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辛抱強くなれるFRBにドル安の兆し、金は1300ドル再トライも
更新日:2019年01月10日(木)
12月FOMCでは全会一致で利上げを決定したものの、FOMC議事要旨によれば、投票権のないメンバーのなかには据え置きを支持した人もいたことがわかりました。
さらに、多くのメンバーがインフレ圧力が落ち着いた状態では追加利上げに向けては「辛抱強くなれる」との見解。また、世界経済鈍化懸念などから今後の追加利上げの適切な回数や時期については不透明感が増しているとの認識も示されました。

FOMC後には市場とFRBとの認識の乖離も指摘され、催促相場の様相となった市場は年末にかけて大荒れの展開となりましたが、それほど極端な乖離があった訳でもないことも判明したようです。
先週末のパウエルFRB議長の「柔軟対応」発言も、単に市場混乱の沈静化だけを意図した訳でもなく、このFOMCでの内容をしっかりと反映していたことになります。

今朝のFOMC議事要旨と前後して、その他のFOMCメンバーからも同様の発言が聞かれました。
ハト派のシカゴ地区連銀エバンズ総裁(FOMC投票権あり)は「今年前半に様子を見ることは可能」とし、タカ派のボストン地区連銀ローゼングレン総裁(FOMC投票権あり)も経済動向を見極めるまで「利上げを待つことが可能」と発言しています。
2日ほど前には「今年の利上げは1回」と発言していたアトランタ地区連銀のボスティック総裁(FOMC投票権なし)は景気減速への警戒感を示し、「利上げに忍耐を持つべき」との発言も。

この日「辛抱強くなれる」ことをあらためて表明したFRBの姿勢にドル安の流れが強まることになりました。
1300ドル手前で辛抱強く下げ渋っている金にも、1300ドル再トライのチャンスが訪れることにもなるかもしれません。


NY金・日足チャート 2018/12/3 - 1/99日のNY金相場は+6.1ドル、0.47%の反発。時間外には1280ドル半ばから前半へと軟調推移後、NY朝からドル売りの流れが強まると1290ドル半ばまで10ドル超の急反発。ハト派寄りのFRB高官発言とFOMC議事要旨に加え、1.15ドル手前で上値を押さえられていたユーロドルもようやく抵抗水準を突破して3カ月ぶりのユーロ高ドル安水準へと上昇したことにもサポートされた様子。下値は1280ドルでサポートされ、抵抗水準となりつつある1290ドル半ばから1300ドルの攻防再開となり、これをしっかり超えることができれば1310ドル台へと水準を切り上げる展開にも。下方向にサポートを割り込んだ場合には1260ドルまでが調整目安に。

NYプラチナ・日足チャート 2018/12/3 - 1/9NYプラチナ相場は+3.5ドル、0.43%高となって3日ぶりの反発。820ドル台での小幅保ち合いが続くなかでもジリ高推移の展開に。NY引け後には830ドルの保ち合い上限を試す場面もあり、上値トライ再開の様相にも。金の1300ドル再トライに追随することができれば840ドル台の上値目標を目指す流れへ。ただし保ち合い下限となりつつある820ドルを割り込めば上向きの20日移動平均線(801.6)付近までサポート水準を切り下げることにも。

ドル円・日足チャート 2018/12/5 - 1/9ドル円は4日ぶりの反落となって60銭ほどのドル安円高。109円ラインで上値を押さえられる状態が続くと、NY市場ではドル安の流れ急進となり、108円ちょうど付近まで1円の下落。ハト派色が強かったFOMC議事要旨発表後には一時108円割れ。108円台後半と107円台半ばが上下の節目となり、ドル売り圧力がさらに強まれば106円台後半へと一段安の展開にも。逆に108円台後半から109円ラインを突破できれば110円付近まで切り返す展開にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/9終値とチャート

10日の国内金価格は-2円、0.04%の小幅続落。中期トレンドの目安となる21日移動平均線(4826)はゆるやかながらも上昇基調を維持し、短期トレンドの目安となる9日移動平均線(4819)は下降基調。これらを下回る推移が続く金価格は短期調整局面が進行中。ただし、4790円台から4850円までの高値保ち合いレンジ内で下げ渋る状態でもあり、上下どちらかへ大きく動き出す前段階の様相にも。どちらへ抜け出しても変動幅は100円前後まで拡大する可能性も。

プラチナ価格は-11円、0.36%の続落。下落基調が続く21日移動平均線(3078)に上値を押さえられ、短期的な反発基調は失速状態。9日移動平均線(3052)も下回るようだと反落の流れが加速しやすくなり、安値再トライへの警戒感も。21日線上抜けが反発基調継続への最低条件、9日線も21日線を超えることになればその勢いも増すことにもなるが。
※参考:金プラチナ国内価格1/10とチャート

2019年01月10日(木)時点の相場
国内金:4,813 円 1/10(木) ▼2(0.04%)
国内プラチナ:3,075 円 1/10(木) ▼11(0.36%)
NY金:1,292.0 ドル 1/9(水) ▲6.1(0.47%)
NYプラチナ:825.3 ドル 1/9(水) ▲3.5(0.43%)
ドル円:108.15 円 1/9(水) ▼0.59(0.54%)
→1/9(水)のその他主要マーケット指標

←逆相関強まる米10年債利回りの下げ止まりで上値を押さえられる金 01/11(金)
→ユーロ圏景況感指数は2018年1月から12月まで12カ月続落 01/09(水)
→ISM非製造業景況指数の減速は限定的もインフレ圧力は低下 01/08(火)
→年内利上げ打ち止め観測にFRBも柔軟対応、金価格をサポート 01/07(月)

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