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12月シカゴ連銀全米活動指数も好調、米国発世界経済上振れへ
更新日:2018年01月23日(火)
シカゴ連銀全米活動指数 2017年12月国際通貨基金(IMF)が発表した世界経済見通しでは、2018年も2019年も世界経済成長率を3.9%とし、いずれも3カ月前からは0.2%の上方修正となりました。米国の税制改革効果による期待の大きさを示す形となり、米国の成長率予想は2018年を2.7%と前回からは0.4%の上方修正。

これを裏付けるように、12月のシカゴ連銀全米活動指数も好結果となっています。総合指数の0.27は市場予想の0.22を上回り、4カ月連続のプラス圏。過去の平均成長率を0として示されるこの指標では、過去平均以上の成長率が4カ月続く好調期を形成していることになります。
10月には総合指数は0.87まで上昇し、10年10カ月ぶりの高水準となっていました。この結果3カ月平均では11月に0.43となって3年7カ月ぶりの高水準、12月も0.42と同レベルでの推移となっています。

好調な経済指標結果が続くのは米国だけでなく、欧州も同様で日本にも好影響となってきている様子です。
これを受けての日米欧の株高がとまらない状態もまだしばらくは続くのかもしれません。

その一方で主要先進国での好景気が続けば、投資資金は新興国から先進国へと流やすくなり、新興国不安も高まりやすくなりそうです。
IMFの成長率見通しでは、南アフリカは今年も来年も0.9%と下方修正されています。ラマポーザ期待が後退し始めると、堅調推移の南アランドにも大きく影響が及ぶことにもなりそうです。

また、好調持続が予想される米国の成長率も、2019年には2.5%と鈍化予想となっており、世界同時株高の流れが来年も続くかどうかはやや不透明な面もありそうです。

NY金・日足チャート 2017/12/14 - 1/2222日のNY金相場はわずかに0.09%の小反落。時間外で一時的に1330ドル割れも概ね1330ドル台前半での保ち合い推移。米上院での政府閉鎖解消合意の旨が伝えられた場面では1335ドルから1330ドル付近へと下落も1330ドル台を維持する底堅さも。失速状態が続くなかでも調整幅は限定的となり、循環的には短期上昇トレンドを終えて調整局面入りの兆しも見られるものの、高値圏での三角保ち合いを維持しながら過熱感も解消。ドル安基調にサポートされる現状に変化が見られるようなら保ち合いブレイクも。1320ドル台前半へと動き出せば1300ドル近辺まで調整幅拡大の可能性、逆の展開で1340ドル超へと水準を切り上げるようなら昨年高値1360ドル近辺トライへ。

NYプラチナ・日足チャート 2017/12/14 - 1/22NYプラチナ相場は2.28%の大幅反落。時間外には1023ドルまで上昇し、今年高値更新も昨年9月高値にわずかに届かず失速。NY市場ではつなぎ予算合意に向けた動きに金が5ドルほどの下落となった場面で下げ幅拡大、1020ドル付近から一時990ドル台半ばまで25ドルの急落。10日ぶりに1000ドルの大台割れもNY引け後には再び1000ドル台を回復。大台維持が目先の課題となり、維持できれば1020ドルまでのレンジで保ち合い形成の展開にも。調整幅としては23.6%戻しの988ドル手前にとどまっており、もう一段の調整なら980ドル台から38.2%戻しとなる960ドル台辺りまでも視野に。1020ドルが当面の上値抵抗水準となる可能性も高まるものの、急反発の展開でこれを上回ることができれば昨年高値1040ドル近辺トライの可能性も。

ドル円・日足チャート 2017/12/18 - 1/22ドル円は0.12%のドル高円安となって3日ぶりの反発。110円80銭台中心の揉み合いから、シャットダウン解消合意報道で111円20銭台へと急騰。しかし、その後は111円台割れへと失速。今朝の東京市場でも111円ラインがやや重い状態に。1月8日高値を起点とした円高の流れも小康状態となり、急落局面を形成してきた抵抗線を上抜けつつある状態に。日銀きっかけで円高の流れが強まったここまでの流れを、今日の日銀きっかけで反転へと切り返すことができるかどうか。金融政策は現状維持も、黒田日銀総裁会見で緩和出口に向けての可能性をきっぱりと否定し、緩和継続を強調することになれば円安方向へ、不透明感が残るようならもう一段の円高も。111円台前半の水準を突破できれば112円半ばへ、110円台半ばを割り込むようなら109円台半ばへ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/22終値とチャート

23日の国内金価格は0.14%の小幅続伸。NY金の高止まりに連動する状態となり、同じように高値圏での三角保ち合い状態も継続。上昇圧力も同じように後退しており、流れとしては下方向へと傾きやすい局面に。5070円台を割り込むようなら調整局面進行で下値目安は4990円前後まで、5110円超えなら高値更新再トライの展開で目標水準は5180円台程度まで。本日の黒田日銀総裁会見で緩和継続を強くアピールされるようなら円安基調となってサポートされる可能性も。

プラチナ価格は1.33%の大幅反落。買われ過ぎの一方的な流れが続いた状態からは、むしろ控えめな調整レベル。9日移動平均線(3782)にサポートされての上昇トレンドは継続中。3700円台半ば辺りまでの調整が入ってもおかしくはない状況で、3710円の節目は維持すべきレベル。ここを割れると3600円台半ばまでの一段安も見込まれる。NYプラチナの下げ渋り状態が続くようなら今年高値圏を維持しての保ち合い傾向の展開にも。今年高値再更新なら3900円手前までが次の上値目標にも。
※参考:金プラチナ国内価格1/23とチャート

2018年01月23日(火)時点の相場
国内金:5,099 円 1/23(火) ▲7(0.14%)
国内プラチナ:3,792 円 1/23(火) ▼51(1.33%)
NY金:1,331.9 ドル 1/22(月) ▼1.2(0.09%)
NYプラチナ:996.8 ドル 1/22(月) ▼23.3(2.28%)
ドル円:110.91 円 1/22(月) ▲0.13(0.12%)
→1/22(月)のその他主要マーケット指標

←欧州の消費センチメントは17年ぶり、独ZEW現況指数は過去最高 01/24(水)
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