更新日：2017年12月25日(月)
国内金価格の2017年平均価格は25日時点で4854円。2015年の4838円を上回り、過去最高値更新はほぼ確定的となりました。年間平均が4000円を超えるのは2011年から7年連続となり、それ以前では1980年のみ。今年の年間変動値幅としては368円となり、2004年以来、13年ぶりの小動きとなっています。
年足チャートでは、2011年以降はゆるやかに下値を切り上げ続け、上値は5200円台を上限とする三角保ち合いを形成しています。
2018年に向けては、下値サポートラインは4600円から4700円辺りまで水準を切り上げることになり、2018年の下値攻防ラインということになります。下抜けてしまうと2016年安値4385円から2014年安値4266円辺りまでが意識される展開も想定されそうです。
上方向には、まずは5000円の大台ラインがここ数年の攻防ラインとなり、これを超えると2013年高値5255円、2015年の5298円、5200円台後半の水準が強めの抵抗水準に。
2017年が13年ぶりの値幅まで縮小したことで、2018年には値幅拡大も予想され、上下どちらかの攻防ラインに挑む機会も訪れることになるかもしれません。
クリスマスで東京市場を除く世界の主要市場ほぼ全てが休場となる25日、国内金価格は0.43％高となり6営業日続伸。6日続伸以上となるのは8月末から9月初旬にかけての7日続伸以来、4カ月ぶりで今年3度め。12月4日（4961）以来、3週間ぶりの水準を回復し、短期上値目標となっていた9月高値から12月安値までの半値戻し（4952）をしっかりとクリア。90日移動平均線（4962）にもちょうどぶつかる形となり、節目のタイミングで節目となる水準にも到達したことによる一服感も。年末年始にかけても堅調推移が続けば上方向には4980円近辺から5000円の大台ラインが抵抗水準となりやすく、調整局面入りの場合には4920円台辺りまでがサポート水準候補に。
国内プラチナ価格の2017年平均価格は3677円。2016年の3688円を下回り、2005年以来12年ぶり安値がほぼ確定。今年の変動値幅は571円となり、これも2004年以来13年ぶりの小動きです。年足チャートでは、2009年安値2698円と2016年安値3334円を結ぶラインが今年安値3421円付近を通過し、近年の下値サポートラインを形成しつつあります。
このラインが2018年には3500円前後へと上昇することになり、2018年の重要な下値攻防ラインとなります。
上方向には2年連続で上値を押さえられた4000円前後の水準が抵抗ラインとなりつつあります。
プラチナ価格も2018年には変動幅拡大が予想され、上下どちらかの攻防ラインを突破してさらに大きく動き出す可能性も高くなりそうです。
25日のプラチナ価格は0.79％の反発。直近高値をわずかに上抜けて小幅保ち合い上方ブレイクの兆し。次の上値目標としては90日移動平均線（3634）と200日移動平均線（3632）とが重なる3630円台から3650円近辺まで。3560円が当面のサポート水準となり、割り込んでしまうと反発基調腰折れで3500円割れを再度試しに行くような展開にも。南アフリカ与党ANCがズマ大統領の早期退陣に向けた協議を開始、早ければ1月退陣も、との報道もあり、思わぬクリスマスプレゼントにも。今朝時点では南アランドの反応は見られないものの、クリスマス休暇明けの反応次第でプラチナ価格にとってもサポート材料となる可能性も。
※参考：金プラチナ国内価格12/25とチャート
2017年12月25日(月)時点の相場
国内金：4,961 円 12/25(月) ▲21(0.43％)
国内ﾌﾟﾗﾁﾅ：3,590 円 12/25(月) ▲28(0.79％)
NY金：1,278.8 ﾄﾞﾙ 12/22(金) ▲8.2(0.65％)
NYﾌﾟﾗﾁﾅ：923.0 ﾄﾞﾙ 12/22(金) ▲3.3(0.36％)
ﾄﾞﾙ円：113.32 円 12/22(金) ▲0.01(0.01％)
12/22(金)のその他主要マーケット指標
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