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★金プラチナ短期相場観★

CPI下振れ回避もドル安進行は回避できず、NY金は大幅高
更新日:2018年02月15日(木)
米・消費者物価指数(CPI) 2018年1月予想に反してCPI下振れは回避したにもかかわらず、ドル安進行を回避することはできなかったようです。
米労働省が発表した1月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比+2.1%となり、市場予想の+1.9%を上回って12月から変わらず。食品とエネルギーを除いたコアCPIは前年比+1.8%となり、これも市場予想の+1.7%を上回って12月から横ばい推移。

この結果を受けて為替はドル高急進、米株は急落、NY金も急落の反応となりましたが、この流れは15分と保たずに反転。為替は元の水準以上のドル安方向へ、株価も巻き戻してNYダウは前日比250ドル超の上昇で4日続伸へ、1時間後にはNY金も元の水準を突き抜けて急騰状態へ。米10年債利回りだけは急騰後の上昇基調を維持して2014年1月9日以来4年1カ月ぶりの2.9%台へ。

金利急騰による株価急落も回復基調へ、金利急騰でもインフレ資産の金も堅調推移、金利急騰でもドル安基調だけが続く状態となり、様々な相関が崩れて不安感も漂う市場のなかでは、ドル安円高基調が一際目立つ状況ともなってきました。

なお、CPIの内訳では携帯電話サービス料金が前年比-10.2%での横ばい推移が続いています。間もなく値下げによる影響が剥落し、CPIは前年比で跳ね上がる可能性もありそうです。春にかけてはCPI上振れでインフレ加速基調となり、利上げペース加速観測が台頭する可能性もありそうです。
それまではドル安基調の反転見通しは立て難く、ドル安基調にサポートされる金の堅調推移も続きそうな勢いです。

NY金・日足チャート 2018/1/10 - 2/1414日のNY金相場は2.07%の大幅高で3日続伸。今年高値となった1月25日(1362.9)以来、3週間ぶりの高値水準。2%超の上昇は昨年3月16日(26.4ドル、2.2%)以来で11カ月ぶり。前日高値圏1330ドル台前半から半ばの保ち合いから、米CPIと小売売上高発表後の乱高下を経て急騰。今朝の時間外でも1350ドル台前半から半ばの水準を維持し、短期トレンドもほぼ好転状態へ。上方向への節目1350ドルを突破したことで上昇トレンドへと勢いを強める可能性も高まり、今年高値更新トライへ、更新できれば上値目標は2014年最高値圏、1390ドル近辺へ。

NYプラチナ・日足チャート 2018/1/10 - 2/14NYプラチナ相場も2.4%の大幅高となって3日続伸。2週間ぶり高値となって1000ドルの大台にもワンタッチ。上昇率としては12月18日以来、2カ月ぶり。NY市場での米経済指標発表後の急騰で1000ドルの大台ラインとの攻防状態となり、ズマ南ア大統領辞任を受けての南アランド高もサポート材料に。今朝時点でも1000ドルトライ継続の様相。やや抵抗感もあった1000ドル手前の水準をしっかりと上抜けて大台維持できるようなら、下落トレンド中の戻り局面からトレンド好転へ。その先は1010ドルが抵抗水準となり、ここも突破することができれば今年高値更新トライへと向う可能性も高まり、当面の上値目標は昨年最高値圏、1050ドル近辺へ。

ドル円・日足チャート 2018/1/11 - 2/14ドル円は0.75%のドル安円高となって3日続落。ドル安円高の流れが止まらず2016年11月11日以来、1年3カ月ぶりのドル安円高水準に。東京市場朝に107円90銭台の高値をつけた後は戻り売り圧力が強まる展開となり、昨年最安値9月8日の107円30銭台を突破して一時106円台へ。NY市場では米1月CPIが予想を上回ったことを受けて107円50銭台まで急騰も一時的となり、再び戻り売り。今朝の東京市場でも106円40銭台まで下げる場面もあり、短期的には107円を割れても一時的との見方は裏切られ、106円台定着の様相も。中期的には100円方向に向けての真空地帯に突入してしまった状態に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/14終値とチャート

15日の国内金価格は0.51%高となって8日ぶりの反発。注目度が高まっていた米CPI発表後には警戒された波乱の展開となったものの、最終的にはNY金の大幅高に救われた形でようやく下げ止まり。短期的な流れは依然下落基調、その中での戻り局面に過ぎず、地合い回復に向けては90日移動平均線(4994)が抵抗水準となる前に上抜けておきたいところ。4950円は比較的重要なサポート水準となり、これを下抜けた場合には4900円近辺までの一段安も。

プラチナ価格は1.16%の大幅高となって8日ぶりの反発。最近のプラチナ価格にとっては重要な節目となっている200日移動平均線(3636)。現状は90日移動平均線(3642)ともほぼ重なり合う形で水平移動。今回はこれがサポートの役目を果たした格好に。急騰後のNYプラチナが高値圏を維持できれば国内価格も徐々に地合い回復へ。
※参考:金プラチナ国内価格2/15とチャート

2018年02月15日(木)時点の相場
国内金:4,975 円 2/15(木) ▲25(0.51%)
国内プラチナ:3,671 円 2/15(木) ▲42(1.16%)
NY金:1,358.0 ドル 2/14(水) ▲27.6(2.07%)
NYプラチナ:999.1 ドル 2/14(水) ▲23.4(2.40%)
ドル円:107.01 円 2/14(水) ▼0.81(0.75%)
→2/14(水)のその他主要マーケット指標

←2017年プラチナ需要と2018年の展望 02/16(金)
→為替1ドル=100円か114円?ドル円は中長期保ち合い分岐点の攻防 02/14(水)
→NY連銀消費者調査では1月にインフレ期待失速 02/13(火)
→金利急騰と株価急落の波乱状態でも逆相関続くドル円とNY金 02/10(土)

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