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好調続く雇用統計で気になる指標:長期失業者の割合
更新日:2018年11月06日(火)
米雇用統計・長期失業者の割合 2018年10月10月のISM非製造業景況指数は60.3と、21年ぶり高水準となった9月の61.6からは低下しましたが、市場予想の59.4を上回り、高水準を維持しました。先日のISM製造業景況指数は8月に14年ぶり高水準となる61.3まで上昇した後、9月に59.8、10月は57.7と2カ月連続の低下となり、高水準にはあるものの、やや失速感も漂う状況です。
2015年には製造業の景況感が先行して低下し、非製造業の景況感も遅れて低下していく展開となっており、今回も次月以降の推移には要注意の状況かもしれません。
構成指数のうち、雇用指数でも製造業・非製造業ともに高水準での推移が続くものの、10月にはやや減速を示す状況となっています。

先週末の米10月雇用統計でも、賃金上昇率が9年半ぶりの高水準へと加速し、失業率も48年9カ月ぶり低水準を維持し、雇用者数の伸びも年間平均では21万人超と好調な指標ばかりが目立ちましたが、その一方でやや気になる指標もありました。

失業期間が半年を超える人の割合を示す、長期失業者の割合は、10月には22.5%となり、9月の22.9%からは低下。
最悪期には45%台まで上昇していたこの指標は、今年5月に19.4%まで低下していました。
この水準は2008年7月(18.9)以来、9年10カ月ぶりの低水準であり、イエレン前FRB議長が回復目安としていた19.1%にもあとわずかのところまで迫っていました。
ところが、翌6月には23%へと急反発し、以降22-3%での横ばい推移が続いています。
そして、長期失業者の割合は6月に12カ月平均22.7%を上回り、10月も21.8%の12カ月平均を上回ります。

過去の推移からは、長期失業者の割合がボトムに近づけば散髪的に12カ月平均を上回ることもありましたが、その頻度が高まり、12カ月平均線自体が完全に下げ止まるとボトムアウト、そしてリセッション入りのサインとなってきました。

現状、長期失業者の割合はボトムアウトの可能性も示す推移となっていますが、12カ月平均ではまだ、わずかに低下基調が続いています。
今後、長期失業者の割合が19%台に向けて再び低下することなく、12カ月平均が下げ止まるようだと要注意です。

NY金・日足チャート 2018/10/2 - 11/55日のNY金相場はわずかに1ドル安で小幅続落。わずかにドル高の流れが強まったNY朝には一時1230ドル割れを試す場面もあったものの、概ね1230ドル台半ばから前半での保ち合い推移。米中間選挙を前に様子見状態となり、上下の変動値幅は2日連続で9ドルに満たない小動きに。下馬評どおり上下院が共和・民主、あるいはポジティブ・サプライズとも言える共和・共和となった場合にはいずれもドル高による下押し圧力が強まる展開が予想され、確率的にはかなり低くネガティブ・サプライズとなる民主・民主の場合にはリスク回避的な流れで金が買われる展開にも。抵抗水準1240ドルを超えた場合には7月高値1260ドル台後半を目標に上昇トレンドへ、下押し圧力が強まれば1210ドル台でサポートされるかどうか。1210ドルを割り込むようだと一段安の展開へと向かう可能性が高まり、当面の下値目標は今年安値圏1180ドル近辺トライへ。

NYプラチナ・日足チャート 2018/10/2 - 11/5NYプラチナ相場は-6.3ドル、0.72%安で8日ぶりの反落。870ドル台後半から860ドル台後半へ、値幅は10ドル程度の小動きながら、行き過ぎた上値トライの流れが巻き戻され、当初の上値目標860ドル近辺へと下落。いったんは落ち着きそうな状況ながら、中間選挙に結果に波乱の展開となれば乱高下に巻き込まれることにも。870ドル後半から880ドルの抵抗水準を上抜けると6月急落前の保ち合い水準890ドルから900ドル近辺までが次の上値目標に。下方向には850ドル近辺まではサポートされにくい状況か。

ドル円・日足チャート 2018/10/2 - 11/5ドル円は先週末からほぼ変わらずの横ばい推移。米国の対イラン経済制裁全面再開の発動などもあったものの、影響は限定的。米中間選挙を控えて市場全体が静かな週明けとなり、為替市場はゆるやかなドル安円安の流れとなって欧州通貨や新興国通貨などが対ドル・対円でも買われるリスクオン的な動きにも。綱引き状態のドル円は113円00銭台から30銭台までの保ち合い推移となり、上下20銭強の小動きは今年最小レベル。流れとしては円安優勢の状況でもあり、選挙結果への反応が落ち着けば円安方向へと動き出す可能性もあり、上値目標は114円近辺まで。波乱の展開で112円台半ばのサポートを割り込むようだと111円台前半までが下値目標に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/5終値とチャート

6日の国内金価格は-12円、0.25%安となって3日ぶりの反落。200日移動平均線(4815)など複数の節目水準に上値を押さえられる形となり、上昇一服の状態。それでも7月高値4837円近辺を目標とした上値トライの流れは継続。90日移動平均線(4679)も下げ止まり、短期上値目標に到達できれば中期的な地合いも徐々に好転方向へと向かう可能性も。ただし目先は波乱の展開も待ち構え、下押し圧力が強まるようだと21日移動平均線(4734)から4720円台辺りまでがサポート水準に。もし、この水準を割り込むようだと流れが逆転する可能性、90日移動平均線にもサポートされないようなら下値目標は4630円台辺りまで。

プラチナ価格は-21円、0.62%安となって7日ぶりの反落。金と同様、200日線他複数の節目水準到達に伴う調整必至の状態からの調整を余儀なくされ、短期上値目標3400円台には少し及ばず。調整局面継続の場合のサポート候補としては、3300円の大台ライン、1-8月の38.2%戻し(3267)近辺など。逆に3380円の高値更新へと切り返す展開となれば、あらためて3400円台トライの流れ再開で3420円台辺りまでが上値目標にも。
※参考:金プラチナ国内価格11/6とチャート

2018年11月06日(火)時点の相場
国内金:4,800 円 11/6(火) ▼12(0.25%)
国内プラチナ:3,359 円 11/6(火) ▼21(0.62%)
NY金:1,232.3 ドル 11/5(月) ▼1.0(0.08%)
NYプラチナ:869.4 ドル 11/5(月) ▼6.3(0.72%)
ドル円:113.19 円 11/5(月) ▼0.01(0.01%)
→11/5(月)のその他主要マーケット指標

←9月求人件数は3カ月連続700万件超で過去3番目の高水準 11/07(水)
→国内金価格は4800円回復、半値戻しと200日移動平均線との攻防に 11/05(月)
→賃金上昇率、前月比+0.2%は月並みでも前年比+3%台は9年半ぶり 11/03(土)
→世界の金需要-2018年第3四半期 11/02(金)

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