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巨大な逆三尊完成をかけて、NY金は歴史的節目の攻防へ
更新日:2019年06月21日(金)
NY金月足チャート・逆三尊 2019年6月20日FOMC後の急騰により、NY金は歴史的節目を上抜け。
月末までこの水準を維持できるかどうかが当面の攻防ポイントになります。

NY金は2011年に過去最高値を記録し、2013年春の暴落を経て水準を大きく切り下げました。
2013年後半以降、およそ6年かけて巨大な逆三尊を形成。今、まさにこれを完成して上抜けへ!?、という状態となってきました。

2016年の雲のねじれ付近では大底をつけ、2019年末の雲のねじれ付近が次の攻防タイミングにも、との想定よりも早く、その時が訪れた可能性もありそうです。
巨大な逆三尊のネックラインは1350ドルから1360ドル台辺り。そして、雲の上限が1371ドル。
さらに、2011年9月の最高値1920ドル台から2015年12月の近年最安値1040ドル台までの38.2%戻しが1380ドル。

月末時点で1380ドルを超えた場合、NY金は新たな局面を迎えることになるかもしれません。

NY金・日足チャート 2019/5/16 - 6/2020日のNY金相場は+48.1ドル、3.57%の大幅反発。1日の上昇幅としては2016年6月24日、ブレグジットの日(+59.3ドル、4.69%)以来、3年ぶりの大幅上昇。水準としては2013年9月3日(1412.0)以来、5年9カ月半ぶりの高値水準。FOMC直後に急低下していた米10年債利回りが東京市場スタート後には2%割れへとさらに一段と急低下。1360ドル台へと水準を切り上げていたNY金もこれに追随する形で1360ドル台の長期抵抗水準を突破、すると急騰の展開となって一気に1390ドル台後半まで上昇。その後も1380ドル台を維持しての揉み合いからNY市場にかけては1390ドル台へとジリ高推移。ペルシャ湾でのイランによる米無人偵察機撃墜を巡っての緊張感の高まりも、安全資産としての金買い要因に。目先は多少の調整は想定されるものの、米利下げ観測、米中協議、米イラン情勢など米国をとりまく(が巻き起こす)リスク要因などの動向次第という状況にも。これまでの長期抵抗水準となってきた1360ドル台までが当面のサポート水準となる可能性も。

NYプラチナ・日足チャート 2019/5/16 - 6/20NYプラチナは-0.2ドル、0.02%の小幅安で3日ぶりの反落。FOMC後の時間外も株高・金高の流れに遅れながらも付いていく展開となり、NY朝には半月ぶり高値水準となる820ドル台まで上昇。しかし、米株の調整局面にも連れての反落ではこの日の上昇分を吐き出してしまい、上方向への行って来い。引け後には810ドル再トライの兆しもあり、790ドルから810ドル台までの安値保ち合い圏上抜けをかけた攻防が継続。
金の急騰により、価格差は18日の548.7ドルから591.3ドルへと急拡大、過去最大を大幅更新。

ドル円・日足チャート 2019/5/17 - 6/20ドル円は80銭のドル安円高となって4日続落。安値では年初、1月3日のフラッシュ・クラッシュ以来5カ月半ぶりの安値水準となる107円20銭台まで下落。終値では107円30銭台で、昨年4月18日以来、1年2カ月ぶりの安値水準。FOMC直後の下げは限定的となったものの、明けて東京時間には米10年債利回りが急低下したことにも連れて108円を割れると、107円50銭までは急落の展開となり、その後も上値は重い状態に。6月フィラデルフィア連銀製造業景気指数も市場予想を大幅に下回る0.3と低迷し、米イラン対立による中東情勢悪化も円高材料に。長期三角保ち合いを下方ブレイクした形になっており、米利下げ観測の動向とともに今後は円高優勢となりやすい状態にも。ただし、短期的には節目の108円を割れたことに伴う下値目安107円近辺にほぼ到達した状態。いったんは下げ止まりも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場6/20終値とチャート

21日の国内金価格は+89円、1.76%の大幅高で4日続伸。上げ幅としては昨年10月12日(+97円、2.1%)以来8カ月ぶりの大幅高、水準としては2015年2月5日(5136)以来、4年4カ月ぶりの高値水準。想定していた行き過ぎを上回る行き過ぎの展開に。月末の大阪G20までは、ある程度の水準を維持しての高止まりも想定されるものの、過熱感からの調整も。5月末安値4821円からここまでの上昇幅の23.6%戻しが5061円、38.2%戻しでも5015円。
週間ベースでは+129円(2.58%)で4週続伸。4週続伸は12月以来半年ぶり。週間上昇率では2017年8月28日からの週(+154円、3.18%)以来、1年10カ月ぶりの大幅高。

プラチナ価格は-18円、0.6%安で3日ぶりの反落。株高・金高の流れにも付き切れず、底値形成からの反発も続かず、9-21日移動平均線(3020-3024)に上値を押さえられた形となり、上値を切り下げての保ち合い継続の様相にも。3020円台の抵抗水準を上抜けることができれば上昇局面形成へ、3150円近辺までが当面の上値目標にも。
金との価格差は18日の2033円を大幅に上回る2129円へと急拡大で過去最大を更新。
週間ベースでは-28円、0.92%安で3週ぶりの反落。
※参考:金プラチナ国内価格6/21とチャート

2019年06月21日(金)時点の相場
国内金:5,135 円 6/21(金) ▲89(1.76%)
国内プラチナ:3,006 円 6/21(金) ▼18(0.60%)
NY金:1,396.9 ドル 6/20(木) ▲48.1(3.57%)
NYプラチナ:805.6 ドル 6/20(木) ▼0.2(0.02%)
ドル円:107.31 円 6/20(木) ▼0.79(0.73%)
→6/20(木)のその他主要マーケット指標

←下げ渋り続くユーロ圏製造業PMI、しかし反発には時間も 06/22(土)
→年内2回の利下げも、FOMCは「忍耐強く」から「適切に行動」へ 06/20(木)
→ECBも利下げ観測、世界的緩和政策再開ムードで株高・金高 06/19(水)
→下げ渋っていたNY連銀製造業景況指数も6月は過去最大の急落 06/18(火)

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