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ユーロ圏製造業PMI、ドイツは3カ月連続で圧倒的、最下位
更新日:2019年06月04日(火)
ユーロ圏製造業PMI 2019年5月5月のユーロ圏製造業PMIは速報値から変わらず47.7。
5年11カ月ぶり低水準となった3月の47.5から4月には47.9へと小幅上昇も5月は再び低下、4カ月連続の節目50割れでの低迷が続きます。

<ユーロ圏製造業PMIランキング-5月>
1位:ギリシャ:54.5:3カ月ぶり低水準、18年10カ月ぶり高水準となった4月の56.6から反落。
2位:オランダ:52.2:2カ月ぶり高水準、2年10カ月ぶり低水準となった4月の52.0から小反発。
3位:フランス:50.6:3カ月ぶり高水準、3月の49.7から2カ月連続小幅上昇。
4位:スペイン:50.2:5年3カ月ぶり低水準となった2月(49.9)以来、3カ月ぶり低水準。
5位:イタリア:49.5:8カ月ぶり高水準、8カ月連続50割れ、5年10カ月ぶり低水準となった2月の47.4からは反発基調。
6位:オーストリア:47.8:6カ月続落、4年2カ月ぶり低水準。
7位:ドイツ:44.3:2カ月ぶり低水準、5カ月連続50割れ、6年8カ月ぶり低水準となった3月の44.1付近で低迷。

4カ月連続でギリシャが1位という状況に対して、ドイツは3カ月連続の最下位。しかも、PMIの数値レベルでは他国を引き離して圧倒的弱さを示す水準。
ユーロ圏の数値を下回るのは2カ月連続でドイツのみ、という状態にもなっています。

ユーロ圏内だけでなく、世界の他地域と比較しても、ドイツの弱さは際立ちます。
5月には英国、ロシア、日本なども節目の50割れとなっていますが、いずれも49ポイント台にはとどまっています。
それ以下となった主要国のなかでは、7カ月連続50割れのポーランドの48.8を下回り、14カ月連続50割れとなっているトルコの45.3をも下回る低水準。

貿易戦争に自動車産業の需要低迷、ブレグジットの影響、さらには中東の地政学的な不確実性、国内政局にも先行き不透明感も漂い始め、ドイツの製造業部門の安定化を阻害する要因は後を絶ちません。

NY金・日足チャート 2019/4/29 - 6/33日のNY金相場は+16.8ドル、1.28%の大幅高で4日続伸。2月26日(1328.5)以来、3カ月ぶりの高値水準。月末のメキシコ関税以降、急速に強まった金買いの勢いが続いてコンスタントに水準を切り上げる展開となり、NY朝には1320ドル超え。ハーウェイを巡るハイテク冷戦が続くなか、この日は米当局による反トラスト規制を警戒してのGAFA株急落でナスダックは1.61%の大幅続落。米中貿易戦争と世界経済減速懸念からの株安基調は続き、セントルイス連銀ブラード総裁はこの日、世界経済に対するリスクと低インフレから、利下げが「近く正当化」される可能性について言及。米5月ISM製造業景況指数が2年7カ月ぶり低水準となって低下基調再開となっていた米10年債利回りも一段と低下、1年9カ月ぶり低水準となる2.07%台へ。ドル安の流れも強まったことでNY金はNY引け後に一時1330ドル台前半まで上昇、短期上値目標水準にも早々の到達。上昇一服で反動安にもなりやすい局面にも、ただしFOMCに向けて利下げ観測がさらに強まるようだと今年高値更新トライにも。

NYプラチナ・日足チャート 2019/4/29 - 6/3NYプラチナは+26.7ドル、3.36%の大幅高となって3日続伸。時間外には800ドルの大台ラインでの攻防となる場面もあったものの、NY朝にこれを突破すると急騰局面を形成し、820ドル超え。鍋底形成からの急反発となり、上げ幅としては4月4日(30.3ドル、3.47%)以来2カ月ぶり、1月4日(27.9ドル、3.49%)に次いで今年3番目の大幅上昇。前2回はその時点での高値形成局面で記録し、その後まもなく急反落局面を迎えることに。今回は売られ過ぎ局面からの急回復でもあり、もう一段の上昇となってもおかしくはないようにも。4月高値から5月末安値までの23.6%戻し(820.5)を達成しており、戻り売りへの警戒感も。20日移動平均線(829.3)から38.2%戻し(839.6)までの水準に抵抗感も。

ドル円・日足チャート 2019/4/30 - 6/3ドル円は20銭強のドル安円高となって続落。日経平均の軟調推移にも連れて先週末安値を下抜けて東京午後には108円00銭台まで下落。欧州時間からNY序盤にかけてはISM製造業景況指数の下振れなどにも下げ渋る展開となって109円30銭をはさんでの揉み合い。しかし、セントルイス連銀ブラード総裁の「近く利下げが適切になる可能性」発言を受けて米長期金利低下とドル安の流れが急進、ドル円は一時1月初旬以来5カ月ぶり安値となる107円80銭台まで下落。今朝の東京市場でも軟調な展開となり、108円が抵抗水準にもなりつつあり、107円90銭付近での攻防状態に。ブラード総裁の発言は持論でもあり、従来からの自身のスタンス通りの発言とも言え、ややタイミングが良すぎたことでクローズアップされた面も。下値目安108円割れにも到達した状態となり、107円台後半の水準は長期三角保ち合い下限付近にも相当し、いったん下げ止まりの可能性も。ただし雇用統計などの結果次第では多少の行き過ぎ警戒感も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場6/3終値とチャート

4日の国内金価格は+49円、1%高となって4日続伸。4月16日(4965)以来、1カ月半ぶりの水準を回復。円高よりもドル安の勢いが上回り、NY金の大幅高に水準を押し上げられ、底入れ反発の流れが急速に進行。90日移動平均線(4938)手前で上昇一服の様相も漂うものの、月初の米雇用関連指標などをきっかけに90日線を超えることができれば、上値目標4950円付近までもう一段の上昇も。

プラチナ価格は+99円、3.32%の大幅高となって5日ぶりの反発。日足・週足ともにダイバージェンスを示現した状態からの急反発で1週間ぶりの水準を回復。上げ幅としては4月5日(104円、3.1%)以来2カ月ぶり、上昇率では2017年1月4日(128円、3.52%)以来、2年5カ月ぶりの大幅上昇。3090円の節目を超えることができれば、最近の底値保ち合い圏となってきた3000円から3100円までのレンジを抜け出し、3150円程度までを短期目標に一段高の展開にも。
※参考:金プラチナ国内価格6/4とチャート

2019年06月04日(火)時点の相場
国内金:4,934 円 6/4(火) ▲49(1.00%)
国内プラチナ:3,077 円 6/4(火) ▲99(3.32%)
NY金:1,327.9 ドル 6/3(月) ▲16.8(1.28%)
NYプラチナ:820.9 ドル 6/3(月) ▲26.7(3.36%)
ドル円:108.04 円 6/3(月) ▼0.24(0.22%)
→6/3(月)のその他主要マーケット指標

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