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ドイツIFO景況感指数は下げ止まり、ユーロの下げ止まりは一時的
更新日:2018年05月26日(土)
ドイツIFO景況感指数 2018年5月5月のドイツIFO景況感指数は102.2。4月分が102.1から102.2へと上方修正されたことで、4月まで5カ月連続で低下した後は横ばい推移となり、ようやく下げ止まり。
現況指数は3カ月連続の低下で10カ月ぶり低水準となった4月の105.8から5月は106.0へと0.2ポイント改善したのに対し、期待指数は6カ月連続の低下で5月は98.5。2016年3月(98.1)以来2年2カ月ぶり低水準となり、2015年平均を100とする基準値を下回るのは2カ月連続。期待指数はまだ下げ止まってはいません。

それでもIFOでは、ドイツ経済は困難な国際情勢の中でうまく機能しているとの見方で、第2四半期の現在のビジネス調査およびその他の指標は、0.4%の経済成長を指している、とのこと。
製造業ではやや低下の状態が続き、サービス業では改善傾向となっているようです。

マークイットの製造業PMIでは5月速報値では下げ止まってはいませんが、ZEW景況感指数も5月は横ばい推移となっており、年初から減速が続いたドイツの景況感は下げ止まりの可能性を示し始めたようです。

為替市場でもこの結果を好感した様子でユーロの買い戻しが進行し、対ドルで1.17ドル割れから1.1730ドル台まで反発しました。
これで4月から続くユーロドルの下落基調も下げ止まり、とはいかなかったようです。
イタリアではポピュリズム政党「五つ星運動」と極右「同盟」による次期政権をめぐる不透明感も続き、スペインでは元側近による汚職事件有罪判決を受けてラホイ首相に対する不信任動議が準備されていることも伝えられるなど、南欧での政局不安が拡大。さらにはムーディーズがイタリアの格下げを示唆したことなどもあり、ユーロドルは1.1650ドル台まで売り込まれ、半年ぶりのユーロ安ドル高水準となっています。

相対的にドル高の流れが進行したことに加え、トランプ米大統領が中止を発表したばかりの米朝首脳会談について、6月12日実施の可能性も残されていると発言したことによるドル買いも進行。
下げ止まりの可能性を示して反発していたNY金も、しっかりと上値を押さえられる形となりました。

NY金・日足チャート 2018/4/23 - 5/2525日のNY金相場は0.05%の小反落。米10年債利回りの低下基調が続いて5週間ぶりとなる2.93%台へ、しかしドルインデックスは半年ぶり高水準へと堅調推移。ユーロ安に歯止めがかからなかったことによるドル高に押されて金は伸び悩み。欧州時間には1307ドルの高値をつけて反落するとNY引け後には一時1300ドル割れ。前日の大幅反発で4月からの下落基調には歯止めがかかった形も反発基調に向けては200日移動平均線(1308.5)と20日移動平均線(1305.1)が抵抗線となって頭打ち。1280ドル台から1320ドル台までの主要レンジ内で目先は1300ドルをはさんでの保ち合い推移継続か。米朝会談の動向、イタリア政局などを踏まえたユーロ動向にも方向感を左右されながら月末月初の指標警戒ウィークへ。
週間ベースでは+12.4ドル(0.96%)の反発。先週割り込んだ52週移動平均線(1298.7)を上抜け。

NYプラチナ・日足チャート 2018/4/23 - 5/25NYプラチナ相場は1.24%の大幅反落で前日上昇分をほぼ帳消し。NY市場3連休前の週末に年初からの下落基調の抵抗線まで反発したことによる戻り売りに押された形で上値トライに向けた流れは巻き戻し。NY市場では10ドルほどの急落となり、安値では900ドル割れを何度か試しながらもなんとか持ち堪えた状態。日足レベルでは三角保ち合いを形成し、910ドル台半ばから900ドルまでが目先の上下限となり、抜け出した方向に相応の値幅を伴うトレンドを形成する可能性も。上方向なら960ドル近辺まで、下方向なら860ドル前後までが当面の目標水準にも。
週間ベースでは+14.8ドル(1.67%)の反発。

ドル円・日足チャート 2018/4/23 - 5/25ドル円は0.15%のドル高円安で4日ぶりの小反発。東京市場での反発局面では20日移動平均線(104.73)に上値を押さえられて頭打ち、109円台半ばでの揉み合いながらも軟調気味の推移となり、米10年債利回りの低下基調が強まったNY朝には109円10銭台まで下落。しかしトランプ米大統領が6月12日の米朝会談実現の可能性に言及したことが好感されて買い戻しの展開に。下方向に向けての節目となる109円台半ばでの攻防が続く状態もこれを割り込みつつあり、目先は調整局面が進行しやすい状態に。低調な経済指標や米朝動向などでネガティブな情報があればそれをきっかけに加速しやすく、下値目安は107円台半ばまで。
週間では-1.39円(1.25%)となり、9週ぶりの反落。先週上抜けた52週移動平均線(110.34)を下抜け。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場5/25終値とチャート

2018年05月26日(土)時点の相場
国内金:4,919 円 5/25(金) ▲20(0.41%)
国内プラチナ:3,439 円 5/25(金) ▲24(0.70%)
NY金:1,303.7 ドル 5/25(金) ▼0.7(0.05%)
NYプラチナ:901.3 ドル 5/25(金) ▼11.3(1.24%)
ドル円:109.38 円 5/25(金) ▲0.16(0.15%)
→5/25(金)のその他主要マーケット指標

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→米朝首脳会談中止で動き出した金 05/25(金)
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