米中対立激化、週明け早朝一時1560ドル台、104円40銭台まで
更新日:2019年08月26日(月)
米中貿易戦争激化を受けて波乱の週末、史上はじめて首脳宣言が見送られるG7、香港デモ過激化、ジョンソン英首相はEU離脱へ強気姿勢、北朝鮮のミサイル発射などを経て迎えた週明け。
東京時間早朝の時間帯、ドル円は先週末の105円40銭台から、一時2016年11月以来、2年9カ月ぶり安値となる104円40銭台まで約1円もの急落。
米10年債利回りは先週末の1.53%付近から、1.50%を割れて1.48%台へ、3年ぶり低水準へと急落スタート。
NY金は先週末の1530ドル台から、一時2013年4月11日以来、6年4カ月半ぶり高値となる1565ドルまで急騰。
米中対立激化によるリスク回避の流れは週末では消化し切れず、週明けにも尾を引いて波乱の週初、月末を迎えることになりました。
その一方で、日米貿易交渉では茂木再生相とライトハイザー米通商代表部(USTR)代表が大筋合意とも伝えられ、為替の円高リスクなどには緩和材料にもなりそうです。
これを好感したせいか、ドル円は東京時間午前のうちに105円20銭台まで戻す場面も。
結果、国内金価格は週明けに一段高。
1週間前には4年半ぶりの買われ過ぎ状態からの調整も予想され、N計算値からの目安として5454円程度までの調整はいつ入ってもおかしくはないものと想定していましたが、週末に5470円まで下げて調整を終えたことにしてしまった様子です。
適正水準付近までの調整を終えて、新たな展開がスタートした可能性も考慮すると、過去の買われ過ぎレベル、90日移動平均+11%を想定すれば、5600円台も視野に入りそうです。
26日の国内金価格は+100円、1.83%の大幅高で3日ぶりの反発。7月3日(+126円、2.44%)以来、今年2番め、過去3年間でも2番めの上昇幅となり、8月16日の5553円を上回って近年最高値を更新。週末の予想外の展開によって大幅調整に向けた流れは巻き戻され、5500円台の節目を大きく上抜けての高値再更新。高値圏での乱高下状態ともなり、不安定な動きからの大幅調整なども警戒されるものの、可能性としてはもう一段上値を伸ばすことも想定され、5600円の大台までが上値余地にも。5470円が当面のサポートとなり、すぐにこれを下回るような展開は想定し難いものの、いずれ割り込んだ場合には5350円辺りまでの大幅調整へと向かう展開にも。
国内プラチナ価格の節目水準としては、3300円ラインが最近新たに加わった状態となり、足下の反発局面が続くことになれば、いずれこの3300円の水準が抵抗水準となることも想定されました。
しかし、それ以前に90日移動平均線と20日移動平均線に上値を押さえられる状態となり、20日移動平均線の上下動サイクルとしては下降し始めたばかり。最近の傾向からはもう少し低下基調が続く可能性もあり、その間は20日移動平均線が抵抗線となる状態が続く可能性も高そうです。
26日のプラチナ価格は-24円、0.76%安となって3日ぶりの反落。現状では逆相関寄りの関係性にある金価格の上昇に伴い、上値目標3190近辺に向けた流れは腰折れ。3150円台が当面の抵抗水準となる可能性もあり、これを上抜けることができれば上値トライ再開で3200円の大台トライへ。下方向へは3110円のサポートを割り込むと3030円台を下値目安に軟調な展開にも。
※参考:
金プラチナ国内価格8/26とチャート
2019年08月26日(月)時点の相場
国内金:5,570 円 8/26(月)
▲100(
1.83%)
国内プラチナ:3,130 円 8/26(月)
▼24(
0.76%)
NY金:1,537.6 ドル 8/23(金)
▲29.1(
1.93%)
NYプラチナ:855.3 ドル 8/23(金)
▼6.6(
0.77%)
ドル円:105.41 円 8/23(金)
▼1.01(
0.95%)
8/23(金)のその他主要マーケット指標
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