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★金プラチナ短期相場観★

新築住宅販売件数は今年最低、中古と合わせると1年ぶり低水準
更新日:2017年09月27日(水)
米新築・中古住宅販売件数 2017年8月米商務省が発表した8月の新築住宅販売件数は年率換算で56万件。市場予想の58.5万件程度を下回り、前月比-3.45%となって昨年12月(54.8)以来8カ月ぶり、今年最低水準となりました。
前年同月比でも-1.23%となり、ハリケーンの影響が指摘されています。

全米不動産業者協会が先週発表した8月の中古住宅販売件数は、年率換算で535万件となっていました。これも市場予想の545万件を大きく下回り、昨年8月(534)以来1年ぶりの低水準。
エリア別(北東部、中西部、南部、西部)では全米の4割を占める南部が215万件となり、2015年11月以来1年9カ月ぶり低水準へと大きく落ち込んでいます。
これもハリケーンによる被害が大きく影響しているようで、この影響は9月にも残るものと思われます。

ただ、新築・中古ともに低迷状態は以前から続いています。
新築では今年3月が63.8万件で9年5カ月ぶりの高水準、中古も3月の570万件が10年ぶりの高水準となっていずれもピークとなっていました。新築と中古を合わせた合計でも3月が633.8万件となってピークアウト、これ以降はコンスタントに低下傾向が続いています。

新築と中古ともに足下3カ月は市場予想を下回り、新築は2カ月連続、中古は3カ月連続の減少となり、8月の合計件数591万件も昨年8月(590.7)以来1年ぶり低水準となっています。
米国の景気動向を左右する住宅市場は、失速状態が続いています。

NY金・日足チャート 2017/8/22 - 9/2626日のNY金相場は3日ぶりの反落で0.75%安。「宣戦布告」発言を発端としたリスク回避で大幅上昇した流れは東京時間昼頃に1310ドル台後半まで上昇して反転、巻き戻しの流れとなってほぼ一本調子の軟調推移へ。NY市場朝には8月の新築住宅販売件数や9月の消費者信頼感指数が低調となって下げ渋る場面も。しかし、イエレン議長講演では「低インフレのミステリー」は続くものの、インフレ2%到達まで金融政策を据え置けば労働市場過熱とインフレ急騰の懸念もあり懸命ではない、だから「段階的な利上げの継続が必要」との見解が示され、小幅乱高下から1300ドル割れへと急落。いったんは戻すもタカ派発言が重石となり、今朝の時間外にかけては1290ドル台へと軟調推移。保ち合い上限を1320ドルから10ドル近辺へと切り下げる形で1290ドルの下限までの小幅レンジを形成。1290ドルを割り込めば1270ドル台へ、1310ドル超へと反発なら上値目安は1330ドル台辺りまで。

NYプラチナ・日足チャート 2017/8/22 - 9/26NYプラチナ相場は1.65%の大幅反落となり、7月26日(922.7)以来2カ月ぶりの安値水準。金に連れて東京時間午後からの反転、戻り売りの展開となると流れは加速、前日安値も下回り、変動幅も大きく上回る「包み線」を形成。下落基調再加速への警戒感も高まる状況ながら、短期的には売られ過ぎ圏でのさらなる下押しエネルギーは枯渇気味。目先の下げ余地は910ドル近辺程度までか。940ドル超へと再反発できれば上値余地は960ドル台へ。金との価格差は377ドルとなり、2日連続の過去最大更新。

ドル円・日足チャート 2017/8/23 - 9/26ドル円は0.45%のドル高円安となって3日ぶりの反発。リスク回避の巻き戻しとなり、欧州時間からドル高の流れが加速し始めると米長期金利も上昇し、NY市場でドル円は112円台を回復。タカ派寄りと言えるイエレン議長講演では乱高下の反応も一時112円半ばまで急騰、ただし前日高値に上値を押さえられる形となって伸び悩み。今朝の東京市場朝には再度堅調推移となって112円半ばの上限トライへ。この水準をしっかり超えるようなら113円半ばが次の上値目安に。円高方向には111円半ばが節目となり、これを下抜けると反発基調腰折れで110円半ばへと反落の展開も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場9/26終値とチャート

27日の国内金価格は0.68%安となって3日ぶりの反落。今年高値圏での保ち合い状態は徐々に上値を切り下げる「逆フラッグ」形状となり、4990円台の下限割れ警戒水準に。このまま4990円を割れて4980円台でもサポートされないようなら調整局面入りとなり、短期下値目安は4950円近辺まで。縮小傾向のレンジ上限5030円を超えることができれば今年高値再更新となる確率は高まり、当面の上値目標は5100円手前辺りまで。

プラチナ価格は1.65%の大幅反落となり、8月1日(3581)以来ほぼ2カ月ぶりの安値水準。反発に向けては水平状態の90日移動平均線(3634)の傾きが下降する前に上抜けておきたかったが、これに失敗すると、逆に抵抗線となる可能性を残しての一段安で7月末までの底値保ち合い上限水準に到達。下値警戒水準として底値保ち合い下限付近となる3550円前後が意識される状況に。金との価格差も1円拡大して1402円、過去最大更新は3日連続。
※参考:金プラチナ国内価格9/27とチャート

2017年09月27日(水)時点の相場
国内金:4,995 円 9/27(水) ▼34(0.68%)
国内プラチナ:3,593 円 9/27(水) ▼35(0.96%)
NY金:1,301.7 ドル 9/26(火) ▼9.8(0.75%)
NYプラチナ:924.7 ドル 9/26(火) ▼15.5(1.65%)
ドル円:112.23 円 9/26(火) ▲0.50(0.45%)
→9/26(火)のその他主要マーケット指標

←調整局面続くNY金を買い支える金ETF市場 09/28(木)
→メルケル首相4選を支えたドイツ経済もIFO企業景況感指数は失速 09/26(火)
→国内金価格は5000円近辺での保ち合い継続か、もう一段の調整か 09/25(月)
→9月マークイット製造業PMI速報値では米欧格差拡大 09/23(土)

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