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★金プラチナ短期相場観★

ECB無風通過でドル買い戻し、ドルインデックスの攻防ライン
更新日:2018年07月27日(金)
ドルインデックス 2018年7月26日26日のECB理事会では、主要政策金利を0.00%に据え置き、年内に債券買い入れを終了する方針も維持。そして、少なくとも2019年夏までは政策金利引き上げはない、との見通しも維持しました。
また、ドラギ総裁会見では、今年前半の成長鈍化は昨年後半の異例の高成長に対する反動に由来するもの、との見方を示しました。貿易問題に関しては、米EU間での協議進展を良好な兆候とし、しかし内容を見極めることは時期尚早、ともしています。

市場予想どおりの政策維持で、会見内容からも可もなく不可もなく、という状況でしたが、ユーロドルは1.1730ドル付近から1.1650付近まで、80bpの急落となりました。もう少し、タカ派的な見解などにも期待していた、ということでしょうか。

ユーロ売りドル買いの流れを受けて、ドルインデックスも94ポイント台前半から後半へと上昇しています。
最近のドルインデックスは、4月に90ポイント付近の保ち合いを上離れると95ポイント付近まで急上昇し、足下では95ポイントラインでの攻防状態が続いています。

最近の推移からは、ドルインデックスが95ポイントの攻防ラインを突破した場合、100ポイント近辺まで急上昇する可能性も高く、逆に95ポイントの攻防ライン突破に失敗すると、90ポイント付近まで水準を切り下げるような展開も予想されます。

現状、ファンダメンタル的には米ドル独歩高の地合いながら、トランプ米大統領のドル高懸念発言によって上値を押さえられる展開にもなっています。
これまでもコロコロと変わるトランプ発言により、「強いドルが望ましい」とドル高を推進してきた場面もありましたが、今回はドル安を推進しそうな状況でもあります。
しかし、今度は今晩発表される米GDPの堅調を示唆する自信のリーク発言もあり、そのとおりとなればドル高を推進することにもなりそうです。

まさか、ネガティブ・サプライズを狙った発言で、ドル安誘導を図る為の作戦ということはないとは思われますが。

NY金・日足チャート 2018/6/21 - 7/2626日のNY金相場は-6.1ドル、0.5%の反落。米EU貿易戦争回避に向けた動きとECB理事会の無風通過も意識され、さらには週末の米GDP上振れ警戒感もあって時間外の1235ドルからNY引け後の1220ドル台前半まで、小幅保ち合いレンジ上限から下限に向けてコンスタントに軟調推移。今朝の時間外では1220ドルの下限手前で下げ渋る状態に。流れとしてはゆるやかに反発基調が進行しそうな可能性もあり、1230ドル後半へと保ち合い上抜けできれば上昇局面形成で当面の上値目標は7月高値1260ドル台へ。しかし、好結果が確実視される米4-6月期GDP速報値のポジティブ度合いによってはドル高急進とともに急落の展開も警戒され、1220ドルの下限を割り込めば一時的には1200ドルの大台前後を試す可能性も。

NYプラチナ・日足チャート 2018/6/21 - 7/26NYプラチナ相場は-4.0ドル、0.48%安となって5日ぶりの反落。時間外につけた高値は848ドル近辺まで、3日連続で節目850ドルラインに上値を押さえられ、戻り売り圧力に屈した形となっての軟調推移。1カ月半ぶりに上抜けた20日移動平均線(835.8)も再び下抜け、NY引け後には830ドル割れ。節目水準での抵抗感の強さを確認し、反発の勢いも失速。目先、米GDPなどをきっかけに売り圧力が強まった場合でも、800ドルの大台ラインにはサポートされる可能性も。ただし、NY金が大台割れを試すような展開となり、800ドルを割り込んでしまうと次の下値目安は770ドル台辺りまで。

ドル円・日足チャート 2018/6/22 - 7/26ドル円は24銭のドル高円安となって7日ぶりの反発。国内10年債利回り上昇と株安の流れにも連れて東京市場では110円60銭近辺まで下落。110円台半ばのサポート水準手前で下げ渋ると、欧州・NY時間にかけてはECB理事会とドラギ総裁会見を経てユーロ安が進行し、トランプ発言を受けての米GDP上振れ期待などでドル全面高の流れとなって111円台を回復。日銀の政策調整への警戒感による円高圧力もあるものの、今晩の米GDPが上振れると一時的には111円台後半へと吹け上がるような展開も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場7/26終値とチャート

27日の国内金価格は-19円、0.4%安となって3日ぶりの反落。昨年1月31日(4677)以来、1年半ぶりの安値水準に。下げ止まりそうにも見えてなかなか下げ止まれない、もどかしさも抱えての軟調局面が継続。短期的には為替もNY金も上下両睨みの保ち合い状態となり、この週末から月末月初にかけては重要指標とイベントに振られ、乱高下の展開にも。引き続き下値目安は4650円から4630円程度まで。
週間ベースでは-54円(1.14%)で続落。

プラチナ価格は-52円、1.61%の大幅安となって5日ぶりの反落。やはり金の軟調局面に足を引っ張られ、上抜けたばかりの9-21日移動平均線をまとめてデッドクロス。下落トレンド脱出をかけた攻防第1局面に失敗。目先、3220円台と3130円台が上下の節目となり、下落トレンド脱出をかけた攻防再トライか、下値模索再トライへの両睨みの状態に。上限突破できれば次の上値目標は3340円台辺りまで、下限割れの場合の下値目標は3030円台辺りまで。
週間ベースでは+34円(1.08%)の反発。
※参考:金プラチナ国内価格7/27とチャート

2018年07月27日(金)時点の相場
国内金:4,690 円 7/27(金) ▼19(0.40%)
国内プラチナ:3,172 円 7/27(金) ▼52(1.61%)
NY金:1,225.7 ドル 7/26(木) ▼6.1(0.50%)
NYプラチナ:835.7 ドル 7/26(木) ▼4.0(0.48%)
ドル円:111.19 円 7/26(木) ▲0.24(0.22%)
→7/26(木)のその他主要マーケット指標

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