0.38%)
NYプラチナ:1,008.6 ドル 11/8(火) ▲7.2(0.72%)
ドル円:105.14 円 11/8(火) ▲0.68(0.65%)
→11/8(火)のその他主要マーケット指標

←トランプショックを経て強い米国へ、期待を込めてリスクオン 11/10(木)
→労働市場情勢指数もようやく底入れ反発?、の判断は次月へ 11/08(火)
→クリントン氏のメール問題訴追せずトランプリスク後退、金反落 11/07(月)
→米10月雇用統計、賃金上昇率は7年ぶり、U6失業率は8年ぶりの水準 11/05(土)

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