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NY金とプラチナ、パラジウムの価格推移と逆転現象
更新日:2019年01月15日(火)
NY金とプラチナ、パラジウムの価格推移と逆転現象 2019年1月14日NYプラチナとNY金との価格が最後に逆転したのが2015年1月15日、プラチナ価格よりも金価格のほうが高い状態が常態化して丸4年経過しました。
金とプラチナとの価格差は過去最大を更新し続け、2019年1月3日には495.5ドルまで拡大しました。

NYプラチナとNYパラジウムとの価格が最後に逆転したのは2018年4月10日、プラチナ価格よりもパラジウム価格のほうが高い状態は丸9カ月。
パラジウムとプラチナとの価格差も過去最大を更新し続け、2019年1月14日には484.9ドルまで拡大しています。

金とプラチナとの価格差は14日時点で488.8ドルへと若干縮小していることで、パラジウムと金との価格差はこの時点で-3.9ドル。過去最小へと縮小しています。
急騰を続けるNYパラジウム価格は、今度は金との価格差も逆転しようかという状態となってきました。

ガソリン車の排ガス触媒として使用されるパラジウムは、主に欧州でのディーゼル車からガソリン車への切り替え需要とともに、供給不足も重なり急騰局面を形成。2016年半ばには500ドル台だったNYパラジウムは現在1280ドル台。2年半で倍以上の水準となっています。
単なる供給不足によるものだけではなく、投資目的での買われ過ぎ状態もかなり進行しているのではないかとも思われるような状況にもなってきました。
以前なら、金へと流れていた投資マネーの一部が、パラジウムのほうへ流れているのではないかとも推測され、それが金の上値トライの鈍さにもつながっているのでは、とも勘ぐりたくなるような状況のようにも。

ともかく4年前、2015年の金とプラチナとパラジウムの関係性のうち、プラチナとパラジウムの位置関係がそっくり逆転した状態となっています。
それ以前、8年前の2011年から2015年にかけては、金とプラチナは抜きつ抜かれつの攻防が続く状態となっていました。
今後数年間は、金とパラジウムが抜きつ抜かれつの攻防が続くことも想定されそうです。

ただし、数十年後にEVや燃料電池車の需要が大幅に拡大し、ガソリン車需要が大きく後退することになれば、パラジウムの需要も現在のプラチナのように大きく減少することになるのかもしれません。
超長期的には、パラジウムへの投資マネーも金へと流れ、金価格は大きく押し上げられる可能性もありそうです。


NY金・日足チャート 2018/12/7 - 1/1414日のNY金相場は+1.8ドル、0.14%の小幅続伸。東京時間朝に発表された中国12月の貿易収支では予想外に輸出入ともに減少、輸出は2年ぶりの大幅な落ち込みとなったことで世界的な需要減への警戒感も強まり、リスク回避ムードも強まって円高ドル安の流れ。時間外のNY金は堅調推移となって1290ドル台半ばまで上昇。しかし、抵抗水準となっている1290ドル台半ばを超えてさらに水準を切り上げるほどの勢いはなく、安く始まった米株が反発し、米10年債利回りも反発基調となったNY市場では一時1290ドル割れへと押し戻される展開。目先は調整ムード優勢で1280ドルを割り込めば1260ドル付近までが下値目安となるものの、英EU離脱協定案採決後にはリスク回避の流れも予想され、上方向へと抜け出せば1320ドル台を目指す流れにも。

NYプラチナ・日足チャート 2018/12/7 - 1/14NYプラチナ相場は-15.5ドル、1.89%の大幅続落。先週末に保ち合い下限820ドルを割り込んだことで売り圧力が強まり、週明け時間外に810ドルを割れると一段安。1月3日(799.3)以来の安値水準となり、下値目安800ドル前後にもほぼ到達。802ドル前後の安値を2度つけてNY引け後には800ドル台後半へと若干反発の動きとなり、下値トライ一服の様子も。

ドル円・日足チャート 2018/12/10 - 1/14ドル円は40銭のドル安円高となって3日ぶりの反落。休場の東京時間には中国の指標悪化に円高の流れとなって108円00銭台まで下落。ただし、この水準では下値も堅く下げ渋り、NY市場では米株の反発局面とともに108円30銭台まで反発する場面も。今朝の東京市場では日経平均の反発基調にも連れて108円40銭台へと堅調推移。ただし12月半ばから続く下落トレンドの抵抗線となっている9日移動平均線(108.42)に上値を押さえられる状態に。この攻防を上抜けることができれば下落トレンド終息に向けた流れが強まることにもなり、108円60銭超へと水準を切り上げることになれば反発局面形成へ、上値目標は110円台前半へ。英EU離脱を巡る動向などでリスク回避となって108円を割り込むようだと一段安の流れへ、106円台後半が下値目安にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/14終値とチャート

15日の国内金価格は+13円、0.27%高で4営業日ぶりの反発。先週末までの3日続落での下げ幅を取り戻す上昇も4日前の水準4821円を上回れず、軟調な流れが続くなかでの保ち合いの範囲を抜け出せず。21日移動平均線(4827)を上抜けることができれば上値トライ再開へ、6月高値4950円台が上値目標に。保ち合い下限4790円台を下回れば4700円を大きく下回るような展開にも。

プラチナ価格は-60円、1.96%の大幅安で4営業日続落となり、12月26日(3000)以来3週間ぶりの安値水準に。1.96%の下げ幅は今年最大で12月25日(-62円、2.03%)以来。NYプラチナの下落一服の兆しに下支えされる可能性もあり、12月25日の2991円からの短期二番底をつけて反発へと向かう展開にも。しかし、これを下回ってしまうようだと下値模索の展開となり、昨年8月安値2910円台を目安に中期二番底形成へも。
※参考:金プラチナ国内価格1/15とチャート

2019年01月15日(火)時点の相場
国内金:4,819 円 1/15(火) ▲13(0.27%)
国内プラチナ:3,006 円 1/15(火) ▼60(1.96%)
NY金:1,291.3 ドル 1/14(月) ▲1.8(0.14%)
NYプラチナ:802.5 ドル 1/14(月) ▼15.5(1.89%)
ドル円:108.15 円 1/14(月) ▼0.40(0.37%)
→1/14(月)のその他主要マーケット指標

←NY連銀製造業景況指数は2カ月連続急低下、期待指数も急低下 01/16(水)
→米12月CPIは1年5カ月ぶり低水準へとインフレ鈍化 01/12(土)
→逆相関強まる米10年債利回りの下げ止まりで上値を押さえられる金 01/11(金)
→辛抱強くなれるFRBにドル安の兆し、金は1300ドル再トライも 01/10(木)

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