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ZEW期待指数>現況指数=ドイツ景気底打ちへ
更新日:2019年11月13日(水)
ZEWドイツ景況感指数 2019年11月11月のZEWドイツ景況感指数は期待指数が-2.1となって10月の-22.8から急反発、6カ月ぶりの高水準となりました。現況指数も9年半ぶりの低水準となった10月の-25.3から11月は-24.7へとわずか0.6ポイントながらも反発。現況指数が上昇するのも半年ぶり。10月時点で期待指数(-22.8)が現況指数(-25.3)をわずかに上回り、11月には期待指数が急騰、現況指数も下げ止まり。

ZEWの期待指数が現況指数を上回るとまもなく現況指数も底打ちへ、ドイツ景気底打ちへのサインとも言えるこの傾向はこれまでも繰り返し発生してきました。2014年、2011年、2009年にもこのサインは見られ、さらに遡れば2000年、1998年、1992年にも、これまでの発生確率は100%。これが今後も続くことになれば、今回の底入れサインで少なくとも現況指数もまもなく底打ち(もしくは11月で底打ち)し、いずれプラス圏へと浮上して一定の水準まで上昇する、回復局面を形成する確率が極めて高くなりそうです。

製造業PMIなどではこれ以上悪化しようがない水準まで悪化していた状態からの反動という側面もありそうで、米中貿易戦争も部分合意などに向けて緩和の兆しも見られ、英国の合意なきブレグジットの可能性が大きく後退したことなどもサポート材料にもなっていそうです。

その英国では7-9月期GDPが前期比+0.3%となり、4-6月期の-0.2%に続くマイナス成長が警戒されていましたが、これを回避。しかし、ドイツでは明日発表予定の7-9月期GDPは前期比-0.1%予想が大勢となり、2四半期連続の前期比マイナスでリセッション入りが濃厚となっています。

それでも10-12月期に向けては、ドイツもプラス成長回帰へと向かう可能性が高まりそうです。これまで2年近く続いたユーロ安ドル高基調にも、今後変化が見られるかもしれません。

NY金・日足チャート 2019/10/9 - 11/1212日のNY金相場は-3.4ドル、0.23%安となって4日続落、直近8日のうち7日が下落。8月1日(1432.4)以来、3カ月半ぶりの安値水準で下げ止まらず。時間外では1450ドル台後半から前半へと小幅に水準を切り下げながらも揉み合い状態で下げ渋りの様子も。NY朝にはトランプ大統領の講演への期待感(警戒感)からか一時1440ドル台半ばまで下げる場面も。講演では、米中協議の第1段階合意がまとまらなければ「対中関税大幅引き上げ」との強気発言。楽観見通し的な発言がなかったこともあり、失望感から株安・ドル安の流れとなり、NY引け後には一時1460ドルへと反発。5月2日安値1267.3ドルから9月4日高値1566.2ドルまでの38.2%戻し(1452.0)を達成した形にもなり、そろそろ落ち着きどころか。

NYプラチナ・日足チャート 2019/10/9 - 11/12NYプラチナは-10.7ドル、1.22%安で4日続落、8月27日(868.2)以来2カ月半ぶりの安値水準。時間外には880ドルをはさんでの小幅揉み合い、NY朝には10ドルほど水準を切り下げて870ドルをはさんでの揉み合い状態に。前日安値と10月安値875ドルにはサポートされず、5月末安値788.3ドルから9月高値1000.8ドルまでの61.8%戻し(869.5)に到達。この水準で下げ止まらない場合には76.4%戻し(838.5)から8月安値835.2ドル辺りまでが次のサポート候補に。

ドル円・日足チャート 2019/10/9 - 11/12ドル円は5銭ほどの小幅ドル安円高で3日続落。株高の流れと米10年債利回りの上昇にサポートされてドル高円安となった東京時間には109円30銭近辺まで上昇。しかし最近の上限となっている今年高値から安値までの61.8%戻し(109.36)を前に失速。欧州・NYにかけては戻り売り優勢の展開に。米中通商協議の部分合意に向けてはしごをはずすようなトランプ発言も重石となり、今朝の東京市場にかけては株安とともに109円割れ。前日安値108円90銭ラインとの攻防にも。目先の方向感としてはほぼ中立状態となり、今夜の米10月CPIとパウエルFRB議長発言が動き出しのきっかけとなるかどうか。109円40銭超へと抜け出せば110円台前半が次の上値目標に、下値は108円90銭を割れると108円ラインがサポートに。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/12終値とチャート

13日の国内金価格は+2円、0.04%の小幅高で4日ぶりの反発。9日移動平均線(5658)が下落基調となった21日移動平均線(5666)をデッドクロス、短期下落トレンドの上値抵抗線候補に。一方、90日移動平均線(5509)と200日移動平均線(5207)は遥か下で上昇軌道を続け、中長期上昇トレンドをサポート。短期的には金利上昇とドル高優勢の流れで金は調整局面がもう少し続きそうな状況か。9月前半安値圏5520円台辺りまでが短期調整目安にも。

プラチナ価格は-19円、0.57%安で6日続落。6日続落は5月21日以来5カ月半ぶり、水準としては10月10日(3332)以来1カ月ぶりの安値水準。激しく上下動を繰り返す展開ながらも徐々に水準を切り上げる中期上昇トレンドを維持できるかどうかは、90日移動平均線(3301)にサポートされるかどうかがポイントにも。これを下回るとやや雲行きが怪しくなり、6月安値2970円から9月高値3584円までの半値戻し(3277)、10月安値3288円など、3280円前後が重要なサポート水準にも。
※参考:金プラチナ国内価格11/13とチャート

2019年11月13日(水)時点の相場
国内金:5,586 円 11/13(水) ▲2(0.04%)
国内プラチナ:3,338 円 11/13(水) ▼19(0.57%)
NY金:1,453.7 ドル 11/12(火) ▼3.4(0.23%)
NYプラチナ:869.9 ドル 11/12(火) ▼10.7(1.22%)
ドル円:108.99 円 11/12(火) ▼0.05(0.05%)
→11/12(火)のその他主要マーケット指標

←上昇リスクより大きい「低インフレリスク」継続中、CPI伸び悩み 11/14(木)
→中国PPIのデフレが牽引する世界の低インフレ 11/12(火)
→ようやく調整局面入りの金価格にトランプと雲のサポート 11/11(月)
→輸出不振でリセッション懸念の輸出大国ドイツ、輸出で光明? 11/09(土)

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