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ドイツZEW景況感指数は6カ月続落で第3四半期も下落スタート
更新日:2018年07月11日(水)
ドイツZEW景況感指数 2018年7月7月のドイツZEW景況感指数は、期待指数が-24.7となって2012年8月(-25.5)以来ほぼ6年ぶり低水準。現況指数は72.4となって2016年12月(63.5)以来、1年7カ月ぶりの低水準。
現況指数も期待指数も6カ月続落となり、第3四半期も下落基調を維持してのスタートとなっています。

現況指数は今年1月に95.2の過去最高を記録してピークアウトし、下落基調が加速し始めた様子です。
現況指数が85以上の歴史的高水準でピークアウトすると、これと前後して期待指数もピークアウトし、ともに急落局面を迎えて期待指数はマイナス圏へ、現況指数も大きく水準を切り下げる展開がこれまで繰り返されてきました。

ZEWは、今回の調査期間は政治的な不透明性が高まった時期でもあり、米国との国際的な貿易戦争悪化への懸念が景気見通しを圧迫したとのコメント。
メルケル政権の移民・難民政策を巡っての連立内での対立は既に解消しており、貿易戦争懸念についても日々状況が変わり、トランプ発言に振り回される面もあり、事態はそれほど深刻化しないのではないか、との見方もあります。だから、今回の低調な指標も間もなく回復するだろう、と暗に示唆しているようにも取れます。

ドイツ経済は崖っぷちにあるわけではなく、むしろ成長の正常化に向けた移行期間にある、との見方もあるようです。
実際に製造業PMIなども6カ月続落とはなっていますが、依然として水準は節目の50を大きく上回る拡大基調を維持していることからも、ZEWの期待指数がやや下げ過ぎ、の感もあります。

ただし、過去の実績からは、現況指数の下落基調はもう少し続く可能性もありそうです。
その一方で、下げ過ぎた期待指数の推移からは、そう遠くない時期に反発してもおかしくはない水準にも達しています。
期待指数が反発に転じると、その後まもなく現況指数も反発へと向かう展開も、過去の実績が示しています。

NY金・日足チャート 2018/6/5 - 7/1010日のNY金相場は-4.2ドル、0.33%の反落。ユーロ安ドル高の流れとなったロンドン時間には売り圧力が強まり、今年安値をつけた7月3日以来4営業日ぶり安値となる1240ドル台後半まで下落。NY市場では買い戻しの展開となっての急反発も1250ドル台半ばまでと前日水準には届かず。前日の上ヒゲ陽線に対してこの日は下ヒゲ陰線、1260ドル台が抵抗水準となって保ち合いの様相にも。反発方向への流れも弱いながらも継続中、1260ドル台へと水準を切り上げることができれば1280ドル台までが次の上値目安にも。しかし、今朝の米政府による新たな対中関税リスト発表を受けて売られており、再び1250ドル割れの兆しも。1240ドルの今年安値圏ではサポートされやすいと思われるものの、もし安値更新となれば1220ドル付近までが次の下値目安にも。

NYプラチナ・日足チャート 2018/6/5 - 7/10NYプラチナ相場は-7.3ドル、0.86%安となって3日ぶりの反落。時間外には850ドル付近で耐える展開も東京時間まで、ロンドン時間には金の下落にも連れて840ドルまで下落。NY引け後にかけては850ドル台回復も長続きせず、今朝の時間外には再び840ドル台へ。870ドル台を目指した上値トライの展開は前日の860ドル台前半までにとどまり、840ドルから850ドル台までの小幅レンジでの保ち合い形成の様相も。上抜けできればあらためて870ドル台までの上値余地、下抜けてしまうと810ドル付近を下値目安に二番底形成の展開へ。米中貿易戦争懸念再燃により840ドルを割り込みつつあり、後者の展開が優勢にも。

ドル円・日足チャート 2018/6/6 - 7/10ドル円は10銭弱のドル高円安となって小幅に続伸。五十日の買いで東京市場午前に節目の111円を超えたことで、堅調な流れは欧州時間まで続き111円30銭台まで上昇。5月21日(111.40)以来の高値もこれを超えられず、NY時間にはこの近辺での揉み合いの展開に。NY終盤にはトランプ米政権による2000億ドル相当の対中関税リスト公表の予定が伝えられたことで111円20銭台から111円割れへと急落、今朝の東京市場では110円90銭近辺での小康状態に。米中貿易問題で新たなニュースがあれば売られ、なければ買われる展開が続き、ドル高円安の流れが進みそうで進まない状態に。結果的に上ヒゲ十字線を形成し、ダブルトップ形成への可能性を残して反落した形にも。再度しっかり111円台へと浮上できれば111円台後半までが目先の上値目安に、110円半ばを割れると109円台前半までの下押しも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場7/10終値とチャート

11日の国内金価格は20円安、0.42%の反落。38.2%戻し(4841)まで反発するといったんは上値を押さえられる展開も、との予想に反して23.6%戻し(4806)をわずかに超える4812円までで失速、またしてもトランプ関税にしてやられた形に。上昇軌道に入った9日移動平均線(4781)にサポートされて新たな抵抗線となりうる21日移動平均線(4818)を上抜けできれば反発基調再開であらためて4840円台から4850円台までの上昇余地も。安値更新の場合には昨年1月安値4677円近辺が次の下値目安にも。

プラチナ価格は-41円、1.26%の大幅安となって3日ぶりの反落。前日の大幅上昇分を全て吐き出しての反落も9日移動平均線(3214)にかろうじて支えられ、反発基調優勢へと流れも変わりつつある様子も。抵抗水準となる3260円を突破できればもう一段の反発局面形成となる可能性は高まり、次の上値目標は3350円近辺まで。逆にもし安値更新となるようなことがあれば、次の下値目安は3000円台半ば辺りまで。
※参考:金プラチナ国内価格7/11とチャート

2018年07月11日(水)時点の相場
国内金:4,792 円 7/11(水) ▼20(0.42%)
国内プラチナ:3,215 円 7/11(水) ▼41(1.26%)
NY金:1,255.4 ドル 7/10(火) ▼4.2(0.33%)
NYプラチナ:846.2 ドル 7/10(火) ▼7.3(0.86%)
ドル円:110.96 円 7/10(火) ▲0.08(0.07%)
→7/10(火)のその他主要マーケット指標

←米6月生産者物価指数は6年半で最高、関税インフレにも警戒感 07/12(木)
→米失業率は1970年以降の最低水準からの反発でリセッション待ちへ 07/10(火)
→プラチナ価格の76.4%戻し 07/09(月)
→米貿易赤字は1年7カ月ぶりの水準に縮小も対中赤字は拡大 07/07(土)

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