金色に変わった米大統領執務室のカーテン、週明けの市場も金色?
更新日:2017年01月23日(月)
トランプ新大統領就任に伴い、ホワイトハウスの大統領執務室のカーテンも差し替えられ、オバマ時代の赤色から、金色に変わったそうです。
トランプタワーよろしく、トランプ氏のシンボルカラーとも言えるゴールドを配し、ホワイトハウスもトランプ色に染めて行こうという意思の表れなのでしょう。
トランプ時代の幕開けとなる週明けの東京市場では、(日本での)株高のシンボルカラーでもある赤の勢力は後退した状況でのスタートとなっています。
代わって存在感を示しそうな勢いとなってきたのが金。
NY金相場は、今朝の時間外では堅調推移、1210ドル台後半へと一段高となっています。この流れがNY市場まで継続するようなら、12月15日に底をつけて上昇トレンドへと反転した流れは、トランプ時代となってもしばらくは継続する可能性が高まります。
そうなれば、目先は1230ドル台から、いずれ1250ドル程度までの上昇も見込めそうな状況となりそうです。
TPP離脱に北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉を表明し、まずは英国とのFTA交渉からスタートする模様で、米国第一主義に向けての保護主義政策推進が優先事項となる状況に、金利低下、ドル売り優勢の状態も進行しています。
ドル円は、トランプ期待を背景としたドル高優勢のトランプ相場が一服となった状態から、トランプ時代のスタートで再加速とはならず、もう一段の調整進行となる可能性も徐々に高まりつつある状況となってきました。
米10年債利回りも低下傾向となり、今朝には2.43%近辺、
連動状態のドル円は113円台半ばへ。トランプ相場再開のためには、米10年債利回りが2.5%以上へと反発し、ドル円は115円以上へと反発することが必須条件となります。
逆に、米10年債利回りが2.3%、ドル円が112円半ばを割り込むようだと、トランプ相場の調整局面が一段と拡大することになりそうです。
23日の国内金価格は0.08%の小幅安となり、3営業日ぶりの反落。トランプ政権実質スタート週の東京市場は株安円高反応での滑り出し。やや一方的な上昇基調が続く国内金価格はNY金の堅調推移に支えられて
2016年3月高値と7月高値を結ぶ抵抗線との攻防、三角保ち合い上抜けトライも継続中。過熱感と円高警戒感からの大幅調整リスクを抱えながらもNY金の一段高によってさらに水準を切り上げる展開も予想される状況。三角保ち合いを完全に上抜けることができれば中期的には5000円台も意識される時期がいずれ訪れることにも。
プラチナ価格は1.24%の大幅高。下値目安3780円程度への下値トライの流れは3800円までにとどまり、大きく切り返す形となって以前の保ち合い水準へと回帰。目先は3800円から3880円のレンジで保ち合い推移の展開か。レンジ上抜けなら上昇トレンド再開で3950円近辺が当面の上値目標に、あらためてレンジ下抜けの場合には下値トライ再開で下値余地は3700円付近まで拡大の可能性も。
※参考:
金プラチナ国内価格1/23とチャート
2017年01月23日(月)時点の相場
国内金:4,754 円 1/23(月)
▼4(
0.08%)
国内プラチナ:3,851 円 1/23(月)
▲47(
1.24%)
NY金:1,204.9 ドル 1/20(金)
▲3.4(
0.28%)
NYプラチナ:976.0 ドル 1/20(金)
▲19.6(
2.05%)
ドル円:114.55 円 1/20(金)
▼0.30(
0.26%)
1/20(金)のその他主要マーケット指標
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