金プラチナ相場情報
Let's GOLD

★金プラチナ短期相場観★

賃金上昇率は6カ月連続3%台、米労働市場の力強さ
更新日:2019年02月02日(土)
米雇用統計・平均時給と賃金上昇率 2019年1月雇用者数の伸びが市場予想の2倍近い数値となり、11カ月ぶりの大幅な伸びを示した1月の雇用統計。その他の指標も含めて米労働市場の力強さを示す結果となったようです。

賃金上昇率では、年次改定で過去データが全面修正され、2018年分の平均時給は2月以外全ての月が上方改定されたことにより、前月比では+0.1%と市場予想の+0.3%を下回って印象を悪化させはしましたが、前年比では12月分が+3.2%から+3.3%へと上方改定されるなど、トータル的には好調維持と言えそうです。
昨年8月に前年比+3%台に到達した賃金上昇率は、6カ月連続で3%台を維持しており、12月の+3.3%(3.34%)は2009年4月(3.42%)以来9年8カ月ぶりの高水準となっていました。
3カ月平均でも12月に+3.3%(3.33%)となって9年8カ月ぶり高水準となり、1月も+3.3%(3.28%)を維持しています。

失業率は4.0%となって7カ月ぶり高水準へと悪化しましたが、水準的には長期見通しの4.4%を下回る歴史的低水準を維持。停滞していた労働参加率が2カ月連続上昇で63.2%となり、2013年9月(63.2)以来、5年4カ月ぶり高水準へと改善されたことも影響しました。
なお、これに合わせてU6失業率も7.6%から8.1%へ、11カ月ぶり高水準となりましたが、これには政府機関閉鎖の影響も想定され、それでも回復の目安とされていた8.8%を大きく下回る水準を維持。

長期失業者の割合は12月の20.5%から19.3%へと低下、リーマン前の2008年7月(18.9)以来、10年半ぶり低水準となっています。
ピーク時には45%まで悪化していた長期失業者の割合は、昨年5月に19.7%まで低下した後、22%台まで反発していましたが、直近の急低下でこれを下回ったことでボトムアウト懸念を払拭する形となっています。なお、回復目安とされた19.1%にもあとわずかの水準となりました。

パウエルFRBが景気見通し下振れ懸念から利上げ打ち止めとバランスシート縮小にも柔軟対応を示唆するハト派転換を検討していた1月は、政府機関閉鎖の影響も感じさせず、依然として米労働市場は力強く推移していたことになります。

NY金・日足チャート 2018/12/27 - 2/11日のNY金相場は-3.1ドル、0.23%の小幅安となって6日ぶりの反落。米雇用統計の好結果には小幅急落の反応も、1320ドル台での乱高下状態となって下げ渋り。しかし、その後はISM製造業景況指数が予想外の好結果となり、ミシガン大消費者信頼感指数も上方改定されるなど米経済の底堅さが示されてドル高・長期金利上昇の流れに反落、それでも下値は1320ドル台を維持。短期的には前日の上値目標1330ドル台到達に伴い、調整も入りやすい地合いとなってきた状況にも高止まり状態も維持。目先、米中協議の動向などをきっかけに再度1330ドル台を試す可能性も残されるものの、調整局面が進行することになれば昨年8月安値1167.1ドルから1月高値1331.1ドルまでの23.6%戻し(1292.4)や20日移動平均線(1294.7)などが集中する1290ドル台から1300ドルの大台前後までが当面の下値目安にも。
週間ベースでは+24.0ドル(1.85%)で続伸。

NYプラチナ・日足チャート 2018/12/27 - 2/1NYプラチナ相場は+2.0ドル、0.24%の小幅高となって4日続伸。1月4日(827.2)以来、4週間ぶりの高値水準。株高局面に追随する形となったNY市場では一時835ドルまで上昇。1月7日につけた今年最高値836.5ドル更新こそならなかったものの、上値目標830ドル台に到達したことに伴う一服感もあり、NY午後にかけては820ドル台半ばへと急失速。上昇基調の20日移動平均線(813.8)にサポートされれば、再び今年高値更新再トライのチャンスをうかがう展開にも。
週間ベースでは+8.4ドル(1.03%)で続伸。

ドル円・日足チャート 2018/12/28 - 2/1ドル円は60銭超のドル高円安となって3日ぶりの反発。108円90銭台での膠着状態が続いた後、米雇用統計後には109円台へと水準を切り上げるも伸び悩み、ISM製造業景況指数の好結果を好感すると金利急騰とともに109円50銭台まで急騰。FOMCでの下げを雇用統計とISMの合わせ技で取り戻した格好ながら、米10年債利回りが2.7%台手前で伸び悩むとドル円も109円台後半では上値が重い状態にも。目先、108円台後半から109円台後半までが主要レンジとなり、米10年債利回りが1月の保ち合い水準2.7%台を回復できればドル円も109円台後半へと堅調推移継続へ、109円80銭超へと上値を伸ばすことができれば110円トライから111円台を試すような流れとなる可能性も。
週間ベースでは-0.04円(0.04%)、わずかに下げて小幅続落。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/1終値とチャート

2019年02月02日(土)時点の相場
国内金:4,941 円 2/1(金) ▲9(0.18%)
国内プラチナ:3,085 円 2/1(金) ▲15(0.49%)
NY金:1,322.1 ドル 2/1(金) ▼3.1(0.23%)
NYプラチナ:826.7 ドル 2/1(金) ▲2.0(0.24%)
ドル円:109.50 円 2/1(金) ▲0.63(0.58%)
→2/1(金)のその他主要マーケット指標

←国内金価格6日続伸以上の8割は1月から3月まで 02/04(月)
→ロシアなど中銀の大幅買い越しで2018年世界の金需要は4.5%増 02/01(金)
→FOMCは忍耐強く利上げ打ち止め・資産縮小調整で株高・金高 01/31(木)
→NY金も金ETFも7カ月超ぶりの高水準、漂い始める高値警戒感 01/30(水)

→ 最近よく読まれた記事
→ 明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想
→ PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン
→ PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン

トップページへ
金プラチナ短期相場観
金プラチナ価格予想
PIVOT指数
主要マーケット指標
地金相場週間推移
相場情報メール
年間高値安値
国債格付一覧
チャートギャラリー
相関性RANK
トレンドワード
純金積立
マーケットトピックス


★PCサイトはこちら★
★iPhone/スマホ★