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世界の金需要-2019年第1四半期
更新日:2019年05月03日(金)
世界の金需要 四半期推移 2019年第1四半期ワールド・ゴールド・カウンシルのレポートによると、2019年第1四半期の世界の金需要は1053.3トン。前期比では4四半期ぶりの減少となり、-241.4トン(-18.6%)。ただし前年同期比では4四半期連続の増加で+69.1トン(+7.0%)。
<目的別需要>
・宝飾品:530.3トン※3四半期ぶり低水準、前期比-116.9トン(-18.1%)、前年比+3.0トン(0.6%)
・産業用:79.3トン※1年ぶり低水準、前期比-5.0トン(-5.9%)、前年比-2.5トン(-3.0%)
・投資:298.1トン※2四半期ぶり低水準、前期比-99.5トン(-25%)、前年比+9.7トン(3.4%)
・中央銀行:145.5トン※1年ぶり低水準、前期比-20.1トン(-12.2%)、前年比+58.8トン(67.9%)※5四半期連続プラス

2010年以降、買い越しが続き、2018年には通年で過去最大となった中央銀行需要、第1四半期の買い越し量上位は以下のとおり。
1)ロシア:+55.27トン
2)トルコ:+40.07トン
3)中国:+32.97トン
4)カザフスタン:+11.23トン
5)インド:+10.26トン
6)カタール:+9.39トン
7)ウズベキスタン:+6.22トン
8)コロンビア:+6.08トン
9)エクアドル:+5.16トン

世界の金投資需要と金価格推移 2019年第1四半期投資需要の内訳としては、
・現物:257.8トン※3四半期ぶり低水準、前期比-26.9トン(-9.4%)※2四半期連続減、前年比-3.6トン(-1.4%)※3四半期ぶり減 
・ETF関連:+40.3トン※2四半期連続買い越し、直近7四半期では2番めの高水準、前期比-72.6トン(-64.3%)、前年比+13.2トン(48.8%)※2四半期連続プラス

近年、ETFが売り越しから買い越しへと転換後、数四半期で価格水準がピークを迎える傾向があります。

世界の金消費需要上位10カ国 2019年第1四半期宝飾品需要とバー、コイン等の現物投資需要を合わせた金消費需要としては、中国とインドの2カ国合計シェアは世界の52.57%。
上位10カ国は以下のとおり。
1)中国:255.26 ※2四半期ぶり高水準
2)インド:159.03 ※4四半期ぶり低水準
3)米国:31.64 ※4四半期ぶり低水準
4)ドイツ:25.86 ※3四半期ぶり低水準
5)トルコ:25.26 ※6四半期ぶり高水準
6)タイ:24.61 ※3年ぶり高水準
7)イラン:20.78 ※4四半期ぶり低水準
8)ベトナム:18.73 ※4年ぶり高水準
9)インドネシア:15.43 ※2四半期ぶり低水準
10)香港:12.97 ※3四半期ぶり低水準
上位3カ国は近年ほぼ不動。4位以下はドイツと中東勢が競合、東南アジア勢がこれに続く構図とっています。
なお、日本は-2.77トン、主要31カ国のなかで唯一売り越し。

NY金・日足チャート 2019/3/28 - 5/22日のNY金相場は-12.2ドル、0.95%の大幅続落で昨年12月24日(1271.8)以来、4カ月ぶりの安値水準。年内利下げ観測が後退したFOMC後の流れがゆるやかに続き、ドル高と金利上昇に伴い1270ドル台後半から前半へと軟調推移。NY市場では一時1270ドルを割り込む場面もあったものの、目先のサポート水準でもある1270ドル近辺では底堅さも。雇用統計がそこそこの好結果となってドル高の流れとなった場合にはサポート割れも想定され、一段安の展開で下値目安は1250ドル台まで。

NYプラチナ・日足チャート 2019/3/28 - 5/2NYプラチナは-23.2ドル、2.64%の大幅安で4日続落。3月4日(-24.8ドル、2.87%)以来、2カ月ぶりで今年2番めの大幅下落となり、4月2日(852.5)以来、1カ月ぶりの安値水準。高値圏での三角保ち合い下方ブレイク後の流れがFOMCを経て加速した形となり、東京時間に870ドルを割れるとNY朝には860ドル割れ、850ドル前半まで水準を切り下げて落ち着いた状態に。雇用統計後に金が軟調推移となれば追随する展開となって下値目安840ドル近辺までの一段安も。

ドル円・日足チャート 2019/3/29 - 5/2ドル円は10銭余りのドル高円安となって3日ぶりの小反発。FOMC後のドル高円安の流れは東京時間午前まで、水準としては20日移動平均線(111.70)に上値を押さえられ、直近2日間の高値111円60銭台までで失速。NY時間には長期金利上昇とともに対ユーロなどではドル高の流れにも、株安の流れとともに円高圧力も加わり、ドル円は111円50銭をはさんでの揉み合い状態に。水平状態の200日移動平均線(111.51)が抵抗線にもなり、雇用統計待ちへ。好結果に200日線超えとなれば112円前後までは上値を伸ばしやすく、期待はずれの結果なら111円前後までは下げやすい状況か。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場5/2終値とチャート

2019年05月03日(金)時点の相場
国内金:4,909 円 4/26(金) ▼20(0.41%)
国内プラチナ:3,406 円 4/26(金) ▼12(0.35%)
NY金:1,272.0 ドル 5/2(木) ▼12.2(0.95%)
NYプラチナ:854.2 ドル 5/2(木) ▼23.2(2.64%)
ドル円:111.50 円 5/2(木) ▲0.14(0.13%)
→5/2(木)のその他主要マーケット指標

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→シカゴPMI急低下、ドル安の流れでFOMC待ちへ 05/01(水)
→4月ユーロ圏景況感指数は10カ月続落で2年7カ月ぶり低水準 04/30(火)

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