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4月ユーロ圏景況感指数は10カ月続落で2年7カ月ぶり低水準
更新日:2019年04月30日(火)
ユーロ圏・景況感指数 2019年4月欧州委員会が発表した4月のユーロ圏景況感指数は104.0。市場予想の105.0を下回り、3月の105.6からは1.6ポイントの低下。依然として長期平均100を上回る水準を維持してはいるものの、10カ月連続の低下で2016年9月(103.8)以来、2年7カ月ぶりの低水準。2018年1月から減速基調となった流れは2019年第2四半期に入っても止まりません。

ユーロ圏主要国のなかで、3月から上昇したのはオランダのみで+0.4ポイント。フランスとイタリアはいずれも-1.0ポイント、イタリアは10カ月連続の低下で2015年2月(98.9)以来4年2カ月ぶり低水準となり、長期平均100に到達。
スペインは前月比-2.6ポイントの104.1となり、2年8カ月ぶり低水準。ドイツは-1.5ポイントで105.1、5カ月連続の低下で2年11カ月ぶり低水準。

業種別ではサービス業が3月から横ばい推移となった以外は低調。建設業は-0.8ポイントで2カ月ぶり低水準、小売は-1.4ポイントで2カ月ぶり低水準。
製造業は-2.5ポイントで5カ月連続の低下、2014年9月以来、4年7カ月ぶりの低水準。
なお、景況感指数の構成指数には含まれないものの、金融サービスの信頼感は-7.7ポイントと大幅に低下。

ドイツとイタリアの減速基調は止まらず、フランスとスペインも反発し切れず、製造業の低迷は続き、サービス業を除く他業種もパッとしない状態に陥っているようです。
通貨ユーロの反発も限定的となりやすい状況となり、ドルの高止まりをサポートしています。

NY金・日足チャート 2019/3/25 - 4/2929日のNY金相場は-7.3ドル、0.57%安となって4日ぶりの反落。先週半ばからの反発基調は週末に1290ドルまで上昇したところで失速、週明けもその流れを継いで1290ドル割れから1280ドルまで軟調推移。NY朝には米3月PCE物価指数が予想を下回り、インフレ鈍化継続を受けての急反発も一時的。逆に個人消費支出が前月比+0.9%と9年7カ月ぶりの大幅増となったことを好感した米10年債利回りが急騰し、上値を押さえられる展開に。結果的に下げ止まりきれない20日移動平均線(1289.5)に上値を押さえられる形となって1270ドルまでのレンジ内半ばへと押し戻された格好。20ドルのレンジ内での保ち合い推移をベースにFOMCや重要指標をきっかけに一段安か再反発か。下方ブレイクなら12月末安値圏1250ドル台まで、上方ブレイクなら4月高値圏1310ドル台までが目安に。

NYプラチナ・日足チャート 2019/3/25 - 4/29NYプラチナは-2.3ドル、0.25%の小幅安で3日ぶりの反落。NY朝には金の軟調推移にも連れる形で一時890ドル付近まで下落も、右肩上がりの20日移動平均線(893.0)にサポートされる形となって午後にかけては900ドルの大台を回復。下方向への行って来いとなって高値圏での小幅保ち合いを維持。下方向へ抜け出すようなら3月末安値840ドル近辺までが下値目安に、上方向なら昨年4月高値圏940ドル台までが次の上値目標に。

ドル円・日足チャート 2019/3/26 - 4/29ドル円は小幅にドル高円安。欧州時間にはユーロ圏景況感指数悪化を受けたユーロ安ドル高の影響で小幅にドル高へ、NY時間にはPCEインフレ鈍化に小幅急反落も米10年債利回り急上昇に支えられての円安で一時111円90銭近辺まで上昇。しかし、ユーロの買い戻しに伴うドル安の流れが強まるとドル円も111円60銭台まで押し戻される展開に。結果的に上方向への行って来いで上ヒゲを残し、20日移動平均線(111.69)が抵抗線となる状態が継続。そのいっぽうで下値は水平状態の200日移動平均線(111.51)に支えられる状態。200日線を割れると111円前後までが次のサポートに、20日線を超えると112円前後までが次の上値レジスタンス。
今朝の東京時間には中国の国家統計局、財新が発表した4月製造業PMIがともに予想を下回ったことを受けて111円60銭台から50銭台まで10銭ほど急落。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場4/29終値とチャート

2019年04月30日(火)時点の相場
国内金:4,909 円 4/26(金) ▼20(0.41%)
国内プラチナ:3,406 円 4/26(金) ▼12(0.35%)
NY金:1,281.5 ドル 4/29(月) ▼7.3(0.57%)
NYプラチナ:901.3 ドル 4/29(月) ▼2.3(0.25%)
ドル円:111.66 円 4/29(月) ▲0.07(0.06%)
→4/29(月)のその他主要マーケット指標

←シカゴPMI急低下、ドル安の流れでFOMC待ちへ 05/01(水)
→米1-3月期GDP上振れにもインフレ鈍化でドル高からドル安へ 04/27(土)
→米10年債利回り低下とともに年内利下げ予想も再上昇中 04/26(金)
→製造業低迷止まらず、IFOドイツ企業景況感は4月に再び低下 04/25(木)

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