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★金プラチナ短期相場観★

波乱の2019年を予感させるニューイヤーズ・ショック
更新日:2019年01月03日(木)
年間変動値幅では過去最小となった2018年の為替ドル円相場の1日当たりの平均変動値幅は0.68円。2019年初日、2日の変動値幅は0.97円。それほど大きな値動きではないものの2018年の平均を上回ってのスタートとなりました。
明けて3日、正月休みが続く東京時間朝、108円80銭台でスタートしたドル円は円高の流れが強まって急落すると一時104円台後半へ。およそ4円ほどの急落となって107円台後半へと値を戻し、1時間後には落ち着きを取り戻した状態に。
1日で4円以上動いたのは米大統領選の2016年11月9日(4.69円)以来。波乱の2019年を予感させる、ニューイヤーズ・ショックとなりました。

アップルが10-12月期の売上高予想を引き下げたことで時間外のアップル株が急落。これをきっかけに閑散状態の時間を狙った仕掛け的な売りがストップロスを巻き込んだ様子です。
異例となったアップルの売上高予想引き下げの背景には、iPhoneの買い替え需要が低調となったことが大きく、中国経済の鈍化も大きく影響している模様。

その中国経済鈍化を象徴するように、12月の製造業PMIは官民いずれの発表値でも節目の50を割り込む低調な結果となっていました。
米・英・中・仏・伊・スペイン・トルコ・ポーランド製造業PMI 2018年12月中国以外でも製造業PMIの減速傾向は続いています。
例外的に12月に加速した英国は合意なきブレグジットへの準備が急ピッチで進み始めたことがPMI上昇につながる皮肉な結果となり、ユーロ圏ではオランダが3カ月ぶりに反発した以外はイタリアが50割れの水準での小反発、それ以外は低下。

50割れの水準での急落となったのは東欧の経済大国ポーランド。
4年2カ月ぶりの節目50割れとなった11月の49.5から47.6へと一段と低下し、2013年4月以来5年8カ月ぶり低水準。生産高と新規受注はいずれも2009年6月以来、9年半ぶりの急減速。雇用は11月から概ね横ばい推移も新規輸出と受注残は5カ月連続の縮小。年前半までは好調が伝えられていたポーランド経済急失速には、主要貿易相手国であるドイツの減速が大きく影響しているものと思われます。

今年も中国と欧州には、波乱の火種があちこちに隠されている可能性にも警戒を促すように、為替市場は波乱の幕開けとなったようです。


NY金・日足チャート 2018/11/26 - 1/22日のNY金相場は+2.8ドル、0.22%の小幅反発で2019年をスタート。年末に国家統計局が発表した中国12月製造業PMIに続き、財新発表の製造業PMIも節目50を割り込んだことで世界経済減速への影響も懸念されて堅調推移となった金はロンドン時間に1290ドル台まで上昇。しかし、その後はドル高の勢いが強まり、反落スタートの米株も反発基調を強めたことで軟調推移となった金は一時1280ドル付近まで反落。今朝の東京時間には為替市場の波乱を受けて時間外の金は1290ドル台前半へと急騰する場面もあり、2018年高値から安値の61.8%戻し(1292.1)を達成。過熱感を高めながらもリスクオフムードも強まる波乱の年明けも堅調推移が続き、1300ドルの大台トライも視野に。

NYプラチナ・日足チャート 2018/11/26 - 1/2NYプラチナ相場は+3.4ドル、0.42%の続伸。欧米株が反落スタートとなって反発へと切り返す流れに追随する形となり、NY朝には790ドル割れへと急落後、805ドルまで急反発する荒い値動き。しかし、1カ月間続く保ち合い上抜け水準を維持することはできず、今朝の東京時間には800ドル近辺での揉み合いに収束。鍋底保ち合いの下値を微妙に切り上げ、20日移動平均線(795.5)も上抜けてサポートに切り替わり始めた様子も。保ち合い上方ブレイクなら850ドル近辺を目指す流れへ。

ドル円・日足チャート 2018/11/28 - 1/2ドル円は80銭のドル安円高となって4日続落。5月31日(108.81)以来、7カ月ぶり安値水準に。中国製造業PMIの下振れをきっかけにリスク回避ムードが強まって円高基調となり、欧州時間には短期下値目安109円台前半に到達、この水準では下げ渋る様子もあったものの一時109円を割れて108円70銭台まで下落。欧州時間以降はドル高円高の流れとなってドル円の戻りは限定的に。今朝の東京時間にはニューイヤーズ・ショックで一時2018年安値付近まで急落し、昨年安値から高値の全値戻しを達成してしまった形に。東京時間午前では107円台半ばでの保ち合いでいったん落ち着いた状態も、強引に水準を押し下げられた形にもなり、目安となりやすい節目水準としては、上方向には61.8%戻しの108円40円台、下方向には76.4%戻しとなる107円ちょうど付近。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/2終値とチャート

2019年01月03日(木)時点の相場
国内金:4,848 円 12/27(木) ▲35(0.73%)
国内プラチナ:3,056 円 12/27(木) ▲56(1.87%)
NY金:1,284.1 ドル 1/2(水) ▲2.8(0.22%)
NYプラチナ:804.0 ドル 1/2(水) ▲3.4(0.42%)
ドル円:108.83 円 1/2(水) ▼0.82(0.75%)
→1/2(水)のその他主要マーケット指標

←ISM製造業景況指数も急低下で新年のリスクオフを助長 01/04(金)
→3カ月続伸で2018年を終えたNY金、2019年は逆三尊の攻防へ 01/01(火)
→住宅販売成約指数は2016年から低下、VIX指数はそれ以来の高水準 12/29(土)
→2018年国内金価格は年間平均過去3番目の高値を超えて越年 12/28(金)

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