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米10年債利回り低迷がサポートする2019年利上げ打ち止め予想
更新日:2019年02月12日(火)
CMEフェドウォッチ2019年予想と米10年債利回り 2019年2月11日2月11日時点でCMEフェドウォッチのFF金利年内据え置き予想は85%。2月4日には過去最大となる91%まで上昇し、最近では80%前後の水準での推移が続きます。
利上げ1回の確率は11月末の38%台が最高水準となり、急低下した今年は1月半ばの27%台が最高。最近では何度も0%まで低下し、10%以下の水準がメインとなってきました。
利下げ1回の確率は1月3日に36%まで跳ね上がり、FOMC直後の1月31日には19%、2月8日には22%まで上昇。

市場コンセンサスとなってきた年内据え置き予想確率の推移は、米10年債利回りの推移と逆相関の関係となっています。(※チャート上は逆メモリにつき連動状態)
1月3日に米10年債利回りが1年ぶり低水準となる2.55%台まで急落した時、据え置き予想確率も70%台から50%まで急落しましたが、これは利下げ予想の急騰によるものでした。
米10年債利回りが2.7%前後へと水準を切り下げた今年、短期的には何度か利下げ予想上昇により据え置き予想と同一方向への動き(チャート上は逆行)となりましたが、据え置き+利下げ1回の合計で見ると、綺麗な逆相関(チャート上は連動)状態を示します。

足下では、据え置き+利下げ1回の合計値は100%付近での推移が続きます。
2月に入ってからの市場コンセンサスとしては、「今年いっぱいは利上げ打ち止め、変更があるとすれば利下げ」という状態となってきました。

米10年債利回り低迷がこの市場コンセンサスをサポートし、調整局面入りのNY金をも下支えする状態となっています。

NY金・日足チャート 2019/1/7 - 2/1111日のNY金相場は-6.6ドル、0.5%の反落。欧州景気減速懸念から売りが続くユーロドルはこの日まで6日続落となって昨年11月以来3カ月ぶり安値で節目の1.13ドル割れ、英GDPの下振れなどもあってポンドも対ドルで売られ、欧州通貨安主導によるドル高の流れでドルインデックスは8日続伸で2カ月ぶりの高水準に。欧州時間以降にやや下げ幅を拡大すると、NY朝には1310ドル割れ。ただし7日安値1306ドル付近では下げ渋り、NY引け後には1310ドルをはさんでの揉み合い推移。短期的な流れとしては調整局面がもう一段進行してもおかしくはない状況も、1300ドルの大台ラインがやや強めのサポートとして意識されやすく、米政府機関の再閉鎖への警戒感も高まりつつあることなども下げ渋り要因に。

NYプラチナ・日足チャート 2019/1/7 - 2/11NYプラチナ相場は-15.9ドル、1.98%の大幅反落。欧州通貨安の流れとともに軟調推移の展開も、下方向への重要な節目水準790ドル付近では下げ渋る状態にも、しかしNY午後には売り圧力に押されて780ドル台へ。12月14日(785.3)以来2カ月ぶりの安値水準となり、830ドル台の高値でダブルトップを形成してのネックライン割れ。下値模索の展開が進行しやすい状態となり、当面の下値目安は昨年安値圏760ドル台まで。
金との価格差も過去最大となった7日の516.9ドルを更新、525.3ドルに。

ドル円・日足チャート 2019/1/8 - 2/11ドル円は60銭超のドル高円安で3日ぶりの反発となって今年高値を更新、12月27日(110.94)以来1カ月半ぶりの高値水準に。東京市場休場にもドル高優勢の流れとなってジリ高推移、110円ラインではまたも上値を押さえられて保ち合い状態となったものの、欧州時間には欧州通貨安の流れがドル高を支援、節目を突破して110円20銭台へと急騰するとNY時間には110円40銭台まで上昇。今週前半はやや材料不足の感もあるものの、だからこそ鬼が出る前に上値トライへと動き出したという面も。目先111円手前辺りまでを上値目標に一段高の展開も。下方向には109円70銭台までがサポートとなり、これを割り込んだ場合には108円台半ば辺りまでが下値目安にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/11終値とチャート

12日の国内金価格は+18円、0.36%の続伸。上昇基調の9日移動平均線(4941)にサポートされ、200日までの移動平均線が上から昇順に並ぶ強気のパーフェクトオーダーを維持。ただし、価格が上昇し続けなければ水平状態の200日移動平均線(4783)はゆるやかな下落基調へと移行見込み。短期的には強気継続も中期的には強気転換しきれていない状態。目先は4960円の今年高値更新なら5000円の大台トライへ、高値保ち合い下限4930円を割り込むようだと4870円近辺までを目安に調整局面入りへ。

プラチナ価格は-31円、1.03%の大幅安となって4日続落。今年安値となった1月23日(2982)以来、3週間ぶりの安値水準となって下値目安3000円の大台ライン前後にしっかり到達。この2980円台から2990円台の水準は昨年12月以降何度も下値を支えられた水準でもあり、一服感も。しかし、4度目となる今回も下支えされるかどうかは一段安への警戒感が強まるNYプラチナの動向次第。
金との価格差は8日の1910円から急拡大、1959円へと過去最大を更新。
※参考:金プラチナ国内価格2/12とチャート

2019年02月12日(火)時点の相場
国内金:4,952 円 2/12(火) ▲18(0.36%)
国内プラチナ:2,993 円 2/12(火) ▼31(1.03%)
NY金:1,311.9 ドル 2/11(月) ▼6.6(0.50%)
NYプラチナ:786.6 ドル 2/11(月) ▼15.9(1.98%)
ドル円:110.36 円 2/11(月) ▲0.62(0.56%)
→2/11(月)のその他主要マーケット指標

←求人件数は過去最高、転職者賃金も急加速 02/13(水)
→フランスとの関係悪化でイタリア景気も悪化に拍車 02/09(土)
→漂い始める新規失業保険申請件数の底打ち警戒感 02/08(金)
→一般教書演説で円高、11月貿易赤字縮小で巻き戻しも 02/07(木)

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