金プラチナ相場情報
Let's GOLD

★金プラチナ短期相場観★

国内金価格は5000円近辺での保ち合い継続か、もう一段の調整か
更新日:2017年09月25日(月)
国内金価格 週足ボリンジャーバンド+RSI 2017年9月25日9月前半に今年高値5045円を2度記録した国内金価格は、その後調整局面入り、も5000円台を完全には割り込まず、高値圏での保ち合いとなって下げ渋る状態が続きます。
過熱感を示す相対力指数(RSI)は、年初の急騰局面を形成期、1月16日からの週に79.7%のピークを記録。今回9月前半までの急騰局面では11日からの週がピークとなって78.1%まで上昇しました。年初のピーク水準を下回るダイバージェンスとなって反落を示唆し、そのとおり調整局面へと移行したものの、調整幅は極めて限定的、といった状況です。

これまで金価格が高値ピークを記録した場面では、必ずと言っていいほど急騰、急落となってきました。しかし、今回は高値ピークを2度つけてさらに下げ渋り、高値圏を維持する期間が従来よりも長期化、5000円台での推移は足掛け5週間となっています。

足下では米FRBの年内追加利上げ観測再燃でドル高金安の流れとはなっているものの、北朝鮮リスク長期化への懸念もあり、NY金の下げ幅が限定的となっていることが要因となっているものと思われます。

ただし、今後のシナリオとしては、もう一段の調整進行の可能性は比較的高いと予想され、ボリンジャーバンドの+1シグマライン、4950円近辺までの調整があってもおかしくはない状況とも言えそうです。中長期的には、この場合でも上昇トレンド継続の範囲内、4900円まで下げたとしても2016年後半から続く上昇チャネルのサポートライン付近となって、反発も予想される水準となります。
2番目のシナリオとして、調整幅を時間で代用する形となり、5000円近辺から大きく下ブレることなく、保ち合いを維持して時間を稼ぎ、過熱感を解消する、そんな展開もありえなくもなさそうです。

25日の国内金価格は0.12%の小幅高となって3営業日ぶりの反発。週明けの東京市場午前の時間帯はNY金が1290ドル台半ばで小幅に軟調推移、ドル円は先週末の112円ちょうど付近から112円40銭台へと水準を切り上げての堅調推移。北朝鮮リスクへの警戒感は続くなか、週末のドイツ下院選でメルケル首相のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が議席数を減らしながらも第1党の座を維持し、4選確実となっていることなどは市場の安心感につながっている模様。同様に国内の解散総選挙への流れは海外勢から見れば安定政権継続に向けてリスク・オン材料となる可能性も。円安・株高の流れに支えられた形で5000円台を回復した国内金価格も下げ渋る状態ながら、流れとしては現時点で調整局面がスタートした状態からの巻き戻しには至らず、再度5000円の大台割れで4960円近辺程度までの下値を試す展開を予想。直近安値9月11日の4981円を割り込まない状態が続くようであれば流れに変化も。

国内プラチナ価格 週足ボリンジャーバンド 2017年9月25日国内プラチナ価格の中長期推移としては、大きな三角保ち合いを形成しつつあるようにも見えますが、この夏の急騰局面では上限ラインにも大きく及ばず失速してしまった状況です。そして、急反落の展開となってボリンジャーバンドのセンターライン、21週移動平均を下抜け、今度は三角保ち合い下限ライン付近に到達しようとしています。
2016年後半から続く、ゆるやかな右肩上がりのサポートラインがまだ有効なら、今週には3600円前後の水準で下値をサポートされて反発する可能性は比較的高そうにも思われます。
しかし、この水準を割り込んでしまうと中長期トレンドが崩れることになり、まずは今年安値3529円、さらには昨年安値3334円が意識される展開となってしまいます。

25日のプラチナ価格は0.77%安となって5日続落、8月3日(3617)以来2カ月弱ぶりの安値水準。61.8%戻しと90日移動平均線近辺での下げ止まり予想に反して、この水準も突き抜けてしまった状態に。90日移動平均線を下抜けるのも8月2日以来となり、8月以降の上昇幅全てを帳消し、調整局面に入った時の加速度の違いがそのまま金との価格差に反映されてその差は1382円、またも過去最大を更新。90日移動平均線(3634)付近が抵抗線となるようだと上値の重い展開が続き、7月までの底値保ち合い上限付近、3600円前後が次の下値サポート水準候補に。
※参考:金プラチナ国内価格9/25とチャート

2017年09月25日(月)時点の相場
国内金:5,004 円 9/25(月) ▲6(0.12%)
国内プラチナ:3,622 円 9/25(月) ▼28(0.77%)
NY金:1,297.5 ドル 9/22(金) ▲2.7(0.21%)
NYプラチナ:932.1 ドル 9/22(金) ▼7.8(0.83%)
ドル円:112.01 円 9/22(金) ▼0.48(0.43%)
→9/22(金)のその他主要マーケット指標

←メルケル首相4選を支えたドイツ経済もIFO企業景況感指数は失速 09/26(火)
→9月マークイット製造業PMI速報値では米欧格差拡大 09/23(土)
→フィラデルフィア連銀製造業指数も好調、しかし金は調整一服も 09/22(金)
→「謎の低インフレ」でもFOMCは年内追加利上げ見通し維持 09/21(木)

→ 最近よく読まれた記事
→ 明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想
→ PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン
→ PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン

トップページへ
金プラチナ短期相場観
金プラチナ価格予想
PIVOT指数
主要マーケット指標
地金相場週間推移
相場情報メール
年間高値安値
国債格付一覧
チャートギャラリー
相関性RANK
トレンドワード
純金積立
マーケットトピックス


★PCサイトはこちら★
★iPhone/スマホ★