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リッチモンド連銀製造業指数は過去最大の急低下でマイナス圏へ
更新日:2018年12月27日(木)
リッチモンド連銀製造業指数 2018年12月12月のリッチモンド連銀製造業指数は市場予想の15を大幅に下回る-8.0。2016年6月(-8.0)以来、2年半ぶりの低水準となってマイナス圏入り。11月の14.0からは-22.0ポイントとなり、1996年3月と2017年5月の前月比-17.0ポイントを大幅に上回り、過去最大の急低下。

出荷は-25.0となり、2009年4月(-30.0)以来9年8カ月ぶり低水準。新規受注も-9.0で2016年8月(-10.0)以来2年4カ月ぶり、受注残の-18.0は2016年2月(-18.0)以来2年10カ月ぶりの低水準。設備稼働率も-16.0となり、2013年4月(-18.0)以来5年8カ月ぶり低水準。週間労働時間3.0は昨年6月(-1.0)以来1年半ぶり低水準など、軒並みマイナス圏へと落ち込む低調ぶり。
賃金指数は過去最大となった11月の34.0から31.0へと小幅低下にとどまったものの、半年先の見通しを示す期待指数は19.0となり、2016年6月(17.0)以来、2年半ぶりの低水準、前月の30からも急低下。

12月の地区連銀製造業景況指数としては、NY連銀が2年7カ月ぶりの急低下となったほか、フィラデルフィア連銀も2年4カ月ぶり低水準、カンザスシティ連銀も2年1カ月ぶり低水準へと急低下しています。

リッチモンド連銀製造業景況指数が過去最大の急低下となったのに対し、その他の好材料を受けてこの日、NYダウは過去最大の上昇幅を記録しました。
7才の女の子に「まだサンタを信じているのか」と語ったトランプ大統領が、米株式相場の大幅下落に対しては「投資家にとって素晴らしい買いの好機だ」と発言したことが影響した訳ではないとは思われますが。

NY金・日足チャート 2018/11/19 - 12/2626日のNY金相場は+1.2ドル、0.09%の小幅続伸。クリスマス休暇明けの時間外は一時的に1270ドルを割り込んでのスタートも切り返して堅調な流れを維持。1270ドル半ばへと水準を切り上げての揉み合い推移から、NY午前にはリッチモンド連銀製造業指数の下振れなどもあり、株安ドル安の流れで6月19日以来、半年ぶり高値水準となる1280ドル台へと一段高。しかし、米年末商戦の売上が6年ぶりの大幅な伸びとなったことで景気減速懸念も後退、大幅に売り込まれてきた米株が急速に買い戻され、ドル高の流れとなったNY午後には急反落。NY引け後には一時1270ドルを割れる場面もあり、上方向への行って来いとなって上ヒゲ陰線を形成。短期的な上値目標に到達したことで調整も入りやすい状況となり、200日移動平均線(1256.8)を割り込むようだと1230ドル台までの調整も。ただし、このところ逆相関が非常に強まっているNYダウが過去最大となる1000ドル超の大幅反発となるなどリスク回避の流れが大きく巻き戻される形となった割には金の底堅さも。

NYプラチナ・日足チャート 2018/11/19 - 12/26NYプラチナ相場は+10.7ドル、1.36%の大幅高となって4日ぶりの反発。時間外から堅調な流れとなって金の上昇に追随する形でNY朝には2週間超えられなかった800ドルの壁を突破して800ドル台半ばへ。NY午後には株高ドル高による金の下げに比べると限定的ながら、わずかに800ドル割れ。微妙な水準で下げ渋る状態となり、再度800ドル台へとしっかり反発できれば一段高の展開も予想され、当面の上値目標は11月高値から12月安値までの半値戻しとなる830ドル台まで。

ドル円・日足チャート 2018/11/22 - 12/26ドル円は9日ぶりの反発で1円超の大幅ドル高円安。NY朝までは110円台半ばをはさんでの保ち合い推移となり、リッチモンド連銀の景況感悪化を受けて110円20銭台まで売られたのがこの日の安値となり、NY午後には米株の大幅反発と米10年債利回り上昇にも連れてドル高円安の流れとなり、111円40銭台までの大幅反発。米年末商戦の好調や米経済諮問委員会(CEA)のケビン・ハセット委員長の「パウエルFRB議長が解任されることはない」、「トランプ氏はムニューシン米財務長官に満足している」発言なども市場の不安感払拭へとつながった模様。結果的に110円ちょうどでサポートされたドル円は200日移動平均線(110.97)も回復したものの、今朝の東京市場では111円を割れてこの200日線との攻防ともなっており、2万円の攻防となっている日経平均とともに不安定な状態もまだ続きそうな様子も。110円のサポートを割り込むようだと109円台前半程度までの下落余地も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/26終値とチャート

27日の国内金価格は+35円、0.73%高となって3日ぶりの反発。予想どおり日米株価は大幅反発となり、ドル高円安にもNY金の調整は現時点ではそれほど進行せず。NY時間にかけても下げ渋る状態が続くようなら年末の国内価格も堅調維持へ。小幅保ち合いをしっかりと上方ブレイクした形になっており、当面の上値目標は4900円の大台回復。なお、巻き戻されて4810円を割り込むようなことがあれば4720円台辺りまでを目安に大幅調整の可能性も。

プラチナ価格は+56円、1.87%の大幅続伸。年末を前に二番底をつけて底打ちした可能性も高まる状況に。90日までの移動平均線が上から降順に並ぶ弱気相場状態からの脱却をかけて、まずは目先の9日移動平均線(3057)突破へ。11月高値からの下落幅の38.2%戻し(3146)を達成できれば90日移動平均線(3163)上抜けトライを経て3200円台回復も視野に。もし、12月安値再更新となった場合には2950円前後までの一段安で二番底のつけ直しも。
※参考:金プラチナ国内価格12/27とチャート

2018年12月27日(木)時点の相場
国内金:4,848 円 12/27(木) ▲35(0.73%)
国内プラチナ:3,056 円 12/27(木) ▲56(1.87%)
NY金:1,273.0 ドル 12/26(水) ▲1.2(0.09%)
NYプラチナ:800.1 ドル 12/26(水) ▲10.7(1.36%)
ドル円:111.31 円 12/26(水) ▲1.04(0.94%)
→12/26(水)のその他主要マーケット指標

←2018年国内金価格は年間平均過去3番目の高値を超えて越年 12/28(金)
→1年後も2.25-2.50%、利上げ打ち止めを織り込み始めた市場 12/26(水)
→クリスマスに落とし玉~主要株価指数の2018年高値からの下落率 12/25(火)
→ユーロ圏消費者信頼感指数も2年10カ月ぶり急低下で減速1年 12/22(土)

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