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★金プラチナ短期相場観★

12月のNY連銀製造業景況指数は2年7カ月ぶりの急低下
更新日:2018年12月18日(火)
NY連銀製造業景況指数 2018年12月12月のNY連銀製造業景況指数は10.9。市場予想の20.0程度を大幅に下回り、昨年5月(3.0)以来1年7カ月ぶり低水準。11月の23.3からは-12.4ポイントとなり、2016年5月(-13.3)以来、2年7カ月ぶりの急低下。

新規受注が8カ月ぶり低水準となり、出荷も9年ぶり高水準となった11月からは-7ポイントの大幅低下、受注残も10月の-8.4、11月の0.0に続き12月も-5.0と低調。
また、仕入価格は11カ月ぶり低水準、販売価格は1年ぶり低水準とインフレ圧力も後退。

その反面、雇用は11月から12ポイントの急騰で過去最高。見通しも11月からは3ポイントの小幅低下にとどまり、依然として高水準を維持。また、設備投資は10カ月ぶり高水準、テクノロジー支出指数は11カ月ぶり高水準となり、好調を示す指数も多々見られます。
総合指数の6カ月平均では20.42となり、11年ぶり高水準となった11月の22.77からは小幅低下にとどまり、20ポイント台の高水準を維持する状態でもあります。

それでも総合指数の急低下により、景気減速への警戒感は否めず、株安ドル安と金利低下のきっかになったようです。

なお、他の地区連銀では、フィラデルフィア連銀が11月に9.3ポイントの急低下となり、リッチモンド連銀では10月に14ポイント急低下、ダラス連銀も11月に11.8ポイントの急低下となっていました。
高水準を維持していた状態から急減速の兆しもあちこちで見られ始めていたなかで、NY連銀だけは11月まで好調を持続していましたが、年末になってNY連銀も追随する形で減速感を隠しきれなくなったようです。

NY金・日足チャート 2018/11/9 - 12/1717日のNY金相場は+10.4ドル、0.84%高となり3日ぶりの反発。FOMC前の様子見状態は欧州序盤まで、NY朝に発表された12月のNY連銀製造業景況指数が予想外の大幅下振れとなり、その後発表されたNAHB住宅市場指数も予想を大幅に下回る56となり、3年7カ月ぶり低水準。トランプ大統領の連日の利上げ牽制に加え、この日はナバロ国家通商会議(NTC)委員長も「FRBは今週のFOMCで利上げの必要ない」発言。株安ドル安の流れが強まり、ナスダックとS&P500は年初来安値を更新し、ダウも大幅続落で9カ月ぶり安値水準に。金は1240ドル台前半から1250ドル台へと上昇し、高値再トライの様相に。1250ドル台半ばを超えるとまずは1270ドル台までの一段高が想定される状況に。ただし、サポート水準となる1240ドルを割り込んだ場合には1220ドル前後までの調整も。

NYプラチナ・日足チャート 2018/11/9 - 12/17NYプラチナ相場も3日ぶりの反発で+10.6ドル、1.35%の大幅高。780ドル台前半の安値圏で下げ渋る状態が続くと、NY市場ではこのところ逆相関状態の金に追随する形で急騰。790ドル台へと水準を切り上げ、一時800ドルの大台手前まで上昇する場面も。12月に入ってからの短期二番底をつける形で反発へと向かう可能性が高まる状況となり、目先の抵抗水準となる810ドルを超えることができれば11月後半の保ち合い水準840ドル台までが次の上値目標に。確率は低下したものの、780ドルの下限割れの場合には今年安値750ドル台再トライの可能性も。

ドル円・日足チャート 2018/11/13 - 12/17ドル円は50銭強のドル安円高となって続落、113円を割れて10日ぶり安値水準に。先月まで好調だったNY連銀の製造業景況感が下振れ、住宅市場の景況感悪化も再確認する形となり、株安ドル安に長期金利低下で円高の流れとなって112円60銭台まで下落。トランプ大統領以外からも利上げ牽制発言が飛び出したことで、12月利上げを見送ることはないと思われるものの、見通しがハト派的となってもタカ派的となっても株安地合いは続きやすく、円高圧力も強まりやすい状況に。112円台半ばのサポート水準を割り込めばトレンド転換となりやすく、ドル安円高の流れで当面の下値目標は110円割れも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/17終値とチャート

18日の国内金価格は+5円、0.1%の小反発。NY金の急反発も円高に相殺され、9日移動平均線に引っ掛かって上げ渋る形に。FOMCではかなり強気見通しが示されない限りNY金は上昇しやすく、国内価格もこれに追随する可能性のほうが若干高めか。4860円の節目を上抜けできれば次の上値目標4900円の大台ライン超えを目指す流れが強まることにも。ただし株安と円高の流れが強まり過ぎると調整局面継続も、4800円の大台ライン付近が目先のサポートにも。

プラチナ価格は+6円、0.19%の小幅高で3日ぶりの反発。下値トライ回避も上値も限定的となり、短期的な二番底形成からの反発も小休止。現状のNYプラチナの反発力では円高に相殺されやすく、3100円をはさんでの保ち合いの様相にも。金が急騰するような展開になれば、連れ高の勢いも増し、3150円の上限トライへ、これを超えると3200円の大台回復を目指す流れにも。円高圧力に押されて3050円台の下限割れの場合には3000円の大台付近までを試しに行く展開にも。
※参考:金プラチナ国内価格12/18とチャート

2018年12月18日(火)時点の相場
国内金:4,832 円 12/18(火) ▲5(0.10%)
国内プラチナ:3,087 円 12/18(火) ▲6(0.19%)
NY金:1,251.8 ドル 12/17(月) ▲10.4(0.84%)
NYプラチナ:795.9 ドル 12/17(月) ▲10.6(1.35%)
ドル円:112.83 円 12/17(月) ▼0.55(0.49%)
→12/17(月)のその他主要マーケット指標

←ドイツIFO企業景況感指数は4カ月続落で2年ぶり低水準 12/19(水)
→週末に上昇しやすい金価格は52週移動平均線との攻防 12/17(月)
→ユーロ圏PMIは年末まで下げ止まらず、ユーロ売りが金の重石に 12/15(土)
→ECB利上げ見通し維持もリスクバランスは下振れ方向 12/14(金)

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