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フィラデルフィア反発でも対中関税引き下げ報道でも1290ドル
更新日:2019年01月18日(金)
フィラデルフィア連銀製造業景況指数 2019年1月1月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は17.0。市場予想の9.5に対して大幅上振れ、12月の9.1からも大幅上昇で3カ月ぶりの高水準。12月まではともに急低下となっていたNY連銀の1月とは相反する結果となり、ややポジティブサプライズでリスクオンムードをサポートした格好です。

ただし、6カ月平均では12月の16.6から15.4へと低下し、6カ月続落となって2017年1月(14.4)以来2年ぶりの低水準。ピークアウト後の低下基調は続いています。
構成指数では、出荷が2年4カ月ぶり低水準となって前月までの低調ぶりが尾を引く状態。ただし新規受注は6カ月ぶり高水準へと回復基調を示します。しかし、新規受注見通しは2年11カ月ぶり低水準となり、今後の回復基調が限定的となりそうな可能性も示します。
受注残も12月から低下して低水準での推移が続き、受注残見通しも2年11カ月ぶり低水準となっています。

期待指数としては3カ月ぶりの高水準とはなりましたが、数値水準としては低水準での推移が続きます。
なお、雇用指数は1年4カ月ぶり低水準も、雇用見通しは8カ月ぶり高水準となり、回復見込み。
また、仕入れ価格は1年1カ月ぶり低水準、仕入れ価格見通しは1年5カ月ぶり低水準。販売価格も4カ月ぶり低水準、販売価格見通しは1年4カ月ぶり低水準となり、NY連銀と同様にインフレ圧力低下も示しています。

この日、ムニューシン米財務長官が中国からの輸入品への関税の引き下げ、もしくは撤廃を協議しているとの報道もあり、リスクオンムードに追い打ちをかける形となって米株は急騰しましたが、後に米財務省報道官はこれを否定し、中国との交渉完了には「程遠い」とも。

それでもリスクオンムードは今朝も続いているようですが、それでも金は依然として1290ドル付近での膠着状態が続きます。

NY金・日足チャート 2018/12/12 - 1/1717日のNY金相場は-1.5ドル、0.12%の小反落。時間外での高値は1295ドルまで、NY朝にはフィラデルフィア連銀製造業景況指数の好結果を受けて1290ドル割れも一時的、NY引け後も1290ドル台前半。変動値幅は7ドルに満たず今年最小、1カ月ぶりの小動き。前日、16年ぶりに金価格を上回ってこの日も1340ドル台まで大幅続伸したパラジウムの高ボラティリティを横目に小幅保ち合い状態が継続。対中関税引き下げ報道などもあり、リスクオン優勢でわずかながらもドル高の勢いも増し、団子天井からの急落リスクへの警戒感も。下方向へと動き出せば8月安値から4日につけた今年高値1300.4ドルまでの38.2%戻し(1249.5)近辺までが下値目安に。上方向へのブレイクなら1320ドル台を目指す流れとなる可能性も残されるところ。

NYプラチナ・日足チャート 2018/12/12 - 1/17NYプラチナ相場は+4.4ドル、0.54%の続伸。急騰のパラジウムに牽引されるようにわずかながらも水準を切り上げて800ドルから830ドルまでのレンジ中程へ。ただし、11月高値881.5ドルから12月安値778.6ドルまでの38.2%戻し(817.9)付近で上値を押さえられた形にもなっており、一服感も漂う状況にも。上限ブレイクできれば850ドル台まで、下限割れなら780ドル付近が意識される展開へ。

ドル円・日足チャート 2018/12/13 - 1/17ドル円は20銭弱のドル高円安となって3日続伸。東京・欧州時間は売りに押されてやや軟調な展開も108円60銭台では下げ渋り、NY時間にはフィラデルフィア連銀製造業景況指数の好結果を受けて急反発。109円近辺ではいったん上値を押さえられたものの、NY終盤には対中関税引き下げ報道を受けての米株急騰とともに一時109円40銭近辺まで一段高。今朝の東京市場でも109円台を維持して日経平均の大幅反発スタートとともに109円30銭台へと堅調推移。9日移動平均線(108.63)にサポートされ始め、目先は20日移動平均線(109.41)が抵抗線となる可能性も、米景気減速を否定する材料が続けば一段高の展開も予想され、110円台前半の上値目標を目指す流れ継続へ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/17終値とチャート

18日の国内金価格は+3円、0.06%の小幅高で4日続伸。NY金の下げ渋りに円安サポートを受けて1カ月ぶり高値圏でのジリ高推移。12月高値4857円付近での足踏み状態ともなり、ネガティブな見方をすればダブルトップをつけての反落も警戒されるところ。ただし流れは好転しており、12月高値を上抜けて9日移動平均線(4822)も21日移動平均線(4830)を上抜けできれば一段高へ。当面の上値目標4950円台に到達できれば90日移動平均線(4739)も200日移動平均線(4783)上抜けへと向かい、中期的な地合い好転へも。
週間ベースでは+49円(1.02%)の反発。

プラチナ価格は+11円、0.36%の続伸。短期二番底からの反発基調継続で8日につけた今年高値3087円突破が目先の目標に。高値更新できれば水平状態の90日移動平均線(3166)突破、3170円台から3180円までが次の上値目標となり、到達できれば中期トレンドも好転へ。
週間ベースでは-19円(0.62%)で反落。
※参考:金プラチナ国内価格1/18とチャート

2019年01月18日(金)時点の相場
国内金:4,855 円 1/18(金) ▲3(0.06%)
国内プラチナ:3,047 円 1/18(金) ▲11(0.36%)
NY金:1,292.3 ドル 1/17(木) ▼1.5(0.12%)
NYプラチナ:812.3 ドル 1/17(木) ▲4.4(0.54%)
ドル円:109.24 円 1/17(木) ▲0.18(0.17%)
→1/17(木)のその他主要マーケット指標

←ミシガン大消費者信頼感指数はトランプ政権後最低水準に 01/19(土)
→米NAHB住宅市場指数3カ月連続前年比マイナスで利上げ打ち止めへ 01/17(木)
→NY連銀製造業景況指数は2カ月連続急低下、期待指数も急低下 01/16(水)
→NY金とプラチナ、パラジウムの価格推移と逆転現象 01/15(火)

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