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★金プラチナ短期相場観★

新築住宅販売件数は予想外に10年ぶり高水準もドル買いは限定的
更新日:2017年11月28日(火)
米新築・中古住宅販売件数 2017年10月米商務省が発表した10月の新築住宅販売件数は年率換算で68.5万件。市場予想の62.7万件程度を上回り、2007年10月(72.7万件)以来10年ぶり高水準。66.7万件から64.5万件に下方修正された9月分も2007年10月以来の高水準となっており、8月の56.5万件から3カ月連続での前月比増。
9月の大幅増から10月は反動減が予想されていましたが、10月もハリケーン被害からの復興需要が続いた可能性もあり、温暖な天候などもこれに寄与したとの見方もあるようです。また、引き続き低金利と堅調な雇用情勢、株高地合いが続いていることなども好影響となったものと思われます。

3月の63.8万件から7月の56.4万件までの低調な時期を抜け出し、再び増加トレンド再開の兆しとなった新築住宅販売件数は、景気変動の先行指標としても見られ、米国の消費好調と好景気がまだしばらく続くことを示したことにもなりそうです。

また、先週発表された10月の中古住宅販売件数も2カ月連続の増加で4カ月ぶりの水準を回復しており、新築と中古を合わせた合計件数では10月に616.5万件となって5月(622.6)以来、5カ月ぶりの高水準。3月の633.8万件をピークに減少傾向となっていた状態から、合計件数でも増加傾向へと転じ始めた様子です。

米国の住宅市場が一時的な失速状態から再び好調ぶりを示し始めたにもかかわらず、これを支える要因の一つとなる低金利がドル買いへの足かせとなってしまい、この日の指標発表後のドル買いも極めて限定的となり、逆に金の高値保ち合いサポート要因の一つにもなってしまったようです。

NY金・日足チャート 2017/10/23 - 11/27感謝祭明け、27日のNY金相場は0.55%の反発。ブラックフライデーのオンライン売上が過去最高、サイバーマンデーも売上好調が伝えられ、米年末商戦に向けての好調な滑り出しを背景に米株は取引時間中に3指数揃って最高値更新と消費センチメントとともに好調継続。しかし米10年債利回りの小動きとドル安基調を背景に金は堅調推移となり、NY市場朝には一時1カ月半ぶり高値となる1299ドルまで上昇。米10月新築住宅販売件数の好結果を受けて10ドル弱の小反落も、今度は北朝鮮の弾道ミサイル発射準備の可能性が伝わって再反発。結局1300ドルの大台ラインが抵抗線となって1290ドル半ばに収束。高値保ち合い上抜けの兆しもあり、目先1300ドルラインを突破できれば1320ドル台辺りまで上値を伸ばす可能性。下方向には1280ドルから1270ドルがサポート水準となり、割り込んでしまうと1250ドル近辺までが下値目安にも。

NYプラチナ・日足チャート 2017/10/23 - 11/27NYプラチナ相場は0.48%高となって4日続伸。週末の南ア格下げを受けてズマ南ア大統領が財政支出削減などへの姿勢を見せたことを好感して南アランドが急速に買い戻されたことにもサポートされ、10日ぶりに950ドルを回復。下げ三法形成後も反発基調が続く堅調推移で4日連続の陽線でも20日の大陰線の範囲内にとどまり、90日移動平均線(950.9)も抵抗線に。反発基調が強まりながらも保ち合いを抜け切れない状態。90日線を超えて直近高値を更新し、960ドル台へと抜け出すようなら9月高値圏1020ドル台トライへと向うような展開にも。

ドル円・日足チャート 2017/10/24 - 11/27ドル円は0.4%のドル安円高となって9月15日(110.85)以来、2カ月ぶり安値圏へと反落。低金利状態が続き、低インフレ長期化懸念と来年の利上げペース減速も含む見通し不透明感、税税制改革法案の年内成立困難との見方なども背景にドル安基調が継続。NY朝には111円割れを試し、9月15日以来2カ月半ぶりの北朝鮮挑発行動への警戒感なども重なり、反発も限定的となって今朝の東京市場でも再び110円割れを試す展開に。200日移動平均(111.70)の下で推移する90日移動平均(111.54)もしっかり下抜け、ドル安円高傾向がもう一段進行しそうな状況となり、このまま111円台を維持できないようなら、短期的には110円前半までの下落余地も。111円後半へと反発できれば112円後半へと反発継続の可能性も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/27終値とチャート

28日の国内金価格は0.16%の小幅続伸。上げ幅は限定的にとどまり、下落トレンド進行中の戻り局面の範囲内との見方。NY金が1300ドルラインで上値を押さえられる状態が続けば軟調推移優勢の展開はもう少し継続か。4940円まで上昇してきた90日移動平均線近辺か、若干下回る程度までの下押し継続見込み。ただし、NY金の1300ドルトライ成功なら反発へ、上方向への節目となる5000円の大台ラインを回復すると今年高値(5045)更新再トライの展開へ。

プラチナ価格は0.55%の続伸。短期的には金よりも地合いは強く、レンジを下方拡大しての保ち合い回帰。3670円台の保ち合い上限を突破できれば強めの上昇トレンド形成へと向う可能性も高まり、9月高値圏トライとなる3800円台が目標水準にも。逆に3600円の重要なサポート水準を割り込むようなら今年安値更新へと大幅下落のリスクも残る状況。
※参考:金プラチナ国内価格11/28とチャート

2017年11月28日(火)時点の相場
国内金:4,964 円 11/28(火) ▲8(0.16%)
国内プラチナ:3,644 円 11/28(火) ▲20(0.55%)
NY金:1,294.4 ドル 11/27(月) ▲7.1(0.55%)
NYプラチナ:950.8 ドル 11/27(月) ▲5.5(0.58%)
ドル円:111.09 円 11/27(月) ▼0.45(0.40%)
→11/27(月)のその他主要マーケット指標

←11月リッチモンド連銀製造業指数は過去最高、ISM指数上振れも? 11/29(水)
→年間平均、金は過去最高値、プラチナは12年ぶり安値との攻防へ 11/27(月)
→ドイツIFO景況感指数は今年5度めの過去最高更新、現況は頭打ち 11/25(土)
→ユーロ圏製造業PMI 11月速報値は17年ぶり高水準 11/24(金)

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