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8月ユーロ圏景況感指数は1年ぶり、E-coinは1年9カ月ぶり低水準
更新日:2018年09月01日(土)
ユーロコイン指数 2018年8月ロンドンの経済政策研究センターが発表した8月のユーロコイン指数は、0.47。7月には0.49で5カ月ぶりの小反発となっていましたが再び反落し、2016年11月(0.45)以来、1年9カ月ぶりの低水準。
ユーロ圏の経済動向を包括的に示すユーロコイン(E-coin)指数は今年2月に0.96となり、17年9カ月ぶりに過去最高水準付近まで上昇していましたが、その後は急落傾向となり、第3四半期に入っても下げ止まり切れない状態となっています。

ユーロ圏景況感指数 2018年8月その前日に欧州委員会が発表した8月のユーロ圏景況感指数(ESI)も111.6。市場予想の111.9を下回り、昨年8月(111.6)以来1年ぶりの低水準。ESIは昨年12月に115.2で17年2カ月ぶりの高水準となってピークアウト、今年1月から8カ月続落となっています。

構成指数では、小売と建設業は7月から上昇したものの、消費者信頼感指数が1年3カ月ぶりの水準へと大幅低下した他、鉱工業も1年1カ月ぶりの水準へと低下、サービス業も小幅に低下しました。このなかで、サービス業の悪化は、経営者の需要期待が大幅に低下していることが指摘されています。

主な国別では、ドイツが7月から-0.1ポイント、イタリアは-0.8、スペインが-0.7、オランダが-0.5ポイントなど、ほぼ横ばいから小幅に低下。フランスは7月から-1.3ポイントとなり、昨年5月以来1年3カ月ぶりの低水準。なお、スペインも1年5カ月ぶり、イタリアは1年1カ月ぶり、オランダも1年ぶり低水準となっています。
このなかでドイツは6月に111.9と10カ月ぶり低水準となった後、7月には112.8へと反発し、8月も112.7とほぼ横ばいとなって下げ止まりの可能性も示す状態。

ドイツのIFO企業景況感指数も8月には急反発しており、ドイツの減速傾向に歯止めがかかった可能性を示す状況は一致しています。
ユーロ圏の景況感にも歯止めがかかるためには、ドイツの状況が他のユーロ圏主要国にどれだけ波及するか、他の主要国がドイツに追随できるか、にかかっています。

なお、合意なきブレグジットが懸念されている英国は8月に110.0となって7カ月ぶりの高水準、3月をボトムに上昇基調が続いています。

NY金・日足チャート 2018/7/30 - 8/3131日のNY金相場は+1.7ドル、0.14%の小幅高となって4日ぶりの反発。1200ドルの大台ライン付近で反発した前日の流れを継いだ時間外には1200ドル台半ばから1210ドル台半ばまで10ドルほどの上昇。しかし、欧州・NY時間にはユーロ安主導のドル高が進行したことで再び1200ドル台半ばへと反落、行って来いの展開に。米8月シカゴPMIやミシガン大消費者信頼感指数確報値が予想を上回ったこともドル買い材料となった模様。また、米カナダのNAFTA再交渉が決着せず次週持ち越しととなったなかで、米EU間の自動車関税交渉の行方も不透明感が漂い、イタリア財政悪化懸念からフィッチによる格付け見通し引き下げもあり、ユーロドルは続落。1.17ドルが抵抗水準となって8月後半の反発基調は腰折れ状態となり、ドルインデックスの反発をサポート。NY金も8月後半の反発基調は28日の1220ドルまでで失速し、1200ドルの大台ラインと20日移動平均線(1205.4)が目先のサポートとなって小幅保ち合い状態に。上限突破できれば1240ドル台が上値目標に、1200ドル割れでも1190ドルがサポート水準、これも割れると安値更新トライへ。
週間ベースでは-6.6ドル(0.54%)の反落。月間では-26.9ドル(2.18%)となり、2013年2月以来5年半ぶりとなる5カ月続落。

NYプラチナ・日足チャート 2018/7/30 - 8/31NYプラチナ相場は-4.7ドル、0.59%の続落。時間外には一時800ドル回復も短時間にとどまり、NY市場にかけては780ドル台半ばへと15ドルほどの急反落となって1週間ぶりの安値圏。この日も20日移動平均線(800.5)にしっかりと上値を押さえられ、8月後半の反発基調は28日の810ドルがピークとなり、三角保ち合い下抜けの兆しも。現状では780ドル台から770ドル台まででは比較的サポートされやすそうな状況も、これを下回るようだと今年安値更新トライへ。800ドル台の抵抗水準上抜けの場合には反発基調再開で上値目標は830ドル台へ。
週間ベースでは-2.3ドル(0.29%)で反落。月間では-58.7ドル(6.94%)で3カ月続落。下げ幅としては昨年9月(-88.2ドル、8.83%)以来、11カ月ぶりの大幅安。

ドル円・日足チャート 2018/7/30 - 8/31ドル円は10銭弱のドル高円安で小反発。世界的な貿易戦争激化懸念によるリスク回避優勢地合いでドル高円高の流れが交錯。ドル安傾向となった欧州序盤には110円60銭台まで下落も、米指標の好結果などもありNY市場にかけては111円台を回復。前日には上値トライに失敗したドル円、この日は下値トライに失敗した形となり、111円から111円台後半までのレンジで保ち合い継続。NYのレイバーデー明けとなる火曜日からは値動き拡大も予想され、米国の貿易交渉やトランプ発言、月初の米経済指標などがきっかけに。29日高値111円80銭台を上抜けるとドル高の勢いが強まる可能性もあり、上昇トレンド発生となれば上値目標は7月高値113円台前半。111円割れへとドル安円高方向に動きだした場合には8月安値109円台後半が下値目標に。
週間では-0.18円(0.16%)の小幅反落。月間では-0.79円(0.71%)で3カ月ぶりの反落。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場8/31終値とチャート

2018年09月01日(土)時点の相場
国内金:4,581 円 8/31(金) ▼53(1.14%)
国内プラチナ:3,029 円 8/31(金) ▼40(1.30%)
NY金:1,206.7 ドル 8/31(金) ▲1.7(0.14%)
NYプラチナ:787.1 ドル 8/31(金) ▼4.7(0.59%)
ドル円:111.09 円 8/31(金) ▲0.08(0.07%)
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