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ユーロ圏景況感指数は2018年1月から12月まで12カ月続落
更新日:2019年01月09日(水)
ユーロ圏景況感指数 2018年12月欧州委員会が発表した12月のユーロ圏景況感指数は107.3。市場予想の108.2を下回り、11月の109.5からも一段と低下。2017年12月に17年ぶり高水準となる115.2まで上昇後、2018年は1月から12月まで、12カ月続落となって2017年1月(107.3)以来、1年11カ月ぶりの低水準となりました。

1985年以降で1年以上の続落となったのは、リーマンショック時の2007年6月から2009年3月まで(22カ月続落)以来、9年9カ月ぶりで過去2番めの長期続落期を形成しています。
12月はユーロ圏ビッグ4、ドイツ、フランス、イタリア、スペインが揃って11月から急低下となり、ユーロ圏の景況感押し下げを牽引しています。
ドイツは11月の111.8から12月は109.9となり、2017年5月以来1年7カ月ぶり低水準。フランスは104.8から102.8へと低下し、2016年10月以来2年2カ月ぶり低水準。イタリアも105.9から104.5となり、2年ぶり低水準、スペインも107.1から104.1へと低下し、2年4カ月ぶり低水準となっています。

ビッグ4に続く北部ユーロ圏の中堅国、オランダとオーストリアも揃って1年7カ月ぶり低水準となっています。ユーロ圏全19カ国中のうち、12月の景況感指数が上昇したのはキプロス、ラトビア、リトアニア、ポルトガル、スロベニア、スロバキアの6カ国のみ。ほぼ総崩れ状態となったようです。

なお、指数でフランスの102.8を下回ったのはギリシャ(101.6)とスロバキア(98.5)のみ。ユーロ圏の長期平均100.9を下回ったのが1カ国のみという状態がせめてもの救い、と言えそうです。

ユーロ圏としての業種別では、製造業が1年11カ月ぶり低水準となり、サービス業は2年1カ月ぶり低水準と低迷が続きます。
建設業は4カ月ぶりの低水準も比較的堅調な推移が続き、小売は10月に2年ぶり低水準となった後、2カ月続伸で回復基調の兆しとなっているようです。

減速しそうでしない、依然として力強い米国の景況感との対比は鮮明となり、2019年に米国の利上げ打ち止め観測が台頭しても、ユーロ圏の状況が改善されない限り、ユーロ圏の利上げ先送り観測も台頭しそうな状況です。
この状況も背景に、安値圏からの反発基調が進みそうで進まない、ユーロドルの底値保ち合い状態も続き、ドル高の巻き戻しも限定的となり、反発基調の金の重石にもなっています。


NY金・日足チャート 2018/11/30 - 1/88日のNY金相場は-4ドル、0.31%の反落。東京時間には反発基調となりつつあったユーロドルが前日高値を超えられずに反落、ユーロ安ドル高基調にも連れて金は1290ドルから1280ドル前半へと水準を切り下げ、NY朝には一時1280ドル付近まで下げるもその後は1280ドル半ばでの保ち合い推移に。年末年始の行き過ぎた悲観論が後退し、米株は12月半ばの水準を回復し、米10年債利回りも今年初めて2.7%台まで上昇。金は1300ドルの大台に抵抗感を残して頭打ちも、利上げ打ち止め観測を背景に下げ渋り、1280ドルがサポート水準にもなりそうな状況に。その下には1267.7ドルまで上昇してきた20日移動平均線近辺が次のサポート目安にも。

NYプラチナ・日足チャート 2018/11/30 - 1/8NYプラチナ相場は-2.5ドル、0.3%の小幅続落。時間外には830ドルの高値をつけ、NY市場では820ドル割れの安値を試すもいずれも一時的となり、820ドル半ばでのもみ合いに。金と同様、上昇一服で830ドルが目先の抵抗水準となり、わずかに上昇し始めた90日移動平均線(821.1)にいったんはサポートされた状態。この水準を維持して上限を突破できれば840ドル台までの一段高は見込まれそうな状況。90日線でサポートされない場合、過去の推移からも20日移動平均線(799.4)付近までは下げやすい

ドル円・日足チャート 2018/12/4 - 1/8ドル円は3日続伸もわずかに5銭ほどのドル高円安にとどまり、108円70銭台。東京時間には株高とともにドル高優勢となり、欧州序盤には一時109円台を回復する場面もあったものの、この水準では戻り売り圧力が優勢。リスク回避後退による円安地合いにも利上げ打ち止め観測によるドル売りとの交錯状態となり、ドル円は再び膠着状態となりつつあり、方向感が出にくい状態に。ただし、3日続伸でも年初の急落前の水準、2日終値108円80銭台にわずかに届かなかったことで売り圧力が強まりやすい状況にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/8終値とチャート

9日の国内金価格は-6円、0.12%の小幅反落。8月からの上昇トレンドをサポートしてきた21日移動平均線(4825)は上昇基調を維持し、下降し始めた9日移動平均線(4820)がこれを下抜け、価格はいずれの水準もわずかに下回る状態に。短期的には調整局面入りも下げ渋る状態でもあり、4790円台から4850円までの高値保ち合い推移が継続。調整局面をこのレンジ内で消化し切ることができれば、いずれ上値トライ再開へ、そうなれば次の上値目標は4950円台へ。レンジ下限を割り込んだ場合には下落局面入りで下げ幅拡大、4700円割れを試すような流れにも。

プラチナ価格はわずかに-1円、0.03%安となって5日ぶりの小反落。上抜けると上昇局面のサポートに、下抜けると下落局面のレジスタンスに、下落局面から脱して上昇局面入りへの鬼門となってきた21日移動平均線(3082)をわずかに上回りながらも失速状態。しっかりと上抜けることになれば上昇局面入りで次の重要水準3146円との攻防へ、これも突破できれば3200円の大台回復へ。
※参考:金プラチナ国内価格1/9とチャート

2019年01月09日(水)時点の相場
国内金:4,815 円 1/9(水) ▼6(0.12%)
国内プラチナ:3,086 円 1/9(水) ▼1(0.03%)
NY金:1,285.9 ドル 1/8(火) ▼4.0(0.31%)
NYプラチナ:821.8 ドル 1/8(火) ▼2.5(0.30%)
ドル円:108.74 円 1/8(火) ▲0.05(0.05%)
→1/8(火)のその他主要マーケット指標

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→年内利上げ打ち止め観測にFRBも柔軟対応、金価格をサポート 01/07(月)
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