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米ISM非製造業景況指数は半年ぶり、ユーロ圏は4年ぶり低水準
更新日:2019年02月06日(水)
ユーロ圏総合PMI 2019年1月米1月のISM非製造業景況指数は市場予想の57.1を下回る56.7。12月の58.0からも低下し、21年ぶり高水準となった9月の60.8をピークに4カ月連続の低下で半年ぶりの低水準となりました。製造業景況指数が2年1カ月ぶり低水準となった12月の54.3から1月は56.6へと反発したのに対し、今度はサービス業の減速基調が目立つ形となったようです。
それでも、いずれも節目の50を大きく上回る高水準での拡大基調を維持。

これに対して、ユーロ圏のサービス業PMIは12月の51.2から1月も変わらず。ほぼ4年ぶり低水準での横ばい推移となりました。
しかし、ユーロ圏は製造業PMIの減速が1月も続き、50.5と4年2カ月ぶり低水準。ドイツ(49.7)とイタリア(47.8)が節目の50割れとなったことでユーロ圏の数値も節目割れ目前の水準となりました。
この影響でユーロ圏の1月総合PMIは51.0となり、12月の51.1からもわずかに低下、5カ月連続の低下で5年半ぶりの低水準となっています。

ユーロ圏総合PMIの足を引っ張ったのはイタリアとフランス。
イタリアは48.8となり、直近4カ月で3回の悪化となり、5年余りでの最低水準。フランスは48.2となり、2カ月連続の低下で過去4年余りで最大の急低下局面を形成しています。
ドイツはサービス業の反発に支えられて総合PMIは52.1へと反発しましたが、12月の51.6は5年半ぶり低水準となっていました。

また、この日発表された12月のユーロ圏小売売上高は前月比-1.6%と低調な結果となり、特にドイツでは11年ぶりの大幅減少となったようです。
米国の景況感指数は減速しながらも高水準を維持しているのに対し、ユーロ圏では主要国の一部が節目の50割を下回り始め、ユーロ圏全体としても節目割れが警戒される水準で2019年をスタート。

米国ですら金融政策正常化に向けた方針をいったん均衡状態へと戻そうとしている状態で、ユーロ圏の金融政策正常化に向けた政策転換は、そう簡単には進みそうにもない状況となっています。

この状況がユーロの売り圧力要因の一つとして意識されやすく、消去法によるドル買い要因にもなりやすい状態が続いています。

NY金・日足チャート 2018/12/31 - 2/55日のNY金相場はわずかに-0.1ドル、0.01%の小幅安で3日続落。米株はダウもナスダックも12月3日以来2カ月ぶり高値水準を回復、欧州株もDAXが2カ月ぶり、FTSEは4カ月ぶり高値水準となるなどリスクオンの株高地合いが続くなか、ドル高の流れも続いて金は軟調な展開も1210ドル台後半での小幅揉み合い状態。NY午前にはISM非製造業景況指数が予想を下回ったことでドル高一服となったこともあり、1320ドル台を試す場面もあったもののこれを維持できず、抵抗水準となりつつある様子も。ただし、ドルインデックスは96ポイント手前、米10年債利回りは2.7%台前半で頭打ちの状態でもあり、金の下げ渋りも続く状況。この日の値幅は6ドル強にとどまり、昨年来の平均12.7ドルの半分以下。流れとしては調整色濃厚の状況ながら、トランプ米大統領の一般教書演説後も民主党との対立姿勢が続けば政府機関再閉鎖リスクへの警戒感なども徐々に高まることにも。高値更新となれば1340ドル台へと一段高の展開にも。

NYプラチナ・日足チャート 2018/12/31 - 2/5NYプラチナ相場は-2.9ドル、0.35%の続落。NY朝には一時820ドル台後半を試すも、その後は軟調推移となって午後には一時820ドル割れ。820ドル付近での保ち合い状態となってきたプラチナも1日高値835ドルでの目標水準到達に伴い、短期上昇局面一服。目先、20日移動平均線(813.4)がサポート候補となり、サポートされなければ800ドルの大台ラインが意識されることにも。切り返して830ドル台へと水準を切り上げることができれば840ドル台までの一段高も。

ドル円・日足チャート 2019/1/2 - 2/5ドル円は10銭弱のドル高円安となって3日続伸。ユーロ安基調に伴うドル高の流れにも、米10年債利回りが軟調推移となってドル円の上値は限定的に。連日で今年高値水準を更新しながらも高値では110円台が重く、ほぼ110円手前での小幅保ち合い状態となったこの日の値幅は25銭ほどにとどまり、昨年来平均69銭の3分の1強。流れとしては109円半ばの保ち合いを上方向に抜け出して111円台前半を目指す展開へと動き出したかにも見えたものの、ドル高の勢いが限定的となり、米長期金利の伸び悩みによって上値を押さえられ、日経平均が21000円の壁を破れないことも重石に。一般教書演説に失望売りで株価反落といった展開になればドル円にも下値警戒感再燃も、108円80銭台までが目先のサポートに。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/5終値とチャート

6日の国内金価格は+9円、0.18%高となり、昨年5月15日(4963)以来8カ月半ぶりの高値水準に。確率的には相応の調整進行の可能性は高く、4900円の大台前後から9日移動平均線(4919)辺りまでの調整も、との予想を裏切っての買われ過ぎ状態が継続。価格ラインから90日移動平均線までが上から昇順に並び、かつ全て上向きの強気相場状態も継続し、200日移動平均線(4783)も水平状態からわずかに上向きの兆しとなり、明日の価格が10円下落した場合でも90日移動平均線が200日移動平均線を上抜けることに。過去、90日線が200日線を上抜けたのは2012年10月までで4回あり、そのうち3回は数カ月の上昇基調が続き、価格は5100円超のピーク水準をつけていたが。

プラチナ価格は-12円、0.39%安となって4日ぶりの反落。NYプラチナが820ドル台を維持して下げ渋れば、短期上値目標3120円台までもう一伸びの展開も。一般教書演説後にはボラティリティが高まる可能性もあり、株高の反応に連れ高となれば一段高の展開も、失望売りの場合には下値トライへと流れが変わる可能性への警戒感も。3060円の節目を割れてしまうと3000円の大台付近までの下値トライ再開も。
※参考:金プラチナ国内価格2/6とチャート

2019年02月06日(水)時点の相場
国内金:4,960 円 2/6(水) ▲9(0.18%)
国内プラチナ:3,101 円 2/6(水) ▼12(0.39%)
NY金:1,319.2 ドル 2/5(火) ▼0.1(0.01%)
NYプラチナ:819.9 ドル 2/5(火) ▼2.9(0.35%)
ドル円:109.96 円 2/5(火) ▲0.09(0.08%)
→2/5(火)のその他主要マーケット指標

←一般教書演説で円高、11月貿易赤字縮小で巻き戻しも 02/07(木)
→米11月製造業受注は2年5カ月ぶりの2カ月連続マイナス 02/05(火)
→国内金価格6日続伸以上の8割は1月から3月まで 02/04(月)
→賃金上昇率は6カ月連続3%台、米労働市場の力強さ 02/02(土)

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