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利下げ効果?でミシガン大消費者信頼感指数は下げ渋り
更新日:2019年10月12日(土)
ミシガン大消費者信頼感指数 2019年10月速報ミシガン大消費者信頼感指数は8月に89.8で2016年10月(87.2)以来2年10カ月ぶり低水準となり、ピークアウト感が強まっていましたが、その後は2カ月連続の上昇で10月速報値では96.0。
この夏場2回の利下げ効果もあってか、3カ月ぶりの水準へと持ち直し。ピークアウト感払拭へと向かう動きにもなってきました。
現況指数も2カ月連続上昇で113.4、10カ月ぶり高水準。期待指数も2カ月連続上昇で84.8、3カ月ぶり高水準。いずれもピークアウト警戒感から下げ渋り、高止まり状態へと移行しつつあるようにも見えます。

1年先のインフレ期待は2.5%で9月の2.8%からは急低下、4月以来半年ぶりの低水準。5年先のインフレ期待は9月の2.4%から2.2%へと低下、2006年以降では最低水準となっています。
消費者は今後1年間で所得の増加とインフレ率の低下を予想したことにより、消費センチメントが回復した格好にもなっています。
ミシガン大調べの1年後の実質所得期待指数は9月の89から10月は99へと急騰。1998年9月の98をわずかに上回り、20年ぶりに過去最高水準を更新しています。

米国経済を牽引する個人消費は好調を維持すべく、一時失速しかけたセンチメントも急回復し、高止まり状態延命へと向かい始めた可能性も示唆していそうです。
2007年と2000年のリセッション時のように、利下げフェーズと消費センチメントの低下フェーズが連動して続く状態とは少し様子が違う?という状態にもなってきました。パウエルFRB議長が主張していたように、数回の利下げでとりあえず消費センチメントは回復した形にもなりつつあり、さらなる利下げで景気全体の下支えと株高の延命につながりそうな状況にもなってきました。

NY金・日足チャート 2019/9/9 - 10/1111日のNY金相場は-12.2ドル、0.81%の続落。2日間予定されていた米中閣僚級での通商協議が好感触をもって無事2日めに入ったことで好結果への期待感も加速。米株高の流れがリスク・オンを先導し、ダウもナスダックも3日続伸でこの日の上昇幅は前日の2倍で1%超。欧州時間からNY午前までに円安と米長期金利上昇の流れも加速、これに呼応する形でNY金はいったんは戻していた1500ドルを再度割れて急落、1490ドル割れから一時1480ドルを割れる場面も。結果的に米中協議は部分合意に達したことが発表され、15日に予定されていた対中関税引き上げも見送り。今後は今回の第1段階の合意内容文書化を経て11月にも両国首脳で署名へ。予定どおり運び、第2段階以降へ進むのかどうかには一抹の不安もあるものの、とりあえずは市場にとっても世界経済にとっても重要な節目を最低限の好結果でやり過ごした形となり、いったんは好材料出尽くしのパターンにも。引け後には1490ドル台へと戻して週末となったNY金は次週、下げ渋る展開もありえそうな状況にも。米指標結果次第では下値目安1450ドル台に向けて一段安への警戒感も継続。
週間ベースでは-24.2ドル、1.6%の反落。

NYプラチナ・日足チャート 2019/9/9 - 10/11NYプラチナは-7.6ドル、0.84%安となって5日ぶりの反落。時間外には910ドル台へと小幅に水準を切り上げた状態で伸び悩むとNY朝にかけての金の急落に引っ張られる形で急反落、900ドルの大台を割れると一時890ドル割れ。しかし、株高の流れにも追随するようにほどなく900ドルを回復。920ドル付近までを目標とした上値トライの流れは巻き戻される形となったものの、下方向へも行って来いとなり、短期的な方向感は中立へ。目先910ドルが抵抗ラインとなって上抜けできれば920ドル台へと小幅に上昇余地も。880ドル台のサポートを割れると下落基調再開で850ドル台が下値目安に。
週間ベースでは+13.4ドル、1.51%高で5週ぶりの反発。

ドル円・日足チャート 2019/9/9 - 10/11ドル円はこの日も50銭超のドル高円安となって3日続伸。9月18日(108.42)以来、3週間ぶりのドル高円安水準。トランプ大統領の部分合意をほのめかすツイートで煽られる形となって株高と米長期金利上昇の流れが加速、米10年債利回りが2週間ぶりに1.7%台へと上昇したことにもサポートされて円安の流れが加速。前日のNY時間からこの日の欧州時間までは108円前後の抵抗水準で上値を押さえられる状態が続いた後、NY時間には一時8月1日以来、2カ月半ぶりとなる108円60銭台まで上昇。9月後半以降の高値圏で何度か上値を押さえられた108円半ばでいったん落ち着いた状態にはなっているものの、この水準をしっかりと上抜けできればもう一段の上値トライ継続へ。今年高値から安値までの半値戻し(108.39)を達成しており、61.8%戻し(109.33)超えが次の上値目標に。
週間ベースでは+1.48円、1.38%の反発。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/11終値とチャート

2019年10月12日(土)時点の相場
国内金:5,643 円 10/11(金) ▼31(0.55%)
国内プラチナ:3,395 円 10/11(金) ▲63(1.89%)
NY金:1,488.7 ドル 10/11(金) ▼12.2(0.81%)
NYプラチナ:900.3 ドル 10/11(金) ▼7.6(0.84%)
ドル円:108.42 円 10/11(金) ▲0.55(0.51%)
→10/11(金)のその他主要マーケット指標

←減速傾向続く中国貿易統計、9月は輸出入ともに前年割れ 10/15(火)
→米9月消費者物価指数、コアCPIは11年間で2番めの高水準 10/11(金)
→求人件数3カ月連続前年割れは前回のリセッション以来 10/10(木)
→米9月インフレ指標第1弾、生産者物価指数PPIは予想外の低迷 10/09(水)

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