金プラチナ相場情報
Let's GOLD

★金プラチナ短期相場観★

1年4カ月ぶりの前月比マイナス、米PPI下振れでドル安基調継続
更新日:2018年01月12日(金)
生産者物価指数(PPI)2017年12月米労働省が発表した12月の生産者物価指数(PPI)は前月比-0.1%。11月までの2カ月連続+0.4%から急ブレーキ、前月比でマイナスとなるのは2016年8月(-0.2%)以来、1年4カ月ぶり。
食品とエネルギーを除いたコアPPIも前月比-0.1%となり、2017年2月(-0.2%)以来10カ月ぶりの前月比マイナス。
食品とエネルギー、貿易サービスを除いたコア指数では前月比+0.1%。11月の+0.4%からは急減速もマイナスは回避。

前年比でもPPIが+2.6%と市場予想の+3.0%程度を大幅に下回り、11月の+3.1%からは急減速。コアPPIも前年比+2.3%と予想の+2.5%と11月の+2.4%を下回る低調な結果に。

2016年以降の加速基調が大きく崩れた訳ではないものの、PPIが先行して加速基調を強め、CPI(消費者物価指数)がこれに追随し、PCE(個人消費支出物価指数)が最後尾から付いていく構図が出来つつあっただけに、FRBの「インフレはいずれ上昇」への思惑を後押しする材料とはならなかったようです。

金利差拡大でドル高円安傾向へとの思惑も短期的には逆行状態解消にも至らず、ドル安円高基調が続き、金価格をサポートしています。

NY金・日足チャート 2017/12/6 - 1/1111日のNY金相場は0.24%の小幅続伸。ECB理事会議事要旨で年初にもフォワードガイダンスなどの微調整が指摘されたことでユーロが急騰、ドル安進行に伴う堅調推移。米新規失業保険申請件数や12月PPIの下振れなどもあり1320ドル台を維持。しかし前日高値は超えられず、1325ドルの水準が壁となって上値も限定的。1310ドルから1325ドルまでの小幅保ち合い継続となり、本日の米12月CPIと小売売上高の結果でドル安がもう一段進行するようなら上方ブレイクで1340ドル前後が次の上値目標に。下方ブレイクとなった場合には調整再開で90日移動平均線の1290ドル前後までが下値目安に。

NYプラチナ・日足チャート 2017/12/6 - 1/11NYプラチナ相場は1.23%の大幅続伸で9月11日(998.8)以来、4カ月ぶりの高値水準。ユーロ高の流れで980ドルの水準をあっさり突破すると990ドルも一時上抜ける力強さ。一方的な流れで調整不足の感も否定できず、心理的節目ともなる1000ドルの大台ライン突破に向けてはそれなりの調整も。960ドル台辺りまでが当面の調整目安水準にはなるが。

ドル円・日足チャート 2017/12/7 - 1/11ドル円は0.18%のドル安円高となって3日続落。中国の米国債投資縮小が否定されたことで落ち着きを取り戻した東京市場では111円80銭台まで反発。しかし、節目の112円には届かず、ユーロ高に伴うドル安の流れと米経済指標下振れで軟調推移へと逆戻り。NY連銀ダドリー総裁の「今年3回の利上げ」を肯定する発言などもあり、111円割れは回避したものの、短期的な流れとしてはドル安円高基調は変わらず、下値目標水準は109円台まで。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/11終値とチャート

12日の国内金価格は0.16%の小幅高となって3日ぶりの反発。下落幅が23.6%戻し(5065)を超えたことで調整一服、9日移動平均線(5062)にも支えられて上昇トレンドを維持する形に。21日移動平均線(4972)が90日移動平均線(4984)をゴールデンクロスできればもう一段の強気相場継続も。5130円超へと今年高値を更新できれば次の目安は5170円から5200円も視野に。調整局面継続なら次のサポート目安は5020円台辺りに。
週間では-59円(1.15%)となって4週間ぶりの反落。

プラチナ価格は1.02%の大幅続伸。9日につけた今年高値をわずかに更新し、9月15日(3752)以来4カ月ぶりの高値水準に。このまま3710円から3750円までの小幅保ち合いを完全に上抜けることができれば強気相場を維持して3800円の大台トライへ。3710円の下限割れへと反落の展開となった場合には調整局面進行で下値目安は3650円近辺まで。
週間ベースでは+46円(1.24%)、2016年7月以来、1年半ぶりとなる4週続伸。
※参考:金プラチナ国内価格1/12とチャート

2018年01月12日(金)時点の相場
国内金:5,065 円 1/12(金) ▲8(0.16%)
国内プラチナ:3,752 円 1/12(金) ▲38(1.02%)
NY金:1,322.5 ドル 1/11(木) ▲3.2(0.24%)
NYプラチナ:990.8 ドル 1/11(木) ▲12.0(1.23%)
ドル円:111.23 円 1/11(木) ▼0.20(0.18%)
→1/11(木)のその他主要マーケット指標

←米12月コアCPI前年比+1.8%上振れにドル買い金売り、も続かず 01/13(土)
→日銀テーパリング警戒の円高に中国の米債購入減額懸念にドル安 01/11(木)
→期待インフレ率上昇で実質金利低下、NY金の調整は1290ドルも 01/10(水)
→17年ぶり高水準の12月ユーロ圏消費者信頼感指数にもユーロは調整 01/09(火)

→ 最近よく読まれた記事
→ 明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想
→ PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン
→ PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン

トップページへ
金プラチナ短期相場観
金プラチナ価格予想
PIVOT指数
主要マーケット指標
地金相場週間推移
相場情報メール
年間高値安値
国債格付一覧
チャートギャラリー
相関性RANK
トレンドワード
純金積立
マーケットトピックス


★PCサイトはこちら★
★iPhone/スマホ★