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ユーロ圏総合PMIは2月にスペインを除いて回復の兆しも
更新日:2019年03月06日(水)
ユーロ圏総合PMI 2019年2月米2月のISM非製造業景況指数は市場予想の57.3を大きく上回る59.7。半年ぶり低水準となった1月の56.7からも急反発し、3カ月ぶりの高水準へと持ち直し。先行して発表された製造業景況指数の2月は予想を下回り、2年3カ月ぶり低水準となる54.2へと低下していたのとは対照的な結果に。
なお、1月とは逆の展開でもあり、サービス業は高水準を維持していた状態から1月に低下も一時的にとどまって2月には再び高水準へと戻した状態。製造業は昨年秋以降にピーク水準から低下傾向となり、減速基調が強まり始めていた1月に反発もこれも一時的となって、2月には再び減速軌道へと戻り始めた状態に。

製造業の減速基調を好調なサービス業がカバーする状況はユーロ圏も同様ですが、こちらはカバーし切れていない様子もうかがえます。

IHSマークイットが発表した2月のPMIでは、ユーロ圏製造業PMIが5年8月カ月ぶり低水準となって好不況の節目50を割れて49.3となったのに対し、サービス業PMIは52.8へと3カ月ぶりの水準へと反発。総合PMIとしても5カ月続落で5年半ぶり低水準となる51となった1月から、2月は51.9と3カ月ぶりの水準へと反発。
製造業はまだ下げ止まらず、縮小状態へと落ち込んでははいますが、比較的好調なサービス業にカバーされ、ユーロ圏経済の減速基調は底打ち、反発への可能性も示す結果にもなっています。

しかし、GDP世界4位でユーロ圏最大のドイツは製造業PMIが2カ月連続の節目50割れとなって6年2カ月ぶりの低水準、GDPでユーロ圏3位のイタリアの製造業PMIは5カ月連続の節目50割れとなって5年9カ月ぶり低水準と減速基調は止まらず。
2018年第4四半期のGDP伸び率ではリセッション入りをギリギリ回避したドイツの総合PMIは5年半ぶり低水準となった12月の51.6から2カ月連続の小幅上昇で2月は52.8となっていますが、リセッション入りしたイタリアの総合PMIは12月の50.0を除いて節目50割れでの推移が続きます。
また、ユーロ圏GDP規模2位のフランスの総合PMIは、黄色いベスト運動がピークとなった12月に節目割れへと急落、1月には底打ちして反発傾向への可能性を示してはいます。

総合PMIでユーロ圏上位に位置するのはスペインとアイルランド。
ユーロ圏4位のスペインのGDPはドイツの3分の1。アイルランドのGDPはユーロ圏4位のスペインの5分の1。ドイツの14分の1ほどに過ぎません。
IHSマークイットはコメントで、「サービス業は相対的に底堅いものの新規受注は依然低迷しており懸念要因」であることを指摘し、「今後数カ月で大幅な改善は期待できない」との見方も示しています。

NY金・日足チャート 2019/1/29 - 3/55日のNY金相場は-2.8ドル、0.22%の小幅安となって7日続落。1月24日(1279.8)以来の安値水準で1月安値圏にほぼ到達。7日続落となるは2017年3月10日まで(9日続落)以来、2年ぶり。対ユーロでのドル高の流れが続き、1290ドルが抵抗水準となって上値を押さえられる形て1280ドル台半ばでの小幅保ち合い推移の展開に。NY朝には米2月ISM非製造業景況指数が市場予想を上回る好結果となったことをきっかけに1282ドルまで小幅に急落。しかし、この日はこれでいったん材料出尽くしとなってドル高と米長期金利上昇の流れも巻き戻し。ドルインデックスは今年高値97ポイント手前で反落、米10年債利回りも今年高値圏2.7%台後半で頭打ちとなり、NY引け後に金は1280ドル台後半へと反発。昨年8月安値から2月高値までの38.2%戻し(1280)をほぼ達成しての下げ渋り状態にも。週後半にかけては米雇用関連指標の結果次第で上下に振られる展開にも。1290ドルが抵抗水準とならなければ1300ドル前後までは戻りの目安となりやすく、下振れの際には50%戻し(1258.5)が意識されるような展開にも。

NYプラチナ・日足チャート 2019/1/29 - 3/5NYプラチナ相場は-0.9ドル、0.11%の小幅安で3日続落。前日までの大幅続落で下げ一服となり、830ドル台後半での小幅保ち合い推移の展開に。この日の変動値幅は8ドルほどにとどまり、年間平均14ドルを大きく下回って今年4番目の小動き。目先、200日移動平均線(831.6)がサポート候補にもなり、急落後の十字線が反発を示唆する足型にも。

ドル円・日足チャート 2019/1/30 - 3/5ドル円は10銭強のドル高円安となって小幅に反発。堅調な流れが続きながらも、この日も112円ラインに上値を押さえられる展開に。米2月ISM非製造業景況指数の好結果には急騰の反応で112円10銭台まで上昇。12月20日(112.60)以来、2カ月半ぶりの高値を維持することはできず、米長期金利反落の流れにも連れて112円割れ。今朝の東京市場では振り出しに戻って111円80銭台での保ち合い推移からやり直し。週末の米雇用統計待ちの様相にもなりつつあり、小幅保ち合い推移が続けば結果への反応後の変動値幅拡大も。目先は112円台半ばまでの上振れ余地、下方向には111円台前半までの下振れ余地も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/5終値とチャート

6日の国内金価格は+14円、0.28%高となって3日ぶりの反発。今年安値となった1月7日の4797円から今年高値2月21日の5091円までの50%戻し(4944)の少し手前で切り返し、4950円が目先のサポート水準となる可能性も。保ち合い形成の場合には38.2%戻し(4979)付近、4980円近辺が上値目安にも、反発基調が若干強まるようなら23.6%戻し(5022)付近が次の目安にも。下方向に4950円のサポートを割れた場合には61.8%戻し(4909)付近、4900円の大台ラインが意識される展開にも。

プラチナ価格は+6円、0.19%の小幅高で3日ぶりの反発。今年最大の下落幅を記録直後の一服状態。1月安値から3月高値までの38.2%戻し(3196)がサポートとなる可能性を残していったん下げ止まり。引き続き不安定な状態への警戒感は残り、半値戻し(3156)と90日移動平均線(3155)辺りまでが目先の下値警戒水準にも。反発基調が強まれば23.6%戻し(3247)近辺、3250円付近までが上値目安にも。
※参考:金プラチナ国内価格3/6とチャート

2019年03月06日(水)時点の相場
国内金:4,965 円 3/6(水) ▲14(0.28%)
国内プラチナ:3,215 円 3/6(水) ▲6(0.19%)
NY金:1,284.7 ドル 3/5(火) ▼2.8(0.22%)
NYプラチナ:838.0 ドル 3/5(火) ▼0.9(0.11%)
ドル円:111.86 円 3/5(火) ▲0.12(0.11%)
→3/5(火)のその他主要マーケット指標

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