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ユーロ圏景況感指数は7月も下げ止まらず、7カ月続落
更新日:2018年07月31日(火)
ユーロ圏景況感指数 2018年7月欧州委員会が発表した7月のユーロ圏景況感指数(ESI)は112.1。市場予想の112.0はわずかに上回ったものの、6月の112.3からは小幅に低下。昨年8月(111.6)以来、11カ月ぶりの低水準。
17年2カ月ぶり高水準となった昨年12月の115.2がピークとなり、今年1月から7カ月続落。下半期、第3四半期スタート月でも下げ止まりませんでした。

それでも3月(112.8)以降の低下幅は-0.7ポイントにとどまり、低下基調はやや鈍化。
また、EU全体では10カ月ぶり低水準となった6月の112.2から7月には112.3へとわずか0.1ポイントながらも上昇。同様にドイツも10カ月ぶり低水準となった6月の111.9から7月は112.8へと0.9ポイントの上昇。フランスも5月に10カ月ぶり低水準となる108.6まで低下した後6、7月は109.6、109.5とこれを上回る水準を維持しています。

なお、ユーロ圏の構成指数のなかでは製造業が6月の6.9から5.8へと低下し、11カ月ぶりの低水準となっています。生産見通し、受注、完成品在庫に対する見方が一段と悲観的になった模様。小売の景況感も0.7から7月は-0.1へと悪化しており、これらをサービスセクタの好調が相殺し、全体指数を小幅低下にとどめたた形に。
ただ、米EU間の貿易摩擦への懸念は影響しており、輸出受注への見通しは悪化しているようです。

その他主要国では、スペイン109.4から107.7へと1.7ポイント低下して1年ぶり低水準。イタリアも109.6から109.0へと0.6ポイントの低下。オランダは昨年8月(108.6)以来10カ月ぶり低水準となった6月の109.0から変わらず横ばい推移。
やはり南欧勢が足を引っ張るなかでも、北部主要国が牽引する形でユーロ圏の景況感も下げ止まりへの可能性を示す状況となりつつあるようです。

NY金・日足チャート 2018/6/25 - 7/30週明け30日のNY金相場は+8.5ドル、0.7%高で3日ぶりの反発。FAANG銘柄の下落に連れて米ハイテク株が売られ、米株主要3指数はそろって下落。ナスダックは25日に過去最高値を更新した翌日から3日連続1%超の下落となり、下落率は3日合計で3.8%超。株安の流れとともにドル安の流れも進行、ただしドルインデックスは依然94ポイント台での保ち合い推移が続き、ユーロドルも1.17ドルをはさんでの保ち合い推移が続く状態での7月末。NY金も1220ドルから1230ドル台までのレンジ推移が2週間ほど続く状態。この7月は月間での下落もほぼ確実となって4カ月続落濃厚。しかし8月は過去10年で7勝3敗と年間勝率トップと相性の良い月。重要イベントウィーク通過後には、各市場でも大きな動きや方向性が見えてくるような展開にも。NY金は1230ドル後半へと抜け出せば、上値目標は7月高値1260ドル台後半まで。1220ドルを割り込むようなら大台も割り込んで1180ドル台辺りまで一段安の展開にも。

NYプラチナ・日足チャート 2018/6/25 - 7/30NYプラチナ相場は-0.2ドル、0.02%安となって小幅に3日続落。830ドルをはさんでの保ち合いに終始、金の動き出しを待つ形で反発基調一服後の小康状態に。抵抗線となりつつある20日移動平均線(833.3)をしっかりと上抜けて、840ドル超へと水準を切り上げることができればもう一段の反発局面形成で目標水準870ドル台へ。金に連れ安の展開となった場合には800ドルの大台ライン付近でサポートされるかどうか。

ドル円・日足チャート 2018/6/26 - 7/30ドル円は先週末からほぼ変わらず。東京市場では日銀の2営業日連続、今月3回目の指値オペにも111円10銭近辺での小動きとなり、高値も安値も前日のレンジ内。日銀金融政策決定会合を控えて111円をはさんでのもみ合いに終始。この日の変動値幅は26銭、0.23%にとどまる今年最小、昨年12月末以来7カ月ぶりの小動き。久々に日銀政策発表と黒田総裁会見がきっかけとなって動き出す可能性が高まる状況も、その解釈が分かれるような展開にも。低金利の弊害対策と緩和姿勢継続を好感することになれば円安方向へ、少しでも出口が意識されるようなら円高へ。乱高下の展開も予想され、110円付近から112円までのレンジが振れ幅の目安となり、欧州時間以降に方向性が固まるような展開にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場7/30終値とチャート

31日の国内金価格はわずかに-1円、0.02%安となって3日続落。昨年1月31日(4677)以来、1年半ぶり安値水準でジリ安の展開に。日銀通過後に円安方向に振れた場合、NY市場でのPCEインフレや消費者信頼感指数などが予想の範囲内にとどまれば、国内金価格はサポートされて反発へ。米指標上振れの場合にはドル高再開によるNY金下押しで円安サポートを相殺。日銀で円高、米指標上振れの場合には国内価格一段安となって4650円から4630円近辺までが下値目安に。
月間ベースでは-69円(1.45%)となって3カ月続落。

プラチナ価格は-2円、0.06%の小幅反落。下げ止まりつつある9日移動平均線(3184)から21日移動平均線(3199)までが抵抗水準となり、その上の節目3220円台を超える為には円安サポートに加えてNYプラチナの反発基調再開も必要か。円高圧力が強まるようだと3130円台のサポート水準との攻防にも。
月間ベースでは-60円(1.85%)となり、リーマンショック後最長となる6カ月続落。
※参考:金プラチナ国内価格7/31とチャート

2018年07月31日(火)時点の相場
国内金:4,680 円 7/31(火) ▼1(0.02%)
国内プラチナ:3,177 円 7/31(火) ▼2(0.06%)
NY金:1,231.5 ドル 7/30(月) ▲8.5(0.70%)
NYプラチナ:831.5 ドル 7/30(月) ▼0.2(0.02%)
ドル円:111.04 円 7/30(月) ▲0.01(0.01%)
→7/30(月)のその他主要マーケット指標

←コアPCEの目標2.0%未達は6年2カ月 08/01(水)
→金価格は長期トレンド分岐点、遅行線は雲の下限との攻防 07/30(月)
→ドル安誘導成功?高水準となった米4-6月期GDPも上振れなし 07/28(土)
→ECB無風通過でドル買い戻し、ドルインデックスの攻防ライン 07/27(金)

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