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米12月貿易赤字は10年2カ月、2018年は10年ぶりの大幅赤字
更新日:2019年03月07日(木)
米貿易収支 2018年12月米商務省が発表した貿易収支では、2018年の年間では6210億3600万ドルの赤字。赤字幅としては2017年から12.45%拡大し、2008年(7087億2600万ドル)以来、10年ぶりの赤字幅。そして、過去最大となった2006年(7617億1600万ドル)、2005年、2008年、2007年に次いで史上5番目の大幅赤字。
輸出入ともに年間ベースでは過去最高を更新し、前年比では輸出が6.33%、輸入が7.50%の増加。

月間ベースでは、12月は597億6900万ドルの赤字となり、11月からは18.8%の赤字幅拡大、2008年10月(-601.9億ドル)以来、10年2カ月ぶりの大幅赤字となっています。
輸入は2648億8500万ドルで前月比+2.1%となり、過去最大となった10月以来2カ月ぶり、過去3番目の高水準。
これに対して輸出は2051億1600万ドル。前月比-1.9%となって3カ月連続の減少で2月以来、10カ月ぶりの低水準。

リーマンショック前の2005年から2008年までの4年間は好景気で輸出入ともに急拡大、内需の好調とドル高の影響もあり、輸入額の伸びが輸出を上回り、赤字幅が600億ドルを超える時期が続きました。

現状、赤字幅はそれ以来の水準まで拡大し、輸出入額はいずれも当時を上回り、増加ペースは輸入が輸出を上回る状態とドル高地合いも10年前と同様で、足下では輸出は頭打ちの状態にもなってきました。

12月の対中国の貿易赤字幅は3カ月連続で縮小し、半年ぶりの水準まで戻してきました。
対中貿易交渉進展の成果が見られ始めてきたかどうかの判断はまだ難しいところですが、全体的には貿易赤字の拡大傾向は続き、そのペースも加速基調ともなっており、トランプ政権の通商政策の効果はなかなか確認できない状況が続きます。

NY金・日足チャート 2019/1/30 - 3/66日のNY金相場は+2.9ドル、0.23%の小幅高となって8日ぶりの反発。株高一服にドル高一服と米10年債利回り低下の流れで若干の買い戻しも、下げ一服という状態に。前日NY引け後に1280ドル後半へと反発していたNY金は一時的に1290ドルを超える場面もあったものの、この水準では上値もまだ重く、NY市場にかけても1280ドル台後半での小幅保ち合い推移の展開に。ECB理事会や週末の雇用統計を控えて様子見ムードもあり、方向感は喪失気味。ECB理事会とドラギ総裁会見ではハト派傾斜も予想され、ユーロ安ドル高の流れが強まる展開となれば、引き続き下押し圧力にも。1280ドル台がサポート水準となって下げ渋る状態を維持できるかどうか。維持できれば1300ドル前後までの反発も、維持できなくなれば1260ドル前後も視野に。

NYプラチナ・日足チャート 2019/1/30 - 3/6NYプラチナ相場は-9.9ドル、1.18%大幅安となって4日続落。急落後の十字線は反発へのサインとはならず、ジリジリと値を下げて一段安、2週間ぶり安値水準となり、12月安値からの上昇分の半値戻し(829.3)を達成。過去の抵抗水準となっていた830ドルラインを2月末に突破して急騰した値幅を全て消し込む形にもなり、今度はこの820ドル台から830ドルの水準がサポートとして作用するかどうか。ここを割り込むようだと800ドルの大台ライン付近までが次の下値目安に。

ドル円・日足チャート 2019/1/31 - 3/6ドル円は10銭ほどのドル安円高となって小幅反落。米12月貿易収支での赤字幅拡大を受けて金利低下、株安とドル安円高の流れが強まると、この日の安値111円60銭台まで下落。上値は111円90銭台までにとどまり、この日の値幅はわずか30銭ほどにとどまる小動き。今朝の東京市場では日経平均の3日続落スタートを受けて111円50銭台まで下げる場面もあったものの、60銭台へと下げ渋る底堅さも。ユーロドルが1.13ドル付近で下げ渋り、ドルインデックスが97ポイント手前で上げ渋る膠着状態が続き、ドル円も111円台後半での横ばい推移が継続。ECB理事会後にユーロ安ドル高基調が強まる展開となれば112円半ば程度までの上昇余地も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/6終値とチャート

7日の国内金価格は-13円、0.26%の反落。今年安値1月7日の4797円から今年高値2月21日の5091円までの50%戻し(4944)手前で下げ渋る状態も、戻りも限定的となって4950円から4970円までの小幅保ち合いを形成。4970円台へと上抜けできれば反発局面形成へと向かいやすく、5020円台までが次の上値目標にも。4950円を割れると61.8%戻し(4909)から4900円の大台ライン辺りまでが下値目安にも。

プラチナ価格は-40円、1.24%の大幅反落。1月安値から3月高値までの38.2%戻し(3196)はサポートとならず、2週間ぶり安値水準に。50%戻し(3156)と90日移動平均線(3155)までが次のサポート候補。NYプラチナが一段安となった場合には61.8%戻し(3115)と2月初旬高値3113円近辺がサポート候補にも。
※参考:金プラチナ国内価格3/7とチャート

2019年03月07日(木)時点の相場
国内金:4,952 円 3/7(木) ▼13(0.26%)
国内プラチナ:3,175 円 3/7(木) ▼40(1.24%)
NY金:1,287.6 ドル 3/6(水) ▲2.9(0.23%)
NYプラチナ:828.1 ドル 3/6(水) ▼9.9(1.18%)
ドル円:111.75 円 3/6(水) ▼0.11(0.10%)
→3/6(水)のその他主要マーケット指標

←ECBは年内利上げ断念、ユーロ圏から世界景気減速懸念へ 03/08(金)
→ユーロ圏総合PMIは2月にスペインを除いて回復の兆しも 03/06(水)
→金産出大国は中豪露、金輸出大国は豪州、金輸入大国は印中 03/05(火)
→トランプ牽制にもドル高、国内金価格は2週間ぶり5000円割れ 03/04(月)

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