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★金プラチナ短期相場観★

実質実効為替レートが示すドル高円安と金の収束状態
更新日:2019年03月19日(火)
実質実効為替レートとNY金 2019年1月BIS(国際決済銀行)が公表している実質実効為替レート(=世界の主要61カ国を対象に算出した名目実効為替レートを物価調整)では、2019年1月の米ドルは117.61(月間平均、2010年平均を100とした指数)。2018年11月には119.79まで上昇し、2003年4月(121.23)以来15年7カ月ぶり高水準となっていました。
歴史的ドル高水準となった後、現状は調整局面入り。1月時点での10年移動平均は104.92、米ドルの10年移動平均乖離率は+12.1%。

これに対して日本円の実質実効為替レートは1月時点で77.53。過去最安値となった2015年6月には67.88まで円安が進行。2016年8月には84.4まで円高となりましたが、その後は再び円安傾向となり、直近ではわずかに円高修正の兆し。10年移動平均乖離率は1月時点で-9.2%。2年2カ月ぶりにマイナス1桁台に縮小しましたが、依然として10年間の平均よりも10%近い円安が続いています。
今後、始まることになる日米貿易協定では必ず指摘され、円安牽制材料となるものと思われますが、現状でもドル安円高が進行しやすい状況にあるとも言えます。

なお、ユーロの10年移動平均乖離率は-1.8%。金価格の10年移動平均は1月時点で1309ドル。1月の月間平均価格は1292.8ドルで乖離率は-1.3%。
金価格はユーロの実質実効為替レートと同様に、10年スパンで見ても落ち着きやすい水準に来ているようです。

ただし、ドル高地合いは修正方向へと向いやすい状況であるのに対し、金価格は10年移動平均をはさんでの上下動が続いており、目先は10年移動平均線を超えて一定程度の上振れへと向かいやすい状況にもありそうです。

NY金・日足チャート 2019/2/11 - 3/1818日のNY金相場は-1.4ドル、0.11%の小反落。週明け時間外には1300ドル割れも下値は1298ドルまでと限定的に、欧州時間にはユーロ高ドル安の流れにも連れて1300ドル台を回復するとNY朝には先週末高値水準1306ドルまで上昇。しかし、ユーロ安ドル高への巻き戻しと株高の流れにも連れて1300ドル付近まで反落の展開。FOMC前の様子見状態ともなり、この日の値幅は9ドル弱の小動きに。先週半ば以降20日移動平均線(1309.6)に上値を押さえられ、下値も1290ドル台では底堅さも見られ、小幅保ち合い状態が継続。FOMC後に保ち合いブレイクとなれば今年高値圏再トライか、今年安値更新で1250ドル台辺りまでの大幅調整の流れにも。

NYプラチナ・日足チャート 2019/2/11 - 3/18NYプラチナ相場は+2.2ドル、0.26%の小幅続伸。時間外には先週末安値をわずかに下回る823ドルまで下げて反発へ、NY朝には840ドル付近まで20ドル弱の大幅反発。しかし、金と同様に20日移動平均線(838.7)が抵抗線となって上値を押さえられると830ドル台での保ち合い推移。日々の保ち合い値幅は縮小傾向となって三角保ち合いを形成、一定の変動局面形成への準備状態でブレイク待ち。ブレイクすると今年高値更新トライか、安値更新トライの流れへ。

ドル円・日足チャート 2019/2/12 - 3/18ドル円はわずかにドル安円高となって小幅続落。FOMCを控えた週明けは東京・欧州時間にかけても111円50銭をはさんでの小幅揉み合いの膠着状態、NY時間にはドル売り円買い圧力が強まって111円30銭まで20銭ほど急落する場面も。ただし2月以降のサポートラインとなっている20日移動平均線(111.26)に支えられて下げ渋り。111円40銭台を回復した今朝の東京市場では日経平均の反落スタートとともに111円20銭台まで下落も、日経平均の下げ幅縮小とともに反発の動きに。111円手前では底堅さも見られるものの、111円を割れると下押し圧力が一段と強まる可能性もあり、110円前後までが下値目安にも。

19日の国内金価格は+10円、0.2%の続伸。3営業日ぶりの5000円台回復で下値を切り上げる形となって保ち合い値幅を縮小。4980円が下方向への節目となり、これを下回った場合には2月初旬の下押し水準4930円前後までが下値目安に。5010円台の上限を突破できれば2月末の戻り高値水準5060円近辺までが上値目標に。

プラチナ価格は+33円、1.04%の大幅続伸。保ち合い上限3220円台に迫る水準となり、いったんは上値を押さえられやすい状況にも。突破できれば3300円ラインが上値目標に。切り上げた保ち合い下限3170円を下回るようだと3100円を割れて3080円辺りまでが下値目安にも。

2019年03月19日(火)時点の相場
国内金:5,003 円 3/19(火) ▲10(0.20%)
国内プラチナ:3,212 円 3/19(火) ▲33(1.04%)
NY金:1,301.5 ドル 3/18(月) ▼1.4(0.11%)
NYプラチナ:834.0 ドル 3/18(月) ▲2.2(0.26%)
ドル円:111.43 円 3/18(月) ▼0.04(0.04%)
→3/18(月)のその他主要マーケット指標

←ZEWドイツ景況感、現況は下げ止まらず、も期待は下げ止まり 03/20(水)
→国内金価格3月は6年連続下落回避をかけてFOMCへ 03/18(月)
→NY連銀景況感と鉱工業生産も下振れ、米10年債利回り急低下 03/16(土)
→米輸入物価指数が示す長期インフレ停滞と短期減速局面入り 03/15(金)

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