金プラチナ相場情報
Let's GOLD

★金プラチナ短期相場観★

通商リスクにも米6月消費者信頼感、製造業景況感は高水準を維持
更新日:2018年06月27日(水)
リッチモンド連銀製造業指数 2018年6月トランプ米大統領が数カ月前、「アメリカの象徴」と讃えていたハーレー・ダビッドソンが欧州向けオートバイの生産を米国から海外に移転する方針を表明しました。トランプ大統領はハーレーに対し、「かつてない重税を課す!」「終わりの始まりだ!!」と怒り心頭。
貿易戦争の米国企業への悪影響も表面化し始めた6月。

この日発表された米国の6月指標では、依然好調を維持する結果も見られます。
コンファレンスボードが発表した6月の消費者信頼感指数は126.4となり、市場予想の128.0を若干下回りましたが、今年2月にほぼ17年ぶり高水準となる130.0となり、それ以降も125以上の高水準を維持しての推移が続きます。
歴史的高水準を維持しながら、若干のピークアウト警戒感も懸念される状況、というところでしょうか。

製造業の景況感も6月は好調を維持しています。
リッチモンド連銀の製造業指数は20.0となって市場予想を大きく上回り、2011年以降の8年半では12月と並んで3番目の高水準。-3へと急落した4月の落ち込みは一時的だったことを示す状況となっています。出荷、新規受注、受注残、雇用者数などが2-3カ月連続上昇となり、賃金は過去最高となった5月の28.0から6月は27.0と小幅低下にとどまり、過去2番めの高水準を維持。

今週発表されたダラス連銀製造業活動指数も6月は36.5と、市場予想を大幅に上回りました。2006年以降の12年半では、今年2月の38.4に次ぐ2番目の高水準となっています。4月には21.8まで急低下していましたが、これも一時的にとどまった形です。
地区連銀管轄の製造業景況感も、6月は歴史的高水準を維持しながら第2四半期としてはやや乱高下もあり、今後の動向が注目されるところです。

NY金・日足チャート 2018/5/22 - 6/2626日のNY金相場は-9ドル、0.71%安の続落となって昨年12月15日(1257.5)以来、半年ぶりの安値水準。貿易戦争懸念一服からドル高の流れが優勢となったことでNY朝には1256ドルまで下落し、短期的な下値目安1250ドル近辺にもようやく到達。通商政策や対イラン政策で保護主義と強硬姿勢を貫くトランプ米大統領の言動が引き続きリスク要因となり、キリの良い水準で過去にはサポートや抵抗水準にもなってきた1250ドル近辺では比較的サポートされやすく、即反発とはいかないまでも下げ渋る展開も予想されそう。

NYプラチナ・日足チャート 2018/5/22 - 6/26NYプラチナ相場は0.29%の反発。週明けの保ち合い上抜け失敗後の軟調推移はNY朝に860ドルの下限をわずかに割り込んだところで下げ止まり、NY午後には870ドル台を回復。しかし今朝の時間外では再び870ドル割れを試す動きも。870ドル台ではまだ上値も重く、しかし860ドルのサポートラインでは底堅く、2年4カ月ぶり安値圏で鍋底形成の様相にも。上方ブレイクできれば900ドルの大台ラインを目指す流れへ、しかし底割れなら830ドル付近までの一段安も想定され、2016年安値811.4ドルからの二番底形成へ。

ドル円・日足チャート 2018/5/23 - 6/26ドル円は35銭の反発で110円台を回復。東京市場午前に前日安値と同水準となる109円30銭台まで下落して反発すると、貿易戦争懸念一服の隙に株高ドル高基調の展開に。NY市場では110円20銭近辺まで上昇も、またしても200日移動平均線(110.21)に上値を押さえられる形に。時間足レベルでは前日二度つけた109円30銭台とこの日の安値とでトリプルボトムを形成し、今朝の東京市場ではネックラインとなる110円00銭台を超えていることから、200日線を超えることができれば110円70銭程度までは上値を試す展開にも。日足レベルでも下値トライの流れはいったん巻き戻され、109円半ばから30銭台までが目先のサポート水準に。あらためてこれを下回るようなら109円割れを試す展開にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場6/26終値とチャート

27日の国内金価格は6円安で続落。昨年7月14日(4757)以来、11カ月ぶりの安値水準を更新。下値目標水準4790円前後を若干下回り、NY金も下値目安付近に到達したことで短期的な水準としてはそろそろ底打ちとなる可能性も高まるところ。しかしながら引き続きトランプリスクが市場を振り回す状態が続き、急激な円高リスクや一時的な安心感からの円安急進とドル高によるNY金の一段安への警戒感も残るところ。反発方向へは4月以降の23.6%戻しとなる4820円台が節目となり、一時的な下げ過ぎ状態となれば4750円台から4730円台辺りまでが意識されることにも。

プラチナ価格は18円、0.55%の反発で前日の大幅安の3分の1戻し。22日につけた9年4カ月ぶり安値3276円と26日の3279円とで短期的なダブルボトム形成への可能性を残しての底値保ち合い形成の様相にも。NYプラチナの鍋底保ち合いブレイクの方向へと追随する展開が予想され、上方ブレイクなら国内価格も3420円近辺を目指す展開へ、下方ブレイクなら3200円近辺をメドに一段安の展開へ。
※参考:金プラチナ国内価格6/27とチャート

2018年06月27日(水)時点の相場
国内金:4,773 円 6/27(水) ▼6(0.13%)
国内プラチナ:3,297 円 6/27(水) ▲18(0.55%)
NY金:1,259.9 ドル 6/26(火) ▼9.0(0.71%)
NYプラチナ:871.3 ドル 6/26(火) ▲2.5(0.29%)
ドル円:110.07 円 6/26(火) ▲0.35(0.32%)
→6/26(火)のその他主要マーケット指標

←貿易戦争懸念は続き、長短金利差縮小も止まらず 06/28(木)
→ドイツIFO企業景況感指数は13カ月ぶり低水準へと減速止まらず 06/26(火)
→日本代表躍進の鍵を握るプラチナ世代、国内プラチナ価格も反発へ 06/25(月)
→6月製造業PMI、ユーロ圏は6カ月連続の減速、米国も急低下 06/23(土)

→ 最近よく読まれた記事
→ 明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想
→ PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン
→ PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン

トップページへ
金プラチナ短期相場観
金プラチナ価格予想
PIVOT指数
主要マーケット指標
地金相場週間推移
相場情報メール
年間高値安値
国債格付一覧
チャートギャラリー
相関性RANK
トレンドワード
純金積立
マーケットトピックス


★PCサイトはこちら★
★iPhone/スマホ★