国内金プラチナ価格差は縮小局面入り、目標水準1450円
更新日:2018年05月14日(月)
国内金価格とプラチナ価格との価格差は14日時点で1486円。過去最大となった5月2日の1545円からは急縮小の動きとなっています。
長期的には国内金価格がゆるやかな上昇基調となっているのに対し、プラチナ価格は下値こそ下げ止まった形にはなっているものの上値を切り下げる下落基調が続いています。この結果、価格差は長期的には拡大傾向が続いています。
ただし、その推移は一方的な流れではなく、縮小と拡大を繰り返す流れが続いています。
価格差が縮小局面を形成する場合の特徴として、拡大局面一服で保ち合いを形成後、その保ち合いレンジの値幅分だけ急縮小しています。
今回も2月から3月にかけて急拡大すると4月から5月初旬にかけては1500円から1550円手前まで約50円の値幅での保ち合いを形成してきました。
ここに来て保ち合い下限の1500円ラインを割り込んできたことにより、金とプラチナとの価格差は1450円程度まで縮小する可能性がありそうです。
14日の国内金価格は0.32%安となって4日ぶりの反落。週明け時間外のNY金は1320ドル近辺での揉み合い状態、為替は1ドル=109円20銭台で先週末からわずかに円高推移という状態を反映しての小幅安。4940円から4990円までのレンジ上抜けトライに失敗し、短期トレンド好転に向けた流れもいったん巻き戻されてレンジ推移延長へ。9-90日移動平均線はわずか7円のレンジに集中し、次に想定される局面は急速な拡散状態。過去に移動平均が今回と同程度まで集中したのは昨年8月で、この時の
金価格は4840円近辺での揉み合い状態から抜け出すと5040円まで急上昇。今回もレンジブレイク後には大幅変動が予想され、上方向なら今年高値圏5100円近辺を目指すような流れとなる可能性も。下方向なら今年安値圏手前の保ち合い水準4820円までの下落局面形成も。
週足チャートではゆるやかな上昇基調となってきたボリンジャーバンドのセンターライン、21週移動平均線に下値を支えられ、年初からの下落基調のレジスタンスラインを上方ブレイクした状態。ボリンジャーバンドの-2シグマライン付近で反発し、センターラインを超えた場合にはこれまで+2シグマライン付近まで上昇するケースが多く、少なくとも+1シグマラインまで上昇する可能性はかなり高いと言えます。中期的な上値目標水準としては最大5150円、+1シグマラインの5050円付近まで上昇する可能性は比較的高そうです。
プラチナ価格は0.2%安で6日ぶりの小反落。安値圏からの反発基調は続いているものの節目となる3480円台を完全には上抜け切れずに失速した状態。時間外のNYプラチナも先週末水準920ドル台半ばで伸び悩み。3390円台から3490円までの広めのレンジ内での推移が続く可能性と再度上値トライへの可能性で後者優勢と見るが。金とともにレンジ上方ブレイクで極端な円高とならなければ12月初旬の保ち合い高値圏3660円近辺までが当面の上値目標水準に。
※参考:
金プラチナ国内価格5/14とチャート
週足チャートでは、年初からの急落局面は2016年以降の下値サポートラインに支えられ、斜行三角形の保ち合いを上抜けて反発への流れが続き、一目均衡表の転換線を上抜けた状態。遅行線が26週前の価格ラインに上値を押さえられる可能性もありますが、現在の価格ラインは上方向への抵抗水準候補は少ない状態。基準線や雲の下限などが集中し、これ以外には52週移動平均線も推移する3600円近辺までは比較的スムーズに上昇してもおかしくはない水準、と言えそうです。
金価格が5050円まで上昇し、プラチナ価格が3600円まで上昇した場合の価格差は、1450円。
2018年05月14日(月)時点の相場
国内金:4,968 円 5/14(月)
▼16(
0.32%)
国内プラチナ:3,482 円 5/14(月)
▼7(
0.20%)
NY金:1,320.7 ドル 5/11(金)
▼1.6(
0.12%)
NYプラチナ:925.9 ドル 5/11(金)
▲0.8(
0.09%)
ドル円:109.40 円 5/11(金)
▼0.02(
0.02%)
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