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米1月PCEインフレは4年3カ月ぶりの1.9%、2017年末予想に到達
更新日:2017年03月02日(木)
個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)2017年1月米商務省が発表した1月の個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)は前年同月比+1.7%。市場予想の+2.0%こそ下回りましたが、2カ月続伸で12月の+1.6%からも大幅上昇、2012年10月(+1.9%)以来、4年3カ月ぶりの大幅な伸び率となっています。
昨年後半からのインフレ上昇ペースは続いており、前年比+1.7%で横ばい推移状態のコアPCEを今後、牽引していくことも予想されます。

12月FOMCのインフレ見通しでのPCEの2017年末予想、前年比+1.9%に早くも到達し、コアPCEの2017年末予想1.8%にはあと0.1%の状態が続いています。
過去1年間のNY原油価格は30ドル台から50ドル台へと上昇基調が続いており、PCEインフレの上昇傾向は今後も続きそうです。

このPCEインフレ上昇基調が利上げ観測の前倒しに大きく影響し、今朝時点でのCMEフェドウォッチの3月利上げ確率は66.4%まで上昇しています。
明日のイエレンFRB議長の発言で3月利上げを否定するような発言が聞かれるか、来週末の雇用統計で余程おかしな数値が出ない限り、3月FOMCでの利上げ確率はさらに高まることにもなりそうです。

NY金・日足チャート 2017/1/30 - 3/11日のNY金相場は0.31%の小幅続落。3月利上げ観測急騰により東京市場朝には1250ドル割れ、トランプ大統領の議会演説では予想どおり「驚異的な」減税政策の具体的な言及はなかったものの、ダークブルーに白のストライプのネクタイを締めてプロンプターを真面目に読んだ姿が好感されるという意味不明の評価もあり課題とリスク要因を先送り。結果、NY市場にかけても金は軟調推移で1週間ぶりに1230ドル台まで下落。しかし、その後はドル高・株高の伸び悩みで一時1250ドル台を回復。2月半ばから半月もの間841.17トンで据え置き状態だったSPDRゴールドシェアの金ETF保有量が843.54トンへと増加していることが金の底堅さにつながっている可能性も。しかし、目先は3月利上げに向けて軟調気味の推移が予想され、1260ドルを上限に1230ドルのサポートラインをいつまで維持できるか。

NYプラチナ・日足チャート 2017/1/30 - 3/1NYプラチナ相場は1.17%安の大幅続落。金とともに軟調推移局面では1010ドル台半ばまで水準を切り下げ、その後は金の反発に追随できないプラチナの地合いの弱さを露呈。9-21日移動平均線にも支えられる形でゆるやかな上昇基調はなんとか維持した状態も、上値再トライに向けては材料的にも流れ的にもやや苦しい状況か。1040ドルラインが当面の抵抗線となり、1000ドルの大台ラインのサポート力が問われる状況に。

ドル円・日足チャート 2017/1/31 - 3/1ドル円は0.85%のドル高円安で3日続伸、2月15日(114.15)以来、半月ぶりのドル高水準に。トランプ演説への警戒感がほぼスルーされたことにより、改めて3月利上げに向けてドル買い優勢の展開、米1月PCEインフレ指標、2月ISM製造業PMIも好結果となり、一時114円台まで上昇。若干の下押しをはさんで今朝の東京市場でも米10年債利回りが半月ぶりに2.46%台での推移となり、ドル円も再び114円台へ。113円台後半の節目を上抜けたことで目先の上値目標は115円台へ。2月上旬の111円50銭台と月末の111円60銭台でダブルボトムを構成、ネックラインとなる2月半ばの114円90銭台を上抜けると118円台も。ただし115円は年初来下げ幅の半値戻しにも相当する為、抵抗感も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/1終値とチャート

2日の国内金価格は0.89%の大幅反発。トランプ演説終了後にはNY金も値を下げたものの、予想以上の底堅さも見られたことで円安効果を発揮して昨年7月高値をクリア、3月17日(4898)以来、11カ月半ぶりの高値水準に到達。上値目標4910円に向けても大きく前進。目先はドル高円安基調継続も予想され、NY金の底堅さがどこまで続くかも焦点に。

プラチナ価格も0.48%の反発。円安基調加速によって4000円台トライに向けての暗雲をかき分けて8月12日(4014)以来、6カ月半ぶりの高値水準に。今のところはNYプラチナの下げ止まりによって上昇基調を維持する状態。昨年7月高値4072円超えの目標到達の為にはNYプラチナが1000ドルの大台を割れないことが必須条件に。
※参考:金プラチナ国内価格3/2とチャート

2017年03月02日(木)時点の相場
国内金:4,886 円 3/2(木) ▲43(0.89%)
国内プラチナ:3,992 円 3/2(木) ▲19(0.48%)
NY金:1,250.0 ドル 3/1(水) ▼3.9(0.31%)
NYプラチナ:1,018.9 ドル 3/1(水) ▼12.1(1.17%)
ドル円:113.72 円 3/1(水) ▲0.96(0.85%)
→3/1(水)のその他主要マーケット指標

←新規失業保険申請件数は44年ぶり低水準、減少幅と期間は過去最大 03/03(金)
→米2月地区連銀製造業景況感の傾向~ 03/01(水)
→1月耐久財受注は失速、2月ダラス連銀製造業活動指数は急騰 02/28(火)
→月間平均4カ月続伸は6年ぶり、プラチナ価格の長期トレンド転換点 02/27(月)

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