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米NAHB住宅市場指数3カ月連続前年比マイナスで利上げ打ち止めへ
更新日:2019年01月17日(木)
米NAHB住宅市場指数 2019年1月米1月のNAHB住宅市場指数は58となり、市場予想と12月の56を上回る好結果。低調が続いていた米住宅市場の景況感悪化が一服となり、ドル買いの勢いが強まりました。
ただし、18年5カ月ぶり高水準となった2017年12月の74からは低下基調が続き、2018年12月の56は3年7カ月ぶり低水準。この1月はわずかな反発にとどまり、下げ止まったかどうか、という状況。
構成指数も同様で、現況指数は2017年12月に18年ぶり高水準となり、2018年12月は3年7カ月ぶり低水準、この1月はわずかに小反発。向こう6カ月の販売見通しと購買見込み客足指数も数年ぶり低水準となった12月からは小反発。

この指数を前年比で見ると、11月に前年比-9ポイント、12月に-18ポイント、1月は-14ポイントと3カ月連続での大幅マイナス圏推移となっています。
12月の前年比-18ポイントは2008年2月(-19)以来、リーマンショック前以来、10年10カ月ぶりの急低下となっていました。
過去、住宅市場指数が概ね前年比プラス圏の堅調推移後、マイナス10ポイント超へと急低下となった時、2000年、2006年には利上げ打ち止めとなっていました。
さらにその数カ月後、住宅市場指数は回復基調となっても利下げフェーズに移行し、まもなくリセッション入り、というパターンが繰り返されました。

次月以降、住宅市場指数が続伸で前年比急上昇とならなければ、今年の利上げ打ち止め、もしくは利上げ小休止状態となってもおかしくはなさそうです。

NY金・日足チャート 2018/12/11 - 1/1616日のNY金相場は+5.4ドル、0.42%の反発。1290ドルをはさんでの小幅もみ合い状態からNY市場では1290ドル台半ばまで上昇。この日の変動値幅は8ドルに満たず、今年最小。NY市場ではパラジウムが40ドル超の急騰で1318ドルまで上昇したことにも若干連れ高となった様子も。なお、NY金が40ドル超の急騰となったのは2016年6月24日(+59.3ドル)、ブレグジットの時まで遡る。その英国ではメイ首相の不信任案が否決され、EU側も離脱交渉期間延長との案も浮上していったんはリスク後退。株高、ドル高の流れにも米政府機関の一部閉鎖継続や米長期金利の上値が限定的となっていることなども金の下支えに。保ち合いブレイクで1300ドル超へとパラジウムに追随できれば1320ドル台までが次の上値目標に、逆に1280ドルを維持できなくなれば1250ドル台までが調整目安にも。

NYプラチナ・日足チャート 2018/12/11 - 1/16NYプラチナ相場は+7.8ドル、0.97%の大幅高で4日ぶりの反発。下値目安800ドル前後にしっかり到達し、15日には一時的に800ドルをわずかに割り込む場面もあったものの、この大台ラインでの底堅さを確認することになり、この日はパラジウムの急騰に追随する形に。なお、プラチナが40ドル超の急騰となったのは2007年1月3日(+42.6ドル)、2年前が最後。800ドルから830ドルまでが当面の主要レンジとなり、上限突破できれば850ドル台までが次の上値目標、800ドルを割れるようだと12月安値圏780ドル付近までが次の下値目安に。

ドル円・日足チャート 2018/12/12 - 1/16ドル円は40銭弱のドル高円安となって続伸。東京時間の108円30銭台が安値となって堅調推移となり、NY時間には年初以来2週間ぶりに109円台を回復。英国の合意なき離脱懸念がいったん緩和されたこと、米株の堅調推移、米12月輸入物価指数や1月NAHB住宅市場指数などが予想を上回る結果となったことなども好感し、ドル高の流れに。年初のフラッシュ・クラッシュ後に続いた小幅保ち合いからは上方ブレイクした形となり、もう一段上値を試す可能性は若干高まった様子も。クリスマスの保ち合い圏110円台前半までが上値目標に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/16終値とチャート

17日の国内金価格は+28円、0.58%高となって3日続伸。NY金の高止まり状態に円安サポートも加わって今年最大の上げ幅となり、12月14日(4857)以来、1カ月ぶりの高値水準。レジスタンスラインとなる可能性もあった21日移動平均線(4829)を大きく上抜けて年初の保ち合いからも上方ブレイク。下げ渋った状態のまま流れも好転しつつあり、昨年6月高値4957円近辺までが当面の上値目標に。

プラチナ価格は+44円、1.47%の大幅高となり6日ぶりの反発。短期的には二番底をつけた形となり、昨年11月高値3397円から12月安値2991円までの23.6%戻し3087円が反発基調継続に向けての重要水準。ダブルボトムのネックラインにも相当するこの水準を上抜けることができれば一段高の展開が見込まれ、ダブルボトムの値幅96円分さらに上昇すると仮定した場合、上値目標は3183円。ただし流れが逆転し、今年安値更新となった場合には昨年安値2910円台を下値目安に一段安の展開にも。
※参考:金プラチナ国内価格1/17とチャート

2019年01月17日(木)時点の相場
国内金:4,852 円 1/17(木) ▲28(0.58%)
国内プラチナ:3,036 円 1/17(木) ▲44(1.47%)
NY金:1,293.8 ドル 1/16(水) ▲5.4(0.42%)
NYプラチナ:807.9 ドル 1/16(水) ▲7.8(0.97%)
ドル円:109.06 円 1/16(水) ▲0.37(0.34%)
→1/16(水)のその他主要マーケット指標

←フィラデルフィア反発でも対中関税引き下げ報道でも1290ドル 01/18(金)
→NY連銀製造業景況指数は2カ月連続急低下、期待指数も急低下 01/16(水)
→NY金とプラチナ、パラジウムの価格推移と逆転現象 01/15(火)
→米12月CPIは1年5カ月ぶり低水準へとインフレ鈍化 01/12(土)

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