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★金プラチナ短期相場観★

原油価格上昇に支えられてPCEインフレも反発基調継続
更新日:2017年12月23日(土)
PCEデフレーターとNY原油 2017年11月米商務省が発表した11月の個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)は前年同月比+1.8%。市場予想どおりの結果ながら10月の+1.6%から加速し、今年3月(+1.8%)以来8カ月ぶりの高水準に。食品とエネルギー関連を除くコアPCEも予想どおり+1.5%へと上昇し、5カ月ぶりの水準へと反発基調継続。
12月FOMCでの2017年末予想中央値はPCEが+1.7%、コアPCEが+1.5%。いずれもこれをクリアし、控えめな2018年末予想値PCE+1.9%、コアPCEも+1.9%に向けても順調な滑り出し。

内訳では商品価格が10月の前年比+0.2%から+0.7%へと上昇し、3月以来8カ月ぶりの水準を回復。そのなかでは耐久財が前年比-1.5%となり、4月の-2.5%から順調に下落幅を縮小し、耐久財以外は+1.9%と10月の+1.3%から加速。
サービス価格も10月の+2.2%から+2.3%となり、5カ月ぶりの高水準。エネルギー関連が10月の+6.9%から+10.4%へと大幅上昇し、これを牽引した形です。

この背景にはやはり原油価格の堅調推移があり、11月のWTI月間平均価格は56.66ドルとなり、10月の平均51.59ドルから一段高、2015年6月(59.83ドル)以来2年5カ月ぶりの高水準となっています。12月の平均価格も現時点で57.44ドルと堅調推移を維持する見込みであり、PCEとの24カ月間の相関係数0.78と強い相関関係にあるWTI原油価格の堅調推移が続く限り、PCEインフレも加速基調を維持し、コアPCEもこれに牽引される構図が続くことが予想されます。

NY金・日足チャート 2017/11/17 - 12/2222日のNY金相場は0.65%高となって3日続伸。スペイン・カタルーニャ州議会選挙では独立賛成派が過半数を獲得したことで今後のリスク要因とはなるものの一時的にユーロが売られただけで金市場での反応はなく、トランプ米大統領の暫定予算案と税制改革法案署名で晴れて法案成立も既に織り込み済で市場反応はほぼスルー。クリスマスモードで債券、為替、株式市場はいずれも小康状態となった連休前のNY市場で金だけ買われて1270ドル付近から1280ドルまで上昇。米CMEで18日に取引スタートしたビットコインが20650ドルの初値からこの週末まで5日続落で13900ドルへと-32.7%もの暴落状態となっていることも金の堅調推移をサポートした可能性も。ほぼ3週間ぶりの水準に到達し、12月前半の下落分を完全に取り戻して月足陽転。強気状態を維持してクリスマス明けから始まる新年相場に臨むこととなり、上方向への節目となる90日移動平均線(1289.2)との攻防からスタート。この水準を超えるとまずは1300ドル台へと一段高の展開へ。
週間では+21.3ドル(1.69%)の続伸。

NYプラチナ・日足チャート 2017/11/17 - 12/22NYプラチナ相場は0.36%の小幅反発。NY朝に金が買われた場面では925ドルまでと2日前の高値で頭打ち、時間足レベルではダブルトップ構成の可能性を残す形で失速。水準的には約3週間ぶりの920ドル台を維持して急落前の保ち合い下限付近でやや上値が重くなってきた感も。目先、20日移動平均線(912.9)付近がネックラインにも相当するサポート水準候補となり、下抜けた場合には調整幅拡大で900ドル割れも意識されるような展開にも。上方向には925ドルを超えると90日移動平均線(941.2)と200日移動平均線(942.3)が重なる水準までが当面の抵抗水準に。
週間では+33.6ドル(3.78%)の続伸。週間上昇率としては年初の週(+7.65%)に次いで今年2番めの大幅高。

ドル円・日足チャート 2017/11/20 - 12/22ドル円は113円30銭台での横ばい推移。ほぼ動意なし状態となったこの日の変動値幅は上下わずか19銭。1日当たりの値動きとしては、今年の年間平均90銭のほぼ5分の1となり、2014年7月28日(16銭)以来、3年5カ月ぶりの小動き。この日はPCEインフレが予想通りの上昇も耐久財受注が下振れ、新築住宅販売件数が10年4カ月ぶりの高水準へと上振れもミシガン大消費者信頼感指数は下方修正など、強弱マチマチの指標結果にも方向感を見出し難い状況に。11月高値114円70銭台と11月安値110円80銭台を起点に三角保ち合いを形成し、ブレイク待ちの状態。目先113円台後半と112円台前半が上下の節目となり、上方ブレイクなら115円半ば、下方ブレイクなら110円近辺を目標に動き出す可能性も。
週間では+0.72円(0.64%)と反発。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/22終値とチャート

2017年12月23日(土)時点の相場
国内金:4,940 円 12/22(金) ▲2(0.04%)
国内プラチナ:3,562 円 12/22(金) ▼24(0.67%)
NY金:1,278.8 ドル 12/22(金) ▲8.2(0.65%)
NYプラチナ:923.0 ドル 12/22(金) ▲3.3(0.36%)
ドル円:113.32 円 12/22(金) ▲0.01(0.01%)
→12/22(金)のその他主要マーケット指標

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