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米3月貿易赤字は半年ぶり、対中赤字3月は1年ぶりの水準に縮小
更新日:2018年05月04日(金)
米貿易収支・対中国 2018年3月米商務省が発表した3月の貿易収支は489.6億ドルの赤字。9年4カ月ぶりの大幅赤字となった2月まで6カ月連続で赤字幅拡大となっていましたが、その2月からは15.2%赤字幅を縮小し、昨年9月以来半年ぶりの低水準となりました。
輸出が前月比+2.0%で2085.3億ドルと過去最高を更新したのに対し、輸入は過去最大となった2月から-1.8%の2574.8億ドルとなり、4カ月ぶりの水準へと減少しています。

米国の貿易赤字の50%以上を占める対中国の貿易収支では、前月から11.6%赤字幅を縮小して258.8億ドルの赤字。2年4カ月ぶりの大幅赤字となった1月の359.5億ドルの赤字からは2カ月連続の大幅縮小となり、昨年3月以来1年ぶりの低水準となっています。
輸出が前月比+26.3%の123.8億ドルへと急増し、中国からの輸入は2カ月連続の減少で382.6億ドルとなり、11カ月ぶりの低水準。

米中通商協議開催中に発表された貿易収支は、幸いにも警戒感を煽るような結果とはならなかったようです。
中国政府が米国の横暴な要求には対抗する、と表明していた米中通商協議の初日を終えたムニューシン米財務長官やロス米商務長官、クドロー国家経済会議(NEC)委員長、ライトハイザー通商代表部(USTR)代表らがコメントを拒否したことも伝えられ、協議難航への懸念も高まりつつありましたが、今朝になってムニューシン米財務長官から前向きなコメントも聞かれているようです。

通商協議の行方も含め、トランプ米大統領の思惑どおり、今後も対中貿易赤字が縮小していくのかどうかは不透明な状況です。
3月に対中貿易赤字額は減少しましたが、赤字額全体に占める割合は2月の50.7%から3月は52.9%へと拡大しています。
また、近年の対中赤字の推移を見ると、春には赤字幅が縮小しやすく、秋にかけては拡大しやすい傾向があるようです。

NY金・日足チャート 2018/3/29 - 5/33日のNY金相場は0.54%高となって4日ぶりの反発。5月に入って2日連続安値で1300ドル台前半まで下押し、3日めの安値も1300ドル台半ばまで。短期下値目安1300ドル前後を達成し、200日移動平均線(1305.2)にも支えられ、1300ドルラインでの底堅さを確認する形で反発するとNY朝には一時1319ドルまで上昇。米中通商協議の動向に対する警戒感やトランプ米大統領のイラン核合意離脱示唆などが重石となってドル安が進行したことにもサポートされた様子。昨年末からの上昇値幅に対する50%戻し(1303)で下げ止まり、38.2%戻し(1319)まで反発し、上限の節目も確認した格好に。本日の米4月雇用統計でのサプライズは予想し難い状況から、目先は1300ドルから1320ドル台までのレンジ内推移継続見込み。予想外の結果で上方ブレイクの場合には1350ドル近辺を目指す流れへ、下方向なら1280ドル台までが目安水準にも。

NYプラチナ・日足チャート 2018/3/29 - 5/3NYプラチナ相場も4日ぶりの反発で1.14%の大幅高。短期下値目安890ドル前後を達成したことによる自律反発もあり、金に連れ高となったNY朝には907ドルまで上昇。4月半ばからの短期下落局面は終息方向も、まだ戻り局面の範囲内。920ドルの節目水準を突破できれば短期トレンド好転で940ドル近辺までが次の目標水準となり、これを達成できれば1月末から続く中期下落トレンド終息に向けての攻防へ。なお890ドルのサポート水準割れの場合には昨年12月安値870ドル台が次の下値目安に。

ドル円・日足チャート 2018/3/30 - 5/3ドル円は0.6%のドル安円高。米中貿易協議難航への懸念やイラン情勢悪化への警戒感などもあり、ドル安円高の流れとなってNY市場にかけて109円10銭台まで下落。米4月ISM非製造業景況指数が予想を下回って今年最低の56.8となると一時109円割れ。前日に110円台まで上昇し、高値圏での十字線が示唆したとおりの大幅下落となり、110円台半ばまでの上値余地を残していたドル高円安の流れは巻き戻し。3月後半から続いたドル高円安の流れも終盤に差し掛かってきた可能性もあり正念場を迎えている様子も。雇用統計でのポジティブ・サプライズで上値再トライとなれば110円が攻防ライン、抜け出せば1月半ばの水準111円半ばまでが次の上値目安に。逆の展開で109円ラインを完全に割り込めば107円台後半が次の下値目安にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場5/3終値とチャート

2018年05月04日(金)時点の相場
国内金:4,941 円 5/2(水) ▼7(0.14%)
国内プラチナ:3,396 円 5/2(水) ▼14(0.41%)
NY金:1,312.7 ドル 5/3(木) ▲7.1(0.54%)
NYプラチナ:904.0 ドル 5/3(木) ▲10.2(1.14%)
ドル円:109.19 円 5/3(木) ▼0.66(0.60%)
→5/3(木)のその他主要マーケット指標

←賃金上昇率は伸び悩み、ドル高基調も伸び悩みで金は反発へ 05/05(土)
→ほぼ無風通過のFOMC、半値戻しでドル高金安の流れ一服も 05/03(木)
→ISM価格指数は7年ぶり高水準、原材料価格は26カ月連続上昇 05/02(水)
→米3月PCE、シンメトリックなインフレ目標2%に到達 05/01(火)

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