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VIX指数は底値12ポイント割れ、12月以降は急騰警戒感も?
更新日:2019年11月30日(土)
VIX指数と200日移動平均線 2019年11月29日米株主要3指数の過去最高値更新が続いた今週、VIX指数は12ポイントを割り込んで26日には11.54まで低下しました。これは2018年8月9日(11.27)以来、1年3カ月半ぶりの低水準となっています。
VIX指数の12ポイントラインは、2013年から2016年までの4年間、ほぼ底値水準となってきました。

トランプ大統領が就任して税制改革期待も高まり、NYダウが2万ドルを超えて株高の流れも加速、FRBの利上げも本格化した2017年にはVIX指数の底値も切り下がり、11月3日には9.14まで低下して過去最低を更新しました。
しかし、その3カ月後の2018年2月初旬には米賃金上昇と長期金利急騰を受けて株高調整、5日にはNYダウが1100ドル超と過去最大の下げ幅となる暴落。VIX指数は37.32へと急騰し、チャイナ・ショックとなった2015年8月(40.74)以来の高水準を記録。これが収束して以降、2018年以降はVIX指数の底値ラインも再び以前の12ポイントに戻った状態となっています。
今年は逆イールドや米中貿易戦争などへの警戒感が高まる度に20ポイント超へと跳ね上がりましたが、落ち着いた局面ではほぼ100%、12ポイントラインまでで底打ちしていました。

今年初めて12ポイントを割り込んだVIX指数は、今週が底値となる可能性もあり、12月以降、急騰局面を形成する場面が訪れるかもしれません。
12月第1週は米ISMの景況感指数や雇用統計など月初の重要指標発表が続き、第2週には、10-11日に米FOMC、12日には英総選挙もあります。15日は米国の対中追加関税第4弾の発動先送り日。この延長、もしくは撤回に向けた米中第1段階合意署名への動向も日々警戒要因となります。さらにはトランプ大統領の弾劾の行方も不安要素にも。

年末にかけてイベントやポイントは多数あるものの、現時点ではいずれも大きな波乱はあまり予想されません。
だからこそ、想定外の結果、波乱の結果が生じた場合の混乱や、そうなりそうとなった時の警戒感は異常に高まることにもなります。

NY金・日足チャート 2019/10/25 - 11/2929日のNY金相場は+11.9ドル、0.81%高で3日続伸。サンクスギビングデーの休場明けの週末は株式・債券市場が短縮取引となったこともあり、閑散ムードも。時間外こそ1460ドル台前半での小動きとなったものの、NY午前には高値更新が続いていた米株の調整とユーロ高ドル安の流れにもサポートされて1週間ぶりに1470ドル台へと急騰。引き続き米中協議の動向と香港人権法案に対する報復を宣言した中国政府の対応などへの警戒感と不透明感がサポート材料にもなりやすい反面、月初の主要米指標では好結果も予想されてリスク選好ムードが高まりやすい状況にも。4週間ぶりにわずかながら20日移動平均線(1472.2)を上回り、9月から続く軟調局面脱却へのきっかけにも。1470ドル台後半以上へとさらに水準を切り上げることができれば反発局面形成へと向かう可能性も高まり、1500ドルの大台回復トライへも。1450ドルが引き続き当面の下値サポートとなり、下抜けると1430ドル前後までが下値目安に。
週間ベースでは+9.1ドル、0.62%の反発。月間では-42.1ドル、2.78%の反落。

NYプラチナ・日足チャート 2019/10/25 - 11/29NYプラチナは+5ドル、0.56%の反発。2日連続891ドルが安値となり、4日連続890ドル台で支えられ、5日連続890ドル付近で反発して900ドルの大台を回復。しかし、下降し始めた20日移動平均線(905.5)に上値を押さえられる形となってNY午後には900ドル割れ。90日までの移動平均線と価格ラインが約6ドルの範囲に集中し、急変動への警戒感も。20日線を超えて910ドル台の節目を上抜けできれば950ドル付近を目指す反発基調再開へ。強めのサポート890ドルを割り込んだ場合には850ドル付近までが下値目安にも。
週間では+7.8ドル、0.87%の反発。月間では-33.3ドル、3.57%の反落。

ドル円・日足チャート 2019/10/28 - 11/29ドル円は前日から変わらず3日連続109円50銭付近。変動値幅は前日の20銭から30銭弱へと拡大。連休の谷間で材料にも乏しい週末は動意にも乏しい状態が続いたものの、NY時間には仕掛け的な売り買いや米株の調整、原油価格の急落などもあり、半年ぶり高値109円70銭付近まで上昇したところから戻り売りの展開に。しかし以前の抵抗水準109円40銭近辺はサポートに切り替わって下げ渋る底堅さも。高値圏で伸び悩み、十字線を形成して反落への警戒感もくすぶる状態ながら、流れとしては依然上方向優勢。米指標の好結果等がきっかけとなれば一段高へも。
週間では+86銭、0.79%高で3週ぶりの反発。月間では+1.5円、1.39%の反発。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/29終値とチャート

2019年11月30日(土)時点の相場
国内金:5,598 円 11/29(金) ▲4(0.07%)
国内プラチナ:3,427 円 11/29(金) ▼16(0.46%)
NY金:1,472.7 ドル 11/29(金) ▲11.9(0.81%)
NYプラチナ:900.4 ドル 11/29(金) ▲5.0(0.56%)
ドル円:109.51 円 11/29(金) +-0.00(0.00%)
→11/29(金)のその他主要マーケット指標

←モメンタム中立回復で4年連続12月上昇に挑む国内金価格 12/02(月)
→回復基調の11月ユーロ圏景況感、反発できない国と指数 11/29(金)
→米GDPは予想外の上方改定、PCEインフレは予想以上に低迷 11/28(木)
→米住宅市場の回復基調は加速中 11/27(水)

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