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★金プラチナ短期相場観★

9カ月ぶり高水準、SKEW指数が示すブラックスワンへの警戒感
更新日:2018年07月18日(水)
SKEW指数 2017年6月12日米シカゴ・オプション取引所が算出する市場のゆがみを示すSKEW指数が急騰しています。
17日には4日続伸で149.58となり、VIXショックとなった今年2月初旬の水準を上回って昨年10月17日(150.12)以来、9カ月ぶりの高水準となっています。

プット需要の強さを示し、株価急落への警戒感が強まれば上昇することになるこの指標は、しばしば急上昇し、何事もなかったように急低下するパターンを繰り返してはいます。最近では米中貿易摩擦への懸念により水準が切り上がり、ナスダックの過去最高値更新が続いていることによる警戒感からも、ヘッジの動きが一時的に強まっただけ、かもしれません。

パウエルFRB議長はこの日の議会証言で、米経済は今後数年にわたり労働市場が堅調を維持し、インフレ率もFRB目標2%近辺で推移するだろう、との見通しを示しました。
これを好感する形で米株の堅調推移も続いています。
と同時に、ブラックスワン(=想定外の事象)への警戒感も高まっています。

NY金・日足チャート 2018/6/12 - 7/1717日のNY金相場は-12.4ドル、1.0%の大幅安となって3日続落。昨年7月13日(1217.3)以来、1年ぶりの安値水準。時間外には1245ドルまで反発して戻り売り、半期に一度のパウエルFRB議長の議会証言が意識され、NY朝から売り圧力が強まって1225ドルまで急落。「漸進的な利上げ継続が最善策」であり「最新の経済データは第2四半期の米成長がかなり強いことを示唆」していることなどが示された証言原稿に反応してドル買い金売りが進行。1240ドルの節目を割り込んだことによる一段安で下値目安1220ドル近辺にもほぼ到達した形となり、NY午後から引け後にかけては1220ドル台後半での保ち合い推移の展開に。目先は1220ドル付近で下落基調一服も予想されるものの、新たな材料やポジティブな指標結果などがあれば1200ドルの大台付近までが次の目安として意識される展開にも。

NYプラチナ・日足チャート 2018/6/12 - 7/17NYプラチナ相場は-6.5ドル、0.79%安で3日続落。時間外には節目の830ドル台を回復も、NY朝にかけては金に連れての反落の展開に。ただし株高の流れを好感するかのように下げ幅はやや控え目に。月初の安値とでほぼ二番底を形成する状態にもなり、金が下げ止まれば今回は下値目安800ドルから790ドル台手前で折り返す展開となる可能性も。

ドル円・日足チャート 2018/6/13 - 7/17ドル円は60銭のドル高円安となって3日ぶりの反発。東京市場では前日高値112円50銭台で上値を押さえられ、一度は112円20銭台まで下押しも欧州時間には買い優勢の展開となり112円50銭台を超えるとその勢いを強め、パウエル議会証言でのポジティブな内容を好感する形で一段高。1月8日(113.10)以来、半年ぶりのドル高円安水準となる112円90銭台まで上昇。今朝の東京市場では113円台を回復する堅調ぶり。ただしドル全面高の流れに伴う上昇で、ドルインデックスは節目の95ポイント付近に到達していることから、目先は113円台前半までで上昇一服の展開にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場7/17終値とチャート

18日の国内金価格は27円安で続落。9日移動平均線(4797)は21日移動平均線(4795)をゴールデンクロスして反発基調を示唆すると同時に価格水準はこれらをまとめてデッドクロス。節目の4790円も完全に下抜けたことにより、ゆっくりと進行していた反発基調は巻き戻された形。下値トライ再開への可能性が若干高まり、下値目安は今年安値を更新する4730円近辺まで。ただし下げ止まりの可能性もあるNY金の動向次第でサポートされる可能性も。

プラチナ価格は14円安となって続落。乱高下状態で形成した保ち合いを下方ブレイク、3190円のサポート水準を割れたことで二番底をつけに行く展開へ。今年安値3117円まででは下げ止まらない可能性も警戒され、当面の下値目安は3090円程度まで。NY金の下げ止まりでNYプラチナとともに国内価格も下げ止まり、となるケースも想定可能だが。
※参考:金プラチナ国内価格7/18とチャート

2018年07月18日(水)時点の相場
国内金:4,776 円 7/18(水) ▼27(0.56%)
国内プラチナ:3,178 円 7/18(水) ▼14(0.44%)
NY金:1,227.3 ドル 7/17(火) ▼12.4(1.00%)
NYプラチナ:819.9 ドル 7/17(火) ▼6.5(0.79%)
ドル円:112.93 円 7/17(火) ▲0.63(0.56%)
→7/17(火)のその他主要マーケット指標

←住宅着工件数は9カ月ぶり低水準、住宅市場指数は10カ月で最低 07/19(木)
→NY連銀製造業景況指数、7月は高水準維持も楽観見通しは後退 07/17(火)
→米7月ミシガン大学消費者信頼感指数は7年間の上昇基調支持線上 07/14(土)
→賃金上昇率<CPI=実質賃金減少、2カ月連続は5年8カ月ぶり 07/13(金)

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