円高圧力が強まるなかでも国内金価格は強気相場継続へ
更新日:2018年01月15日(月)
国内金価格は年明け9日には5127円まで上昇し、5057円まで70円ほどの調整となりましたが、週足ボリンジャーバンドで見ると21週移動平均の+1シグマ(5059)にサポートされて反発した形となっています。年末年始の急騰で上昇基調のボリンジャーの+1シグマから+2シグマの強気レンジに回帰し、現在5124円で推移する+2シグマラインまで上昇できれば再びバンド拡大のさらなる強気相場に発展する可能性もありそうです。
2016年10月以降の上昇チャネルは今後数週間で下限は5000円前後、上限は5200円超へと推移することになります。現在の強気相場が続けば、比較的近い時期にも5200円程度までの上昇はあり得ることになります。ただし、調整局面入りの場合には、5050-60円の+1シグマラインを割り込めば強気相場の勢いは後退。さらに5000円台を維持することができなくなれば上昇チャネルの下限割れとなり、中期的な強気相場にも黄色信号、ということになります。
週明け15日は東京市場朝から為替の円高圧力が強まり111円割れ。9月につけた昨年安値107円30銭付近から11月高値114円70銭台までの50%戻しとなる111円20銭を完全に割り込み、11月安値110円80銭台割れをかけた攻防に。この水準を完全に割り込めば少なくとも61.8%戻しとなる110円10銭台まではサポート水準候補も見当たらない状況。NY金は先週末水準1330ドル台後半での小動き。
国内金価格は0.69%の続伸。それなりの調整を経て上昇基調再開へ、という形にはなったものの、目先はNY金の1340ドルの節目到達に伴う一服感も予想され、為替の円高で一時的には下方圧力が強まる展開も。5050円台が目先のサポートとなり、割り込んだ場合には5000円前後までが下値目安に。逆の展開で上値再トライとなった場合には、5130円を超えるようなら5170円辺りまでが次の上値目安にも。
国内プラチナ価格は年末からの急騰局面が続き、複数の抵抗線を突破する形となり、昨年9月以来4カ月ぶりに+1シグマラインを超えてきました。ボリンジャーバンドはゆるやかな拡大傾向で上昇トレンドがもう一段続く可能性もあり、その場合には2016年7月以降の上値抵抗線と+2シグマラインが間もなくぶつかりそうな3850円前後の水準が、次の重要な攻防水準に。
なお、プラチナ価格が週足ボリンジャーの+1シグマラインを超える状態は、これまで数週間は継続しており、前回は6週間、その前は9週間。今回も数週間は継続する可能性もあります。
ただし、これまでも+1シグマラインを割れた後には尽く急落局面を形成しています。現在3739円まで上昇してきた+1シグマラインを割れたら要注意、の状態でもあります。
15日のプラチナ価格は0.35%の小幅高で3日続伸となり、9月8日(3803)以来4カ月ぶりの高値水準。小幅保ち合いをしっかり上抜けての今年高値更新で一段高の展開も予想され、目先の上値目標は3800円前後まで。しかし、NYプラチナが990ドル台前半へと調整の動きとなっていることから、金と同様に円高の影響を受けやすくなっての下方圧力も。3710円の節目を割り込んだ場合には3650円近辺までが下値目安に。
※参考:
金プラチナ国内価格1/15とチャート
2018年01月15日(月)時点の相場
国内金:5,100 円 1/15(月)
▲35(
0.69%)
国内プラチナ:3,765 円 1/15(月)
▲13(
0.35%)
NY金:1,334.9 ドル 1/12(金)
▲12.4(
0.94%)
NYプラチナ:996.2 ドル 1/12(金)
▲5.4(
0.55%)
ドル円:111.04 円 1/12(金)
▼0.19(
0.17%)
1/12(金)のその他主要マーケット指標
3年ぶりのドル安に支えられてNY金も3年ぶり高値トライへ!? 01/16(火)米12月コアCPI前年比+1.8%上振れにドル買い金売り、も続かず 01/13(土)1年4カ月ぶりの前月比マイナス、米PPI下振れでドル安基調継続 01/12(金)日銀テーパリング警戒の円高に中国の米債購入減額懸念にドル安 01/11(木)
最近よく読まれた記事
明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想
PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン
PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン