更新日：2017年06月22日(木)
全米不動産業者協会が21日発表した米5月の中古住宅販売件数は、年率換算で562万件。555万件程度への減少予想に反して大幅増となり、4月の556万件（557万件から下方修正）からも増加し、10年ぶり高水準となった3月の570万件、1月の569万件に次いでこの10年間では3番目の高水準となりました。3カ月平均では562.7万件となって近年最大を更新しています。米国の住宅販売件数の9割を占める中古住宅市場は、10年来の高値圏を維持する形となっています。
先週発表された5月の住宅着工件数が8カ月ぶりの低水準となり、景況感を示すNAHB住宅市場指数も約12年ぶり高水準到達後に6月には失速傾向となっていただけに、ピークアウト警戒感もくすぶり始めていた米住宅市場の堅調ぶりを示した格好です。
なお、中古住宅の在庫不足が続く状況から価格上昇も続き、5月は過去最高を更新し、前年比+5.82％の上昇率となっています。
地域別では中西部が前年比+7.32％と最も上昇し、最低でも北東部の前年比+4.73％。賃金上昇率（前年比+2.46％：5月）を大きく上回るペースでの価格上昇が続きます。
年末年始にかけて警戒された住宅ローン金利上昇も最近の長期金利低迷によって緩和され、失業率低下とともに住宅需要も増え、米住宅市場の堅調をサポートしているようですが、価格上昇の勢いが、いずれ阻害要因となってきそうな状況です。
※参考：金プラチナ相場とドル円 NY市場6/21終値とチャート
22日の国内金価格は0.38％高となって3日ぶりの反発。しかし、レジスタンスラインと化した上昇基調の90日移動平均線（4809）を超えられない状態が継続。この状態が続くようだと下値トライ再開への警戒感も高まることになり、4770円の小幅保ち合い下限を割れると加速、3月安値を下抜けて4700円近辺が目標水準に。90日線超えへと水準を切り上げることができれば反発局面形成で6月高値4860円台が目標に。
プラチナ価格は0.73％の反発。9日移動平均線を上抜けて下落基調の最終局面を示唆する逆パーフェクトーダーからの脱出再トライに成功。わずかながら3570円の節目も超えたことで反発局面形成へと向う可能性は高まり、当面の上値目標は6月高値圏となる3630円近辺まで。ただし3540円台割れへと流れが巻き戻された場合には下落基調再開で3470円台辺りまでが下値目安となるリスクも。
※参考：金プラチナ国内価格6/22とチャート
2017年06月22日(木)時点の相場
国内金：4,795 円 6/22(木) ▲18(0.38％)
国内ﾌﾟﾗﾁﾅ：3,575 円 6/22(木) ▲26(0.73％)
NY金：1,245.8 ﾄﾞﾙ 6/21(水) ▲2.3(0.18％)
NYﾌﾟﾗﾁﾅ：927.0 ﾄﾞﾙ 6/21(水) ▲5.5(0.60％)
ﾄﾞﾙ円：111.37 円 6/21(水) ▼0.07(0.06％)
6/21(水)のその他主要マーケット指標
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